9月5日(土) プレシーズンリーグ 第1節 近鉄 VS. サントリー
2015年9月5日(土) 16:40キックオフ グラウンド:ヤンマースタジアム長居 | ||||
レフリー:立川誠道 (日本協会A1) アシスタントレフリー:谷口かずひと / 加藤真也 / 山本篤志 |
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近鉄 ライナーズ |
サントリー サンゴリアス |
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16 | FULL TIME | 20 | ||
13 | 前半 | 3 | ||
3 | 後半 | 17 | ||
勝点 1 |
詳細 (TL公式) |
勝点 4 |
◎マッチレポート
2015年トップリーグプレシーズンリーグプール第1節は、地元近鉄とサントリーとの間で、開幕試合が行われた。
近鉄のキックオフで前半が開始され、試合開始後10分間は互いにスクラムがうまく組めずフラストレーションが溜まる中、最初の得点はサントリー。近鉄コラプシングの反則にサントリーは迷わずPGを選択、11分左CTB中村亮土が確実に決め試合が動く。
近鉄も直後の14分サントリーのオーバーザトップにPGをSO高忠伸が決めふりだしに戻す。
この後、近鉄の方が密集への集散がサントリーより優り、左FLタウファ統悦がジャッカルするなどでボールを支配、徐々にペースをつかみ始めると、30分ゴール前5m中央で得た反則から速攻を仕掛け、左FL大隈隆明が右中間にこの試合初めてのトライを挙げ、SO高がGを着実に決め13-3とリードして前半を終える。
前半は、互いに小さなミスと反則が多く、とりわけ近鉄はスクラムでの、一方サントリーはラックでのホールディング・オフサイドの反則が際立った。
後半サントリーのキックオフで試合が再開され、立ち上がりからサントリーが押し気味に試合を進め、近鉄ゴール直前まで迫ると6分、左中間ラックから左ショートサイドに回り込んでいた右WTB中靏隆彰が左中間にトライ。左CTB中村のGも決め13-10と詰める。
一方の近鉄は、12分サントリーの危険なプレーで得た反則からPGをSO高が決め16-10と差を拡げる。
後半12分サントリーのHO北出卓也が危険なタックルシンビンで退出している間にスクラムが組まれノンコンテストスクラムが宣告される。これで中盤からは、近鉄がスクラムでの負担が軽減され優位かと思われたが、サントリーは選手が一人少ないハンディキャップの中、近鉄のディフェンスのギャップを見つけた動きを見せる。
26分、キャプテン右CTB村田大志が大きくゲインし、22mラインを割り、ゴール前10m右中間ラックから右ショートサイドに、右WTB中靏が2本目のトライを挙げ、左CTB中村がGを決め16-17とこの試合初めてリードを奪う。
さらに、サントリーは31分に近鉄のノットロールアウェーの反則からPGを決め16-20とリードを拡げ、近鉄の反撃をしのぎ、シーズン初戦を勝利収めた。 多くの主力選手をワールドカップで欠くサントリーは、巧みにスペースを見つけゲインすることで初戦を制した試合であった。 一方の近鉄、敗れはしたものの勝ち点1を挙げ、2戦目以降の巻き返しを期待したい。
会見ダイジェスト
近鉄ライナーズ 前田隆介監督
「一戦一戦勝つ気持ちで初戦のサントリー戦に挑んだが、昨シーズンのワイルドカードトーナメントと同じ時間帯の後半の終盤に逆転され、競り負けた。今後も一戦一戦勝ちに行くつもりで、後の試合に臨む」
豊田大樹キャプテン
「モチベーションをもって挑んだが小さなミスもあり勝利を収められなかった」
――ワールドカップが開催されるシーズンだが、選手のモチベーションは?
豊田キャプテン
「モチベーションは変わらない。誰が試合に出ても同じレベルで試合ができるようになった」
――ディフェンスが対応できなかった理由は?
豊田キャプテン
「サントリーの攻撃は順目の攻撃が多いという先入観もあり、逆目を突かれたときに一歩対応が遅れた」
サントリーサンゴリアス アンディー・フレンド ヘッドコーチ
「チームが自分たちを信じ、最後まで我慢してくれた試合」
村田大志キャプテン
「ワールドカップ遠征組が抜けたが、若い選手がよく頑張ってくれた試合。チームとして自信になる」
――どういう位置づけで今シーズンに臨んだのか?
フレンド ヘッドコーチ
「6人の新しい選手がプレーしたが、今いるメンバーで『サントリーラグビー』をすることを心がけた。トーナメントの最後の試合に勝つことを目標としている」
村田キャプテン
「日本選手権を含め3つのトロフィーを獲得することを目標に臨んでいる」
――最後まで苦しんだ試合だったが原因は?また、現在のメンバーはどのようか?
村田キャプテン
「最初は、ブレイクダウンでボールをジャッカルされたのが原因と考えている。現在いる29名のメンバーでよい結果を出してくれた」
(記事:山林右二、石川悟、丸井康充 写真:山口勝一、野口美保、中谷友亮 広報担当:丸井康充)