9月14日(日) 近畿大学 vs 同志社大学


入場者数:4658人 天候:くもり時々晴れ/弱風
レフリー:山本 篤志(日本協会)
アシスタントレフリー:林 龍太郎(関西協会) / 神野 慧二郎(関西協会) / 泉 太郎((関西協会)
近畿大学 同志社大学
12 FULL TIME 29
12 前半 12
0 後半 17
勝点
0-4
詳細(PDF)
プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
▶同志社大学 12 立川和樹

試合映像(ダイジェスト)


メンバー表(48時間前)

▶PDFはこちら
 
近畿大学
監督 神本 健司
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR弓部 智希4173100
城南中→石見智翠館
2HO金井 海琉4173102
東大阪KINDAIクラブジュニア→大阪桐蔭
3PR大下 貴志4181110
城東中→東海大大阪仰星
4LO中田 悠生4182103
加賀屋中→大阪桐蔭
5LO楠 大輝4185107
石切中→日本航空石川
6FL澤村 類317995
枚岡中→天理
7FL加藤 礼暉318094
豊田ラグビースクール→中部大春日丘
8No.8小西 泰誠4182100
中野中→石見智翠館
9SH渡邊 晴斗317176
東大阪KINDAIクラブジュニア→報徳学園
10SO須田 厳太317482
大阪ラグビースクール→天理
11WTB川嶋 人夢418090
百道中→石見智翠館
12CTB松山 拓斗317591
蹉跎中→関大北陽
13CTB井上 晴嵐317892
養精中→近大附属
14WTB太田 啓嵩218383
高石中→報徳学園
15FB南野 将生218590
茨田北中→大阪桐蔭
16Re.光安 翔平117093
緑中→大阪桐蔭
17Re.浦出 睦己3168105
小阪中→大阪桐蔭
18Re.柴田 佳祐2177103
豊田ラグビースクール→中部大春日丘
19Re.能勢 涼太郎4197110
猪名川中→川西北陵
20Re.水流 夏楓217686
盾津中→天理
21Re.篠原 颯将217070
新巽中→石見智翠館
22Re.中村 優太417483
OWL洛南Jr.R.F.C→京都工学院
23Re.六川 統和318091
豊田RS→名古屋
※番号白抜きの選手はキャプテンです。
同志社大学
監督 永山 宜泉
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR前田 卓耶3178108
報徳学園中→報徳学園
2HO浦松 大也117498
國學院久我山中→國學院久我山
3PR小西 雄斗4175107
同志社香里中→同志社香里
4LO中谷 陸人2183105
大阪桐蔭
5LO林 慶音4181105
楠葉中→大阪桐蔭
6FL山田 虎希4190107
同志社中→同志社
7FL土肥 祥太朗416889
京都アパッチR.C.Jr→同志社
8No.8西本 龍太118296
三田ラグビークラブジュニア→報徳学園
9SH田中 心温318280
りんどうヤングラガーズ→東福岡
10SO徳山 大知217180
同志社香里中→同志社香里
11WTBファイアラガ 義信 ダビデ317290
五領中→常翔学園
12CTB立川 和樹417083
天理中→天理
13CTB森岡 蒼良317786
東芝府中Jr.ラグビークラブ→京都成章
14WTB上嶋 友也318092
玉名中→東福岡
15FB隅田 誠太郎217377
吹田ラグビースクール→東福岡
16Re.荒川 駿3176108
東海大大阪仰星中→東海大大阪仰星
17Re.李 星河2178105
大阪朝鮮中→大阪朝鮮
18Re.三輪 拓翔4175103
四日市Jr.ラグビーフットボールクラブ→尾道
19Re.舩井 結人218698
相生中→常翔学園
20Re.山崎 暖人4180103
小金井ラグビースクール→國學院久我山
21Re.石田 太陽416874
木本中→東海大大阪仰星
22Re.大島 泰真417077
藤森中→京都成章
23Re.桃田 涼平417178
明石ジュニアラグビースクール→報徳学園
※番号白抜きの選手はキャプテンです。

マッチレポート

第1節、当会場第2試合は、前年3位の近畿大学に対し、前年6位の同志社大学が挑むかたちの一戦。
春季トーナメントでは26対21と僅差で近畿大学が勝利し、ロスタイムまでは同志社大学がリードする展開であった。両校とも初戦をものにして勢いに乗りたいところ。

