9月14日(日) 関西大学 vs 天理大学

レフリー:山谷 亮介(関西協会)
アシスタントレフリー:廣瀬 亮治(日本協会) / 西本 武史(関西協会) / 東野 竜平(関西協会)
関西大学 | 天理大学 | |||
0 | FULL TIME | 62 | ||
0 | 前半 | 17 | ||
0 | 後半 | 45 | ||
勝点
0-5 詳細(PDF) |
▶天理大学 10 上ノ坊駿介
メンバー表(48時間前)
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグは、東大阪市・花園ラグビー場に8チームが集結して開幕節を迎えた。第1グラウンドの第2試合は、関西大学と天理大学の一戦。時折晴れ間はのぞくものの湿度が高く、どんよりとしたコンディションの中、関西大のFB⑮堂免遙生のキックオフで試合が始まった。

開始6分、関西大がテンポの良い連続ラックで天理大ゴール前まで迫るもノックオン。そのボールを拾った天理大のWTB⑭平松麟太郎からパスを受けたSO⑩上ノ坊駿介がハーフウェイラインまで大きくゲイン。再びWTB⑭平松につなぎ、最後はCTB⑬山田晟大が右隅に先制トライ。GK不成功でスコアは0-5。
21分、天理大は相手ゴール前10mのラインアウトからモール→ラックとつなぎ、最後はWTB⑪フコフカ・ルカスが右隅にトライ。GK不成功で0-10。
その後、関西大にチャンス。天理大ゴール前スクラムで得たフリーキックからの速攻で、NO8⑧中川一星がインゴールに飛び込もうとするが惜しくもノックオン。さらに、天理大のパスを関西大のFB⑮堂免がインターセプトしてゴールに迫るが、WTB⑪フコフカ・ルカスがゴール前5m付近で追いつき、背後からのタックルで再びノックオンを誘発。関西大は生かせず。
33分、天理大は自陣から細かくパスをつなぎ、ギャップが生じたところでSH⑨朝倉達弥が大きくゲイン。フォローしていたSO⑩上ノ坊につながり中央にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功し、0-17。

天理大のSO⑩上ノ坊のキックオフで後半開始。まず3分、天理大がゴール前ラインアウトから連続攻撃を重ね、最後はSH⑨朝倉が右中間にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功して0-24。
7分、相手陣10m付近でパスを受けたSO⑩上ノ坊が右タッチライン際でパントを上げ、自らキャッチして右隅にトライ。GK不成功で0-29。
11分、相手陣22m付近からSO⑩上ノ坊がゴール前へキック。バックラインを走らせ、このボールをCTB⑬山田が拾って左隅にトライ。GK不成功で0-34。
23分、相手ゴール前のラインアウトから出たボールをSO⑩上ノ坊が大きく左へキックパス。WTB⑭平松がキャッチし左中間にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功し0-41。
35分、SO⑩上ノ坊がハーフウェイ付近でハイパント。これを関西大⑲中村将人がノックオン。天理大㉓大森柚貴が拾ってそのまま50m走り切り右隅にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功、0-48。
40分、関西大が天理陣へ攻め込むも、天理大がターンオーバー。自陣10m付近からバックス展開し、WTB⑭平松が右タッチライン際を50m快走して右中間にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功し0-55。
47分、関西大が天理大ゴール5m前でラインアウトを得るが、ボールは天理大が確保。インゴールから細かくパスをつなぐカウンターでWTB⑪フコフカ・ルカスが大きくゲイン。フォローの㉓大森が関西大陣へ持ち込み、㉓→⑫→㉓→⑲→⑳→㉒とつないで、最後は㉒中山敬太が中央にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功、0-62。ここでノーサイド。

関西大は前半、天理大ゴールに迫るテンポの良い攻撃も見られたが、ミスでチャンスを逸したのが悔やまれる。POMには、随所での的確な判断やゴールキックで勝利に貢献した天理大のSO⑩上ノ坊駿介が選ばれた。

会見レポート
関西大学
Q. 試合総括
関西大学 佐藤貴志監督
試合を振り返り、最終的には大差で敗れたので、しっかりと悔しさを受け止めたいです。試合前は選手たちの表情からも自信を感じましたし、後半が始まる前も修正点を理解して、試合に臨みました。
Q. キャプテン所感
関西大学 奥平一麿呂キャプテン
前半は良い試合展開ができていましたが、後半から出たメンバーが責任を果たし切れなかった部分が、この点差につながったのではないかと思います。今後、修正すべきところはたくさんありますが、まずは一人ひとりが責任を持ってプレーできるよう努力し、今後の勝利につなげたいです。

Q. ディフェンスでできていなかった部分は?
奥平キャプテン
前半は「やろうと思っていたところ」「やらなければいけないところ」をしっかり意識し、メンバー全員が出し切れていたので良かったと思います。後半はスイッチの部分がつながり切れず、個々にばらけてしまい、ディフェンスがうまくいかなかったことが、この点差につながってしまったと感じています。
Q. 攻め込んでいたシーンもあったが、得点を取り切れなかった要因は?
佐藤監督
自分たちのプレーをさせてもらえなかったというのが大きいです。前半、良い場面で得点できていれば流れも変わったかもしれません。今後はそのあたりも意識して取り組んでいきたいと思います。
天理大学
天理大学 小松節夫監督
まずは6月の不祥事で、皆さまに大変ご迷惑・ご心配をおかけいたしました。申し訳ございませんでした。本日、こうして試合ができたことに大変感謝しております。春のトーナメント戦は最下位で、このリーグ戦は相手がどこであれ、しっかり試合をしようという気持ちでやってきました。その中で、ディフェンスでプレッシャーをかけ、スクラムも頑張れていたと思います。まだ修正点や未完成な部分もありますが、試合の中でも成長していけるよう頑張っていきたいです。
天理大学 上ノ坊駿介キャプテン
春の大会で敗れ、セットプレーでミスが多く不安定な部分もありましたが、菅平の合宿で修正に取り組みました。本日の試合はFWが安定しており、最後まで守り切ることができました。後半に入っても勢いに乗ったまま、ディフェンスで相手にプレッシャーをかけ続け、0点に抑えられて良かったです。試合後、観客席からたくさんの拍手をいただき、嬉しかったです。

Q. 今日の試合で課題にしていた部分は?
上ノ坊キャプテン
やはりディフェンスを意識しました。受けるのではなく前に出てプレッシャーをかけ続けることを考え、80分間継続できるよう、仲間にも声かけをしました。
Q. 完封を意識しましたか?
上ノ坊キャプテン
完封を意識したというよりは、とにかく前に出るディフェンスをしようと言っていました。それが結果につながったと思います。僕のパスミスでインターセプトされ、かなり走られましたが、仲間が追いついてしっかり止めてくれました。もしあそこで点を取られていたら流れが変わっていたかもしれません。止めてくれてありがとうと伝えました。