1月20日(土) NTTドコモ 17-20 日野自動車

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トップリーグ入替戦
NTTドコモ VS 日野自動車

2018年1月20日(土) 13:00キックオフ グラウンド:ヤンマースタジアム長居
NTTドコモ 日野自動車
17 FULL TIME 20
前半 17
12 後半
詳細
(TL公式)

マッチレポート

先週のトップリーグ順位決定戦で勝利し自動降格を免れたNTTドコモはセットプレーの安定と素早いリアクションでこの試合に勝利しトップリーグ残留を決めたい一戦。対するトップチャレンジリーグを2位で通過した日野自動車はトップリーグ入替戦の壁をなかなか破ることはできなかっただけに悲願の昇格を目指す戦いとなった。

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春を思わせるような暖かな日差しの下、大阪ヤンマースタジアムで日野自動車のKOで試合が開始された。挑戦者の日野自動車はディフェンスラインを素早く整備しNTTドコモに得点の機会を与えない試合展開。NTTドコモ陣内に入ると、23分ポスト右で得た反則からSO10番染山茂範がPGを決め0-3と先取。細谷直監督が試合後述べているように「先制されるとトップリーグのチームが有利」となるだけに欲しかった先取点であった。

なおもディフェンスが崩れない日野自動車は29分にもHL左中間ラックからFB15番ギリース・カカが逆サイドに正確なキックパス。NTTドコモディセンスが乱れる間に、このキックパスを右WTB14番小澤和人が難なくキャッチ。更にライン際で上げたパントを自らが拾いあげ、右隅にトライ。

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難しい位置からのゴールもSO染山が難なく決め0-10とリードを拡げる。日野自動車にとっては願ってもない展開となった。一方、NTTドコモは35分22m左中間から№88番ワーレン・ホワイトリーが突進し、ゴール直前左中間でラックを形成。13番パエア・ミフィポセチが左隅にトライを決め5-10と詰め寄る。しかし、日野自動車は前半終了間際の39分、ゴール前22m右中間ラックからSO染山が逆サイドに絶妙のキックパス。これを左WTB11番篠田正悟が見事にキャッチし左隅にトライ。GもSO染山が決め5-17。挑戦者の日野自動車が安定したディフェンスに支えられ、のびのびと攻撃し前半を終了した。NTTドコモはどこか硬さが残る前半の試合展開であった。

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後半も前半と同様に互いに決定打を出せずにこう着状態が続く。NTTドコモは18分、ついに日野自動車のディフェンスを崩す。22m左中間から右展開、ロングパスでディフェンスを崩しCTB12番金勇輝がタックルを躱し右中間トライ。ゴールもSO10番リアン・フィルヨーンが決め12-17と詰め寄る。更に反則で得たPKからゴール前まで迫ると、27分、後半からWTB14番渡辺義己に代わって入った22番佐藤善仁がゴール直前のラックから左中間に飛び込むトライでついに同点に追いつく。

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互いに疲労色が見え始めた終盤、日野自動車は33分、ゴール前20m中央で得たレイトチャージの反則でSO染山が勝利を引き寄せるPGを決め17-20とした。ノーサイドホーンが鳴った後もNTTドコモは勝利への執念で力を振り絞った攻撃を見せるが、日野自動車の規律あるディフェンスを崩せずノックオンでノーサイド。

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敗れたNTTドコモレッドハリケーンは一年で下部リーグへ降格となった。捲土重来を期したい。一方、1950年創部の伝統チーム・日野自動車レッドドルフィンズは悲願のトップリーグ昇格を果たした。来シーズンの活躍が期待される。細谷監督は「試合開始早々から積極的にやってくれた」とプレーヤーをたたえ「みんなの重いが実を結んだ」と感慨深げだった。

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(文責:大阪府協会 山林右二、丸井康充)

