11月19日(日) 京都産業大学 vs 同志社大学

メンバー表 マッチレポート フォトギャラリー

2023年11月19日 14:00 K.O.
たけびしスタジアム京都
入場者数:2377人 天候:晴れ/弱風
レフリー:椿原 歩(関西協会)
アシスタントレフリー:水谷 元紀(関西協会) / 稲西 輝紀(関西協会) / 勝木 龍樹(関西協会)
京都産業大学 同志社大学
43 FULL TIME 28
22 前半 7
21 後半 21
勝点
5-0
詳細(PDF)
プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
▶京都産業大学 11 西浩斗

メンバー表(48時間前)

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京都産業大学
監督廣瀬 佳司
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR乳井 大士3170107名古屋RS→中部大春日丘
2HO李 淳弘3172100大池中→大阪朝鮮
3PRヴェア・タモエフォラウ4186123オネハンガ→札幌山の手
4LO石橋 チューカ119096兵庫RS→報徳学園
5LOソロモネ・フナキ3186114トンガカレッジ→目黒学院
6FL日吉 健3180100寝屋川第三中→大産大附属
FL三木 皓正417395西陵中→京都成章
8NO.8テビタ・ポレオ4179112トンガカレッジ→日本航空石川
9SH土永 旭317073西陵中→光泉カトリック
10SO吉本 大悟218290七条中→東海大大阪仰星
11WTB西 浩斗317080熊本ラグビースクール→熊本西
12CTB小野 麟兵317086西陵中→京都工学院
13CTB高井 良成417682瑞光中→関大北陽
14WTB松岡 大河417077茨田北中→東福岡
15FB辻野 隼大317885長吉西中→京都成章
16Re.平野 叶苑317598四日市Jr.RFC→西陵
17Re.曽根 隆慎3174104石切中→大産大附属
18Re.西崎 海人3178104明石JRC→報徳学園
19Re.松永 壮太朗318795勧修中→京都工学院
20Re.シオネ・ポルテレ2184112トンガカレッジ→目黒学院
21Re.西村 建哉316868神川中→京都成章
22Re.藤本 凌聖317285鈴鹿ラグビースクール→朝明
23Re.森 祐也417283帆柱YR→東海大福岡
同志社大学
監督宮本 啓希
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
PR山本 敦輝4175110菫中→常翔学園
2HO大山 卓真416696兵庫県RS→報徳学園
3PR上野 聡大3181118大正北中→常翔学園
4LO渡邊 陽二4179104ヤングウェーブ→小倉
5LO木村 圭佑3180102奈良ジュニアRS→大分舞鶴
6FL荒川 駿1176108東海大大阪仰星中→東海大大阪仰星
7FL西濱 悠太417797岡山ジュニアRS→東福岡
8NO.8永住 健琉3180104帆柱YR→東福岡
9SH藤田 海元317073文の里中→東海大大阪仰星
10SO嘉納 一千417786大池中→大阪桐蔭
11WTB桃田 涼平217177明石ジュニアRS→報徳学園
12CTB岡野 喬吾418198大正北中→常翔学園
13CTB市川 亮太417890蹉跎中→東海大大阪仰星
14WTB岩本 総司217887四条畷RS→常翔学園
15FB芦塚 仁417791上宮中→大阪桐蔭
16Re.長島 幸汰2175101西陵中→京都成章
17Re.前田 卓耶1178107報徳学園中→報徳学園
18Re.小西 優治4180111春日リトルラガーズ→東福岡
19Re.石井 伶央417795國學院久我山中→國學院久我山
20Re.林 慶音2180102樟葉中→大阪桐蔭
21Re.福岡 壮太郎416370河合第二中→御所実業
22Re.野口 大介417686城南中→修猷館
23Re.ファイアラガ 義信 ダビデ117288高槻RS→常翔学園

マッチレポート

2023ムロオ関西大学Aリーグ第6節2日目、たけびしの第2試合は、昨日の第1日で全勝を守り勝点29とした天理大学に対して、勝点差6となりリーグ優勝の為には絶対に負けられない京都産業大学(以下、京産大)と、他力本願ではあるがまだ入替戦回避の可能性が残り、この伝統の1戦にすべてを掛けたい同志社大学(以下、同志社)の戦い。微風・晴れのコンディションの中、同志社SO10番嘉納一千のキックで試合が始まった。