平年よりも気温はかなり高く、湿度も高いコンディション。風下の近畿大学(近大)のキックオフでスタートした。
最初にスコアしたのは近大。7分、敵陣ゴール前15m付近のラインアウトから左へ展開し、FWも絡めてゴール前へなだれ込む。ゴールポスト手前でラックを形成し、SH⑨渡邊晴斗からさらに左へ、SO⑩須田厳太CTB⑬井上晴嵐へとつないで、相手を2人かわして左中間に先制トライ(5-0)。
その後は同志社大学(同志社)が敵陣ゴールに迫るが、相手ディフェンスや自らのミスもあってなかなかスコアに結び付かない。
22分、同志社にようやくチャンス。SO⑩徳山大知の好タッチキックで敵ゴール前20m付近のラインアウト。きっちりキャッチし、FWが塊となって20m押し込んでいく。最後はHO②植松大也が左隅へグラウンディング。難しい位置からもSO⑩徳山がゴールを決め、逆転に成功(5-7)。
26分、続いて同志社。敵陣10m付近で、CTB⑫立川和樹の好タックルで生まれたこぼれ球をWTB⑭上嶋友也が足に引っかけ、対面WTBとの走り合いを制して右中間に押さえ込み、リードを広げる(5-12)。
しかし30分、近大が敵陣10m付近でペナルティを得る。SO⑩須田がコントロール良くゴール前ぎりぎりに蹴り出し、5mラインアウトからモールを形成。きっちり押し込んでHO②金井海琉がグラウンディング。難しい位置からもSO⑩須田がゴールを決め、試合を振り出しに戻す(12-12)。
このままのスコアで前半が終わる。

後半が始まる。近大が風上、同志社が風下という形勢。前半より少し風が強まったかの印象。
開始早々、同志社が近大ゴール前に迫るも押し返され、その直後には近大が同志社ゴール寸前まで攻め込むが、同志社のディフェンスに阻まれる。
以降は約30分間、膠着状態が続き、スコアは動かない。
高温多湿というコンディションでお互いに疲労も見える中、30分、同志社がゴール前センタースクラムのチャンスを得る。数フェーズにわたってボールを確保し、相手ディフェンスを崩す。最後は途中出場のキャプテンSO㉒大島泰真から走り込んできたCTB⑫立川和樹にパスが通り、左中間に膠着を破る逆転トライ。SO㉒大島のゴールも成功し、12-19。
この後、本日4回目のウォーターブレイクも挟み、近大も攻めるが同志社も粘り強くしのぐ。
38分、同志社は敵陣22m付近での相手オフサイドで得たペナルティに対し、迷わずショットを選択。SO㉒大島がきっちり決めて、10点差に広げる(12-22)。
さらにロスタイム45分、同志社がラインアウトからモールを押し込み、HO②荒川駿がトライ。ゴールも決まり、12-29となってゲームセット。
同志社が近大に対し、昨年度と今春の借りを返した形となった。

POMには、逆転トライや要所での攻守が光った同志社大学 CTB⑫立川和樹が選出された。

会見レポート

近畿大学

Q. 試合総括
近畿大学 神本健司監督
本日は、暑い中ありがとうございました。近畿大学としては、セットプレーを軸に、エリアも含めてしっかり取りながら強みを出していく方針で臨みました。バックス陣のエラーを含めミスが多く、流れに乗れず、前半は同点で折り返しました。
後半も風上に立つので、こちらからセットプレーで仕掛けようと臨みましたが、要所でミスが出てしまいました。今日はアタックで持ち込み、ボールを継続するという自分たちの形が出せず、波に乗れないまま、終盤に相手にスコアされる形でした。
前半から中盤にかけて、フォワードのセットプレーではある程度支配できたと思いますが、やはりミスで流れに乗れなかったことが大きな敗因でした。まだ始まったばかりなので、映像を見直し、このあたりを課題として次戦に臨みたいと思います。

Q. キャプテン所感
近畿大学 中田悠生キャプテン
まだ自分の中でも整理がついていないですが、自分たちのミスから流れに乗れず、そのままずるずると試合が進んでいった印象です。後半終盤、相手のラインアウト獲得率が良くなり、セットプレーでも良い場面がある中で、こちらは波に乗れず、敗れてしまったと感じています。

Q. 今日の初戦にかけた思いは?
中田キャプテン
関西の開幕は何が起こるか分からないということをチームに伝え、ここで自分たちも勝ち切って波に乗りたかった。相手も絶対ここを狙ってくるから、自分たちから戦う気持ちを持っていこうと声をかけてきました。