記者会見レポート

NTTドコモレッドハリケーンズ
ダヴィ・セロンヘッドコーチ

トップリーグでNTTドコモは7勝を挙げており、もう少し運が良ければ入替戦にはいなかったと思う。近々の試合が自分たちの実力だとしっかりと受け止めてこの試合に挑んだが、ゲームの流れやボールの転がり方が少し違うだけでいとも簡単にゲームの展開がひっくり返ってしまった。今回は日野自動車の流れになってしまった。日野自動車のキックゲームが非常にうまく機能して、NTTドコモが苦しめられてしまったことは日野自動車を褒めたたえたい。プレッシャーがきつかったため自陣でもランをし過ぎた場面もあった。それに対する日野自動車のしっかりとしたディフェンスで対応されてしまった。オフサイドぎりぎりではあったが、日野自動車はしっかり前に出てNTTドコモに圧力をかける良いディフェンスだった。日野自動車が良い戦いを見せて良いプレイで勝利を掴んだと思う。

リアン・フィルヨーンゲームキャプテン
非常に残念な思いである。これまでサポート、応援してくれた方々をがっかりさせてしまった。この1試合だけでシーズンが良い形で終われるかが決まるわけで、今回はヘッドコーチにしっかりと良い試合を届けたかったが、残念な結果になってしまった。日野自動車はとても良い戦いぶりで、勝利に対する気持ちがNTTドコモよりも強かった。起こってしまった結果は変えることができないので、この先を見据えてトップリーグに戻るための準備をしっかりとしていく。

―前半、攻め続けていたにも関わらず得点できなかった原因は?
ダヴィ・セロンヘッドコーチ
我慢ができなかったことが一番の要因。開始直後もキックオフであれだけラインブレイクすれば必ず得点しなければいけなかった。気負い過ぎたのか忍耐力がないのか、多くのチャンスがあったにもかかわらず取り切れなかった。緊張からきているのかもしれないが、一週間非常にいい準備ができたにも関わらず硬くなっていたようだ。もしかしたらNTTドコモは以前にもこのようなゲームを経験しているので、失敗することへの恐怖心が大きいのかもしれない。80分戦い続けることは先週まで見せていたので、実力はあるものの気持ちの部分でなかなか取り切れなかった。

―年明けの順位決定戦以降に向けてモチベーションやコンディションはどうだったのか?
ダヴィ・セロンヘッドコーチ
フォーカスしていた部分はプレッシャーにどう打ち勝つかであった。プレッシャーをコントロールするようこだわって取り組み、あとは今までやってきたことをしっかりやることとゲームプランを遂行すること、ポッドシステムを精度高く遂行すること。トライのチャンスがあっても焦ってミスすることなく我慢して組み立てていく。自分たちのやり方で上手くいっていたところをやり続けようとしていたが、今回は日野自動車とのキック合戦に苦戦してアタックするチャンスにも恵まれなかった。あとは冒頭にも言った通りボールの転がり方でNTTドコモは我慢できなかった。モチベーションとしてはリーグ戦で7チームに勝利している。あまり失敗を恐れずに課題を修正してさらに上達させようとして重点的に取り組んだが、失敗する恐れを気持ち的に乗り越えることができなかった。
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日野自動車レッドドルフィンズ
細谷 直監督

我々の入替戦に対して素晴らしい環境を準備していただき感謝する。良いコンディションで試合をさせていただいたことは選手たちのパフォーマンスに直結することなので御礼を申し上げる。Hondaとの試合に敗れてから3週間強の準備期間があった。どのチームが相手になるかはなかなか定めることができなかったが、私個人としては昨年の入替戦でコテンパンにやられたNTTドコモと戦い、雪辱することで真のトップリーグチームになれると考えていたので、NTTドコモのゲームをずっと注目していた。選手たちは今日の試合に臨むにあたって、この3週間大きく進化することができた。Hondaに負けてからの3週間、へこむことなく、ラストチャンスをしっかりとモノにするためにはチームが絶対に一つにならなければならない、間違ったことは何一つしていないと選手たちが声を大にして言ってくれていたので我々スタッフの勇気にもなった。スタッフも汗をかいて、入替戦に向けてしっかり準備して行こうという皆の思いが実を結んだと思う。ラスト10分間のディフェンスは「これぞラグビー」だと楽しく腕を組んで見ていられた。NTTドコモにも感謝しながら、しかし最後は必ずやってくれると信じて楽しく試合を見せてもらった。本当に選手たちには感謝し、おめでとうと祝福したい。

