7月20日(土) Honda 24−19 日野

トップリーグカップ2019 プール戦
Honda VS 日野

2019年7月20日(土) 19:00キックオフ
グラウンド:三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場
レフリー:
アシスタントレフリー:
Honda 日野
24 FULL TIME 19
21 前半 0
3 後半 19
詳細
(TL公式)

マッチレポート

天候は曇り。三重交通Gスポーツの杜鈴鹿にて、トップリーグカッププールA第5節が行われた。地元鈴鹿でプール最終戦を勝利で飾りたいHondaHEATと勝敗数で並ぶ日野レッドドルフィンズの一戦である。

前半はHondaのキックオフで開始。
開始早々スコアが動く。敵陣スクラムからHonda11番生方信孝が中央DFラインを突破しトライ。Hondaが先制し幸先の良いスタートを切る。その後もHondaは敵陣で長くプレーし、DFでも前に出て圧力をかけていくが、対する日野も粘り強くDFし、スコアが動かないまま試合は進んでいく。

Hondaは10番朴成基が効果的なキックでチャンスメイクし、敵陣深くまで前進すると相手のミスを誘う。そこから連続攻撃で攻め込むと、日野は22番田邊秀樹が危険なプレーでシンビンに。それでも日野はDFで思い切りよく前に出て圧力をかけ、ボールを奪い返しに行く。
スコアが動いたのは36分。Hondaの8番トマシ・ソンゲタが力強いランで中央DFラインを突破。最後は14番藤﨑眞樹につながりトライ。さらに終了間際、Honda10番朴成基のキックパスを14番藤﨑眞樹がトラップしたボールが15番半井優太に入りトライ。Hondaが21-0とリードを広げ前半を終える。

後半もHondaのペースで試合が始まる。7分にはスクラムで日野がスクラムコラプシングの反則を犯し、Honda10番朴成基がPGを決め3点を追加する。
しかしここから日野の時間帯が訪れる。Hondaのペナルティが続き、日野は敵陣深くで速い展開で連続攻撃をしかける。すると11分、Hondaの8番トマシ・ソンゲタが危険なプレーでシンビンに。
その直後、日野の2番木津武士がラインアウトモールからインゴールに飛び込みトライ。これで勢いづいた日野はDFで圧力をかけ流れを掴む。16分にはスクラムから日野の8番ニリ・ラトゥがゲインし、最後は6番アッシュ・パーカーがトライ。

勢いに乗った日野はさらに接点で強気に攻めHondaのペナルティを誘い敵陣でプレーし続ける。何とか苦しい局面を打開したいHondaだったがセットプレーが安定せず流れを手繰り寄せることができない。
34分に日野は速いテンポで連続攻撃をしかけ16番郷雄貴がトライし、ついに5点差まで詰め寄る。ノーサイドのホーンが鳴ってから45分まで続いた両チームのプライドを懸けた戦いは、日野の粘り強い連続攻撃に対し、最後まで体を張ったDFで守り切ったHondaに軍配が上がった。

会見レポート

日野
細谷直GM兼監督
クロスゲームではあったが、前半の入りが悪く、毎回ビハインドの状況が続いているのが良くない。スクラムでやられサントリー戦の課題がそのまま出た。後半は修正しゲームを成立させたことは良かったが、この5点差は数字以上に大きいと思う。1プレーの大切さ、人任せにしないこと。コンタクトで逃げる、避けることを無くさないといけない。それが出来たのが後半だった。1月からのトップリーグまでに修正したい。

ニリ・ラトゥ キャプテン
すごく残念だ。自分たちのミスや規律の乱れで流れを持っていかれた。後半のプレーは諦めずに最後まで戦えた。次につながる戦いだった。新しいことを導入して試行錯誤してきた。ただプレー精度が今回の結果につながったと思う。

Q.ハーフタイムでの指示は?
細谷監督
バックドアを使いながらエッジにボールを運ぶラグビーに対してHondaのDFが厳しく来ていた。なので、前のダイレクトプレー中心に切り替えていこうと、またスクラムを修正していこうと指示した。またスリッピーな状態なのでイーブンボールにしない。接点で引かないように話しをした。

Q.日野のアタックが続いたが、取り切れなかった要因は?
細谷監督
HondaのDFが素晴らしかった。日野が下げられた。前に出てもDFの数が減らなかった。チャンスもあったが最後はHondaの規律を守ったDFが上手だった。


Honda
ダニー リー ヘッドコーチ(HC)
「地域でホームゲームができることは光栄です」と、ファンにお礼を申し上げたい。最後の5分はファンの力があったから。前半は相手にプレッシャーをかけることができ、良い形で後半を迎えられたが、やはり相手はしっかりと修正してきた。またイエローカードが痛かった。シンビンの時間でスローにしようと指示を送ったが、それが逆に我々の勢いを落としてしまった。最後、勝利で終わり3勝できたこと、成長できたことは良かった。

小林亮太 キャプテン
ファンにたくさんのパワーをもらった。カップ戦の最終戦で、ラスト5分の時間をチーム全体で1枚岩になって守りきれたのは、今年のHondaにとって良い経験になった。反省点は多いが得るものもあった。次の公式戦に向けてハードにトレーニングしていく。

Q.DFが素晴らしかった。日野に対する対策はあったか?
リーHC
DFは本当に素晴らしかった。ボールポゼッションは33%しかなかった。DFコーチがプレッシャーをかけ、日頃から行っているDFがゲームに出始めた。基本的なDFプランと相手の分析を交えDFした。

Q.成長した点・収穫は?
リーHC
チーム全体の選手を試すことができた。また外国人選手も交えながらも日本人選手の成長にフォーカスした。全員に成長する機会を与え、全体の底上げをし、良いチーム作りをしていきたい。

Q.2敗について。
リーHC
ゲームの半分は良かったが、80分間プレッシャーをかけられるかが課題。フィットネスを高め集中し続けていきたい。プレーへの気持ちや態度は選手から感じられた。隣で聞いているキャプテンにはきついかもしれないが、勝つためにはやっていくしかない(笑)。

フォトギャラリー

■撮影者:萩原康夫