Q. 今日の試合の収穫は?
中田キャプテン
前半、風下の中でフォワードがタフに戦えたのは収穫だと思います。

Q. 改善したい点は?
中田キャプテン
80分を通してのセットプレーの精度と、自分たちのアタックの精度です。強みとしている部分なので、どれだけ精度を上げられるかが課題だと思います。

Q. 相手への警戒点と実際の手応えは?
中田キャプテン
ディフェンスでタフに体を当ててくると予想していました。前半はそれを止めることができていた。後半は相手というより、自分たちのミスが課題となりました。


同志社大学

Q. 試合総括
同志社大学 永山宜泉監督
久しく開幕戦に勝てていない状況で、みんな緊張している中、今年最初から言っていた「30人で勝ちます」を体現できました。先発メンバー中心に、試合前から計画していた通りに進行し、相手のミスを突いて勝つことができました。

Q. キャプテン所感
同志社大学 大島泰真キャプテン
なんとか勝てました。

Q. 後半をノートライに抑えたディフェンスの手応えは?
永山監督
選手のサイズが小さいので、フィットネスで勝とうと計画していました。前半はしっかり体を当て、お互いの体力が消耗した中、後半に体が重くなってきた時に動いて点を取ることを目的としていました。それが計画通り進められて良かったです。
大島キャプテン
同じです。風下でも我慢して戦いました。1本、2本取られる覚悟はしていましたが、みんながセットプレーからフェーズのディフェンスも頑張ってくれて、ノートライに抑えられたことで勝てたのだと思います。

Q. 流れに乗り切れない場面の改善点と、その時のチームの状況は?
永山監督
ミスは大学生スポーツで当然起こりますし、互いの力が拮抗していれば必ず起こると考えていました。そのルーズボールを、どうリアクション良く自分たちのボールにするかを課題にしていました。そこは精度を上げていく必要があります。シーズンを通して、3か月の間に仕上げていければと思います。
大島キャプテン
開幕戦ということもあり、みんな緊張してミスも出るとは思っていました。ブレイクダウンでのノットリリースや、コンタクト時のノックオンが多かったので、そこは修正すべき点です。

Q. ハーフタイムに伝えた変更点は?
永山監督
前半はスクラムでプレッシャーを受ける場面が多かったので、後半はメンバーを入れ替えました。フレッシュな選手を入れて、まずセットプレーを安定させるようにしました。後半に相手がバテるのを見据え、そこからテンポを上げていくよう指示しました。

Q. 後半、キャプテンとして意識した点は?
大島キャプテン
同点で後半に入ったので、80分経った時に勝っていることだけを考えていました。

Q. 勝ち越しトライを取り切れた要因は?
大島キャプテン
本当はもっと取って突き放したかったのですが、こちらも疲労や故障があり取り切れませんでした。もっと走る必要があると思います。

Q. 相手を考えると、もっと取れたのでは?
大島キャプテン
自分はもっとスペースが見えていましたが、前半から出ていた選手が前半のプランのまま戦っていたのではないかと思います。自分のイメージしたアタックと、最初から出ている選手のイメージに少しズレがあったかもしれません。

Q. フィットネスは就任後、最も力を入れてきた部分か?
永山監督
そこだけではありませんが、最も力を入れているのは、昨年まで足りなかった「ラグビーに向き合う姿勢」です。フィットネスのようなきつい練習は、自分でやらないと強くなりません。そこを学生たちに指導してきました。「ラグビーをする意味」「同志社にいる意味」を伝えてきたつもりです。

Q. チームに入って感じたこと、足りないと感じた点は?
永山監督
ラグビーはフィジカルスポーツで、まず自分の体を鍛えないといけないという基本を忘れていた部分がありました。きれいなラグビーをしたいという思いの中で、良いラグビーのデザインはできていても、体がついていっていなかった。学生たちはこの8か月間、一生懸命、強豪チームに少しでも追いつこうと努力してきて、その成果が今日出たのだと思います。

Q. 昨年までのチームとの違いは?
大島キャプテン
「きれいにどう取るか」「どういうラグビーをするか」ばかりを考えていましたが、そういうラグビーをするには結局、前に出ないといけない。そのために力強さ、体づくり、そして日々の練習への向き合い方が必要で、そこが昨年とは違うと思います。

Q. 大島キャプテンを途中から起用した意図は?
永山監督
今年も来年以降も勝たなければなりませんし、何人かだけでやるチームではありません。今日の徳山に関しては、大島のポジションを十分に埋める活躍をしてくれました。来年以降も戦力になると期待しています。

Q. 相手が嫌がる時間帯に大島キャプテンを投入したのか?
永山監督
多少それもありますが、最初に出るメンバーが現時点のベストです。大島や石田を前半から使うか後半から使うかは、彼らがあと1~2ステージ上げてくれば「外せない」存在になりますし、それはそれで楽しみだと思っています。

Q. 開幕戦勝利の手応えは?
大島キャプテン
特別な感情はなく、いつもの一戦と変わらないです。


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■KRPU 新屋敷こずえ


■KRPU 寺岡佑起

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