試合開始からいきなり得点が動く。1分、同志社の自陣からの最初のアタックでパスミス。そのこぼれた所を見逃さなかった京産大WTB11番西浩斗が快走、左ポスト下にノーホイッスルトライ、5点を先制する。(ゴール不成功、5−0)
その後も京産大が同志社陣で試合を進め、10分に、LO5番ソロモネ・フナキが、右中間G前のラックの上を乗り越えてトライ、10−0(G不成功)とする。
しかし同志社もここからようやく反撃に入る。12分に初めて京産大陣に入ると、20分には、左22mL付近のスクラムから右に展開、WTB11番桃田涼平、CTB12番岡野喬吾、10番嘉納で京産GLに迫るが最後のパスが通らずにGLを越えられない。同志社ペースの試合の流れを変えたのは、京産大FL6番日吉健のナイスタックル。このタックルで同志社からペナルティを奪い、次のラインアウト(以下、LO)から、FL7番キャプテン三木皓正が抜け出し、5番フナキにつなぎ右隅にトライ。SH9番土永旭が難しいGを決めて17−0(25分)と突き放した。

29分には、右GL10mのLOからモールを押し込みPR 1番乳井大士が右中間にトライし22−0(G不成功)とする。
このまま京産大が得点を重ねていくかと思われたが、今日の同志社は違った。前半終盤に入って再びチャンスを迎えると、今度は取りきった。36分、右GL5mからのLOからラックサイドをFWで突いていく、7フレーズ目、PR 1番キャプテン山本敦輝が右中間にねじ込んだ。(10番嘉納G成功、22−7) 同志社が一本返して前半終了。

後半、京産大SO10番吉本大悟のキックでリスタート。前半同様にすぐに得点が動いた。 取ったのは京産大、 2分、同志社陣中央22mL付近のラックから右へ、FB15番辻野隼大からLO4番石橋チューカ、WTB14番松岡大河とつなぎ、ブレークして右中間にトライして29−7とする。(9番土永G成功)
同志社も盛り返す。9分、前半同様に右GL5mLOからモール、そのモールの真ん中をFL6番荒川駿が抜け出し右隅にトライ、10番嘉納がGを決めて29−14とする。12分にも同じく10番嘉納の50/22mのキックから京産GLに迫るが、ここは京産ディフェンスが粘り強いディフェンスで凌いだ。
20分まで同志社がペースを掴んでいたが、ここで京産大に大きなプレーが出る。自陣GL5mの同志社ボールLOで、そのボールをFWがもぎ取りBKへ、14番松岡が大きくゲインして同志社陣に入っていき、最後に11番西が中央にトライする。(9番土永G成功、36−14)続いて、26分、京産大FL20番シオネ・ポルテレの突進からラック、右に回して、10番吉本がブレーク、4番石橋、14番松岡で左にトライして43−14と大きなリードを取る。(9番土永G成功)


しかし同志社は諦めない。終盤は同志社のアタックが続き38分に実る。2本のトライと同じように左GL5mのLOからモールを押し込みHO16番長島幸汰がトライ、10番嘉納がGを決めて、43−21。ロスタイム43分にも、同じく右GL5mLOからモール、今度は左に回して10番嘉納が中央にトライ、嘉納がGも決めて43−28と詰めるが、ここでノーサイド。
京産大が勝利を収め勝点5を獲得した。今日の勝利で6勝勝点28とした京産大は、12月 2日花園で優勝をかけて、天理大学との全勝対決に臨む。

京産大は、終始リードを保ち危なげない試合運びではあったが、ペナルティーの多さ、特に後半での多さが気になった。天理大戦に向けて修正すべき所。
同志社は、この敗戦で残念ながら8位が決定、入れ替え戦に廻る事になった。しかし今日は、なかなか調子の上がらない今シーズンの中、収穫のある試合であった。特にFWで京産大FW相手に3本取り切った事は大きい。最終節の関西学院大学戦、入れ替え戦では、FW・BK一体となった同志社のアタックを見せてくれるだろう。

会見の様子

同志社大学 宮本 啓希監督
2週間チームとしてどういうゴールに向かっていくのかを設定して、自分たちがやってきたことをどう出すのか、ということでスタートしました。今日トライを取れたモールやスクラムで優位に立てたと、準備していたことは出してくれたと思います。ただ一瞬のスキで取られてしまいゲームのメンタルがなくなってしまうというところが敗因だと思います。2週間ありますのでゴールは変えずに次の関学戦に向けて準備していきます。

