11月9日(日) 摂南大学 vs 同志社大学

レフリー:橋元 教明(日本協会)
アシスタントレフリー:須川 貴也(関西協会) / 久保 寛太郎(関西協会) / 河村 隆史(関西協会)
| 摂南大学 | 同志社大学 | |||
| 7 | FULL TIME | 54 | ||
| 7 | 前半 | 19 | ||
| 0 | 後半 | 35 | ||
| 勝点 0-5 詳細(PDF) |
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▶同志社大学 13 森岡蒼良
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第5節の最終戦は雨、微風の鶴見緑地球技場で現在下位4校が対戦。勝敗次第でAリーグ残留が目標に変わる状況になる。
第1試合は摂南大学(以下、摂南大)VS同志社大学(以下、同志社)。
摂南大は開幕から勝利はないが、接点で良い攻防もありチーム一丸となって勝ち切るラグビーで初勝利を目指す。同志社は1勝3敗、勝点4を獲得。上位校を追い詰める戦いもあり、ラグビーに向き合う姿勢も良く結果を出したい。
風上から攻める摂南大SO⑩村上剛琉ゲームキャプテンのキックで試合開始。
雨の中での試合であったが両チーム共、ミスが少ない攻防が続いた。最初にチャンスを掴んだのは摂南大。15分にゴール前12m中央スクラムからパスを繋ぎ、FL⑥神野康生からパスを受けたFB⑮前田晃明が走り切りゴールポスト左に先制トライ。GKもWTB⑭寺西秀騎が成功。7-0。
22分、同志社がペナルティからSO⑩大島泰真キャプテンがタッチに蹴り出しゴール前6m右ラインアウト。スロワーHO②荒川駿からFL⑥山田虎希がキャッチし、モールを形成。最後はPR③三輪拓翔が右隅にトライ。GKもSO⑩大島が難しい角度から成功し、7-7。
34分、同志社がゴール前5m中央スクラムから圧倒しチャンスを広げ、SH⑨田中心温からNO.8⑧船井結人に渡り最後はCTB⑬森岡蒼良が左中間にトライ。GKもSO⑩大島が成功し逆転。7-14。
40分、再び同志社がゴール前5m右ラインアウト。HO②荒川からNO.8⑧船井がキャッチしモールを形成。サイドを攻め最後はFL⑦土肥祥太朗が右中間にトライ、GK不成功。7-19。
ロスタイムは摂南大が攻めたが得点を奪えず前半が終了。

同志社SO⑩大島のキックで後半開始。
後半最初にチャンスを掴んだのは同志社。8分、摂南大のゴール前5m右ラインアウトのミスから左に展開しSH⑨田中→SO⑩大島に渡り、FB⑮上嶋友也からパスを受けたWTB⑭岩本総司が右中間にトライ。GKもSO⑩大島が成功し、7-26。
この時点で3トライ差でボーナスポイントを確保した。
攻撃の手を緩めない同志社は13分、右中間スクラムからパスを繋ぎ最後はSO⑩大島のロングパスを受けたWTB⑪ファイアラガ義信ダビデが左隅にトライ。GKもSO⑩大島が難しい角度からGKを成功し、7-33。
28分、同志社がゴール前5m左中間スクラムからNO.8⑧船井が左隅にトライ。GKもSO⑩大島が再び難しい角度からGKを成功し、7-40。
摂南大も攻め込むが同志社のディフェンスを突破出来ず苦戦する。
31分、ここから同志社SO⑩大島が個人技でキックし、トライエリアでボールを押さえトライ。GKもSO⑩大島が成功し、7-47。
39分、再び同志社が敵陣深くまで攻め、途中出場のSH㉑石田太陽→CTB㉒熊野佑星からパスを受けたSO⑩大島のキックパスをWTB⑭岩本がキャッチし左中間にトライ。GKもSO⑩大島が成功、7-54。
摂南大は最後の力を振り絞り攻めるがノックオンでノーサイド。同志社が54-7と勝利し勝点5を獲得。残り2試合も全力を尽くし上位に進出したい。敗れた摂南大は入替戦回避の為にも次節は勝利を目指して欲しい。

