クボタ VS. 宗像サニックス
2016年10月15日(土) 11:45キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場 | ||||
クボタ | 宗像サニックス | |||
28 | FULL TIME | 27 | ||
14 | 前半 | 14 | ||
14 | 後半 | 13 | ||
勝点 4 |
詳細 (TL公式) |
勝点 1 |
マッチレポート
クボタスピアーズはここまで2勝4敗勝点9で13位。この試合に勝利し上位進出をうかがう一戦。一方の宗像サニックスブルースは4勝2敗勝点13で8位とさらに上位を狙う。
秋にしては、少し汗ばむ陽気のもと、サニックスのキックオフで前半が開始される。先手を取ったのはクボタ。3分ゴール前22m右中間ラックでターンオーバーのこぼれ球をHO杉本博昭、右LO青木祐樹、左FL田村玲一と繋ぎ中央に先制トライ。SO森脇秀幸がGも決め7-0と試合が動く。
なおもクボタは7分にサニックスのキックを切返し、No8四至本侑城が抜けセブンズ代表のFB合谷和弘に繋ぎ中央にトライ。14-0とリードを拡げる。
サニックスはノッコンなどの小さなミスが重なりペースをつかめない中、12分ゴール直前中央ラックから左FLジャック・ポトヒエッターがラックサイド右を突きトライ。SO田代宙士がGを決め14-7とすると、32分にはハーフウェー左中間で左CTBブライスロビンスがラインブレイクし、最後はSH濱里耕平が右中間にトライ。SO田代のG成功で14-14の前半同点に追いつく。クボタはこの後攻め続け右中間ゴール直前まで迫るが、アンプレアブルで前半終了。
後半も先取したのはクボタ。3分自陣ゴール直前までサニックスに攻め込まれるが、ターンオーバーから積極的に仕掛け、SHルイ・シュライダーがディフェンスの穴を突き前進。最後はFB合谷が快足を飛ばし、中央にこの試合2本目のトライを挙げ21-14。再びリードする。
サニックスも18、33分に得点機会を得ると、SO田代と田村に代わった23番ドウェイン・スウィーニーがPGを決め、21-20の1点差。終盤勝負に持ち込む。
クボタは1点差に迫られるが、あわてることなくリスタートのキックオフから、サニックスのキャッチミスの一瞬の隙をのがさず右WTBトゥキリロテが一気にゴール前まで迫る。すぐに途中出場の23番マット・サンダースに繋ぎ、ノーホイッスルトライ。SO森脇がGを着実に決め28-20としワントライ・ワンゴールでは追いつけない得点差にする。
サニックスは、38分にFBジェイミージェリー・タウランギがトライ、Gも23番ドウェイン・スウィニーが決め28-27と詰め寄るがここまで。
チーム状態が整ったクボタが貴重な一勝を挙げ、3勝4敗勝点13とし10位に浮上するが、この試合で2選手が一時退出を命じられる課題も残った。一方のサニックスは4勝3敗勝点17で8位をキープするが手痛い一敗。マン・オブ・ザ・マッチには、クボタスピアーズNo8四至本侑城が選ばれた。
記者会見ダイジェスト
宗像サニックスブルース
藤井雄一郎部長兼監督
自分たちのミスがあり、最後まで取り切れず、それが敗戦につながった。
田村衛土キャプテン
自分たちのチームには、良いところもあったが、悪いところも多かった。簡単に相手に得点を取られてしまうようでは、やはり、勝てない。
―敗戦が続いているようだが、チームとしての状態はどうなのか?
藤井監督兼部長
チームの状態は、悪くはないが、サニックスらしいラグビーが出来ていない。この後画像でチェックしてみて、その上でチャレンジャーとしてこれからの戦いに挑んでいきたい。
クボタスピアーズ
フラン・ルディケヘッドコーチ
今日の試合を目指して1週間頑張ってきた。サニックスはいいチームで、今日はクボタとしてもいい試合が出来た。最後の10分間では立川キャプテンがリーダーシップを発揮して決勝のトライを取ってくれた。ただし、相手のプレッシャーを受けてペナルティーが多くなってしまったが、規律を守るということがこれからの課題だと思う。
立川理道キャプテン
1点差という僅差ではあったが、ともかく勝ててうれしい。長いシーズン、これからも厳しい試合が続くが、一つずつ乗り越えて行きたい。
―2件のシンビンが相次いだが?
ルディケヘッドコーチ
20分にわたって、強いプレッシャーを受けることになったが皆よく凌いでくれた。
立川キャプテン
14人、一人ひとりで空いた穴をカバーした。例えば合谷がスクラムハーフの位置に入ったりしていたのがその一つの例だ。
―クボタらしさは出ていたと思うか?
立川キャプテン
相手のミスもあったが、ブレイクダウンでのターンオーバーで相手のアタックをつぶしていった。ディフェンスは良かったが組織だった攻撃がなかなかできなかった。
(記事:山林右二、村島博、丸井康充)