山本 敦輝キャプテン
天理戦に負けて2週間何ができるのか考えたときにフィジカルの強い京都産業大学というチームに対してセットプレーとブレイクダウンの強化をやり続けました。それは今日の試合で体現できたと思います。また、監督がおっしゃった通りに一瞬のコミュニケーションのミスでトライを許してしまったのが敗因だと思います。

Q. 今日の敗戦で入替戦と最下位が決まったことについて?
宮本監督
すべて私の責任です。若い学生がどういう風に感情を処理したら良いのか難しい中で、前を向いて頑張ってきたので、この2週間の準備には満足していますが、この結果については私の責任です。

Q. ゴールとはどのようなものなのか?
宮本監督
2週間前に準備をスタートするときに、学生たちが「THE 同志社」という言葉を出してくれました。同志社のミッションである、応援したい、同志社でラグビーをしたいと思ってもらえるようなラグビーをする、勝ちへの執念を表現するということで、次の試合、入替戦も変わらずにやっていきます。

Q. どのように感情処理して取り組んできたのか?
山本キャプテン
簡単ではないですが、自分たちのやりたいラグビーを全力で楽しんでやり続けるというところにフォーカスしていくと心が安定します。

Q. 「THE 同志社」に込めた思いは?
山本キャプテン
ずっと応援してくれている人たちに、恩返しではないですが感動してもらうことが責任だと思っています。それが同志社だと思っています。その意味を踏まえて「THE同志社」とゴールを設定しました。

Q. 次の試合に向けて?
山本キャプテン
2週間自分たちのやりたいラグビーを考えてきて、今日それが出せたところもあるので、もう一回みんなで話し合って何ができて何ができてなかったか考えて全力で楽しんでラグビーをします。


京都産業大学 廣瀬 佳司監督
簡単なゲームにはならない、タフなゲームになると思っていました。前半の立ち上がりから三木を中心にFWが前へ出て、ディフェンスもよく前へ出て主導権を握ってくれましたので、いいラグビーができたと思います。しかし、後半は反則の繰り返しでゴール前でのデフェンスが多く、その辺が課題だと思っています。次の天理戦に向けて2週間しっかり準備して臨みたいと思います。

三木 晧正キャプテン
同志社大学さんの伝統と歴史を見て、今期の成績は関係ないと思ってしっかり準備してきました。前半は自分たちらしいラグビーができたのですが、後半は反則から自陣にくぎ付けにされてスコアを許した場面があったので、そこが課題だと思います。次の天理戦に向けて修正していきます。

Q. 天理大学との全勝対決に向けて、今日の試合で生かせるところは?
三木キャプテン
京産はいつもゲームの入りが悪いので、前半から全開で行けたのはプラスの部分です。

Q. 後半の反則が多くなった時の修正は難しいものなのか?
三木キャプテン
分析通り、同志社さんは皆でまとまって勢いがついたら怖いチームだと承知していました。そこをうまく止められずに不用意な反則を続けてしまいました。毎試合ゲームの中で修正していますが、今日はそれ以上に同志社さんのアタックが素晴らしかったと思います。

Q. 次の天理戦に向けて?
三木キャプテン
自分たちの100%を出さないと勝てない相手だと思っています。春からやってきたことと関西リーグで積み上げてきたことをベースに、ひたむきな姿勢を前面に出していきます。

廣瀬監督
天理大学はしり上がりに調子を上げてきており、まとまっていると感じています。2連覇していますが、チャレンジする気持ちで臨みたいです。非常にタフなゲームになると思うので、しっかり準備して勝ちたいと思います。

Q. 西 浩斗選手の評価は?
廣瀬監督
アタックはスピードもついてきましたし、特にディフェンス面で信頼しています。去年より成長したと感じています。

Q. 同志社の伝統、歴史をどのように感じるか?
三木キャプテン
日本で3番目に古いチームで、関西制覇を自分たちの8倍しているし連勝記録も持っています。我々はその伝統を倒すために自分たちの歴史を作ってきました。自分たちの目標は日本一ですが、今日はそれを忘れて打倒同志社で昔の自分たちに戻ろうと話しました。

Q. HB、FBのキックの評価は?
廣瀬監督
HBの土永の左足は正確性も飛距離もありますので戦術に織り込めています。SOの吉本はキック力がありFWを前に出せます。FBの辻野はSOもできますし攻撃のかなめになっています。この縦のラインの成熟度が増せばもっと攻撃の幅が広がると思います。


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■KRPU 渡辺隆夫
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