POMには素晴らしいディフェンスとトライで勝利に貢献した同志社大学CTB⑬森岡蒼良選手が選ばれた。

会見レポート
摂南大学
瀬川智広 監督
雨の中ミスも多くて、日頃支援してくださっている大学や保護者、ファンの皆さんに何と報告していいかわからない、残念な試合になってしまったと思います。
まだ2試合残っていますし、ジュニア、コルツの試合、メンバーの選考も含めて今後奮起したいと思います。
本日はありがとうございました。
恩田慶吾 バイスキャプテン
攻めている中で、もう一つ繋げればトライが取れる。そういう場面でミスをしてしまい、流れを作れず攻め込まれた結果かなと思います。
残り2試合に向けて、しっかり切り替え、改善して頑張っていきたいと思います。
本日はありがとうございました。
Q.今日のゲームプランは?
瀬川監督
同志社大学のディフェンスはかなり寄っているので、ワイドな展開を考えていました。あいにく雨でしたが、ボールを動かしながらゲインをしようと話はしていましたが、なかなかうまくボールを動かすことができませんでした。
ラインアウトに関しては、準備してきたことができたかなと思いますが、接点はもう少しギャップに対してアタックしたかったと思います。
Q.昨年、一昨年と接戦だった同志社大学と、今季は差が開いた結果だったのは何が要因ですか。
瀬川監督
同志社さんは、監督が代わられて非常に接点であったり、泥臭いことを一からされていて、そういった部分に圧力を感じて受けてしまっていることが敗因かなと思います。
摂南大学としてはボールを自由にもってアタックしたいと思いますが、ここ数試合、パターン化したような攻撃になってしまっていると感じます。
個々のひらめきや強さ、スペースに運ぶ感覚が見えず、型にはまってしまってダイナミックな動きがなくなったという状況です。
残り2試合ですが、どのチームも勝とうとしてきている中で、リーダーを中心として準備をしていかないといけないと思います。
同志社大学
永山宜泉 監督
まずは関係者の皆様、本日はありがとうございました。
大学選手権という目標が絶たれてモチベーションが難しい中での試合でした。私事ですが、昨年まで摂南大学を3年ほど指導していました。河瀬先生であったり、瀬川監督にラグビーを通じて人間教育を勉強させて頂いていたので、恩返しする気持ちで「絶対に勝ちたい」という思いで臨みました。
試合内容としては、天候も我々の味方をしてくれました。雨ということでキックゲームでの展開、相手のミスなどで得点を重ねることができ、計画通りゲームが進められたと思っています。
大島泰真 キャプテン
前半の最初は、ラインアウトやキックが上手くいかなかったり、難しいスタートになってしまったのですが、後半うまく修正してフォワード、バックス共にトライが取れて、バランスの良いゲームだったと思います。
Q.この試合に向けてどのような準備をされてきましたか。
永山監督
今週だけというより、今シーズン通して指導しているのは「ラグビーに向き合う姿勢」「常に100%を出す」「途中でプレーを諦めない」ということを念頭において指導していました。
キックゲームということなので、チェイスの部分であったりバッキングであったり、そういうところはサボらないということを徹底していました。
大島キャプテン
京都産業大学戦や天理大学戦でのブレイクダウンは後手に回ることが多かったので、ブレイクダウンの練習は毎日取り入れてました。
今日も全てがうまくいったわけではありませんが、うまくいったところが得点に結びついていると思います。
Q.雨の中落ち着いてプレーされていた印象ですが、心掛けていた事や、どのような声掛けをされましたか。
大島キャプテン
パスも短く、ラインも深くして、アタックしすぎず相手のエリアを取っていくということができて、無駄に攻めるところがなかったのが、落ち着いた印象になったのかなと思います。
Q.摂南大学に対して対策していたことはありますか。
大島キャプテン
特にありません。自分たちの過去の試合の課題にフォーカスして準備しました。
Q.残りの2試合への抱負は
永山監督
大学選手権に行けなくても、今年の4年生は同志社の歴史を作ってくれたと思っています。ラグビーへの姿勢を後輩にも受け継いで、残りの試合に対しても120%の力で挑んでもらいたいと期待しています。
大島キャプテン
試合に向けてということももちろんですが、ラグビーへの姿勢を後輩たちに残していけるものがあると思うので、試合に限らず毎日の練習を大事にして頑張りたいと思います。