廣川三鶴キャプテン
本当に素晴らしいコンディションの中、観客や関係者の皆さんには選手や日野自動車にとって素晴らしい時間を経験させていただき感謝する。今日のゲームはHondaに負けたことで自分たちの立ち位置をしっかり見つめなおして、相手がNTTドコモに決まってからもこの場所で勝つことだけを目標に準備してきた。フォワード戦になることも予想してフォワードにはセットプレイ、ブレイクダウンそしてディフェンスの3つがどこまでできるかで勝負が決まるとずっと言い続けていた。正直セットプレイにはまだまだのところもあったがブレイクダウンとディフェンスがしっかりできたことが勝ちにつながったと思う。NTTドコモにもリスペクトと感謝をしながら、来年度トップリーグでしっかりと戦えるようにつなげていきたい。

―最後のディフェンスのところでは何を注意して戦っていたのか?
廣川三鶴キャプテン
NTTドコモはしっかりとフェーズを重ねて攻撃してくることはわかっていて、外国人選手を中心に内に切れ込んできたり逆サイドを突いてきたりすることもスカウティング済みだった。あとはしっかりとディフェンスのコネクションを保ち、体を張り続けるということにコミュニケーションを図っていた。時間が時間だったので我々にも焦る気持ちはあったが、正直絶対に負けないという気持ちが強かったので、出場していた15人、リザーブの8人も同じ気持ちだった。

―ディフェンスもだんだん差し込まれている部分もあったのでは?
廣川三鶴キャプテン
もしもラインブレイクされても必ず誰かがフォローできる、誰かが助けてくれるということをハーフタイムにもきっちりと確認したし、その状況になっても全員がしっかり下がってカバーしようと話したことが実行できていた。

―セットプレイは自身が出場したのち、どう修正しようとしたか?
廣川三鶴キャプテン
スクラムに関してはセットのコール後の入りについては我々が優位性を保っていた。組んでいた8人のまとまりについてはNTTドコモも素晴らしかったのでそこをまず修正した。スクラムでもペナルティを取られたこともあったので、今後修正して行きたい。ラインアウトに関してはちょっとしたコールミスはあったが、ディシジョン自体は村田毅選手を中心に全く問題ないレベルだった。選手一人一人の役割についてのみ修正を図った。

―相手の対策として外のディフェンスを攻めて崩そうとした結果は計算通りだったのか?
細谷 直監督
見事にはまった。我々が勇気をもって外に展開をした時は相手のウイングが上がってくることは前半から多く見られていて、そこをキックで攻めることは染山茂範ら選手の判断だったが、スペースがあることは事前につかんでいた。上からもそこを継続して我慢して攻めろと指示していた。必ず裏にスペースが空くことは話していたので、これを含めて選手たちと信じて準備してきた賜物だと思う。

―ここ1~2年で加入してきた実績のある選手たちの好影響は?
廣川三鶴キャプテン
使う言葉だけでなく行動など、今日見ていただいてわかるようにしっかりと体を張ったプレイもしてくれるし、全体練習後の個人練習時にレクチャしてくれるのも彼らが中心となる場面が多い。それを見て我々自身や若手選手も勉強することが多く、非常に良いものを遺してくれている。

―来季のトップリーグで通用すると思われる点や課題は?
細谷 直監督
課題は絶対にセットプレイ。このままではトップリーグでは戦えない。今日はバックスと皆の献身的なディフェンスの勝利だと思っているが、これも来季のトップリーグ10数試合には通用しない。そこはしっかり修正して行かなければいけない点。逆に戦えるところはアタック力で、相当強いと思っている。ディフェンスもHondaには敗れたが、何が問題かは1ヶ月で修正、進化させることができた。これはトップリーグでも通用すると思う。良い文化は残し、課題はきちんと受け入れながらそこを修正して行ければトップリーグでも旋風を巻き起こせる、巻き起こさなければならない。若手を中心に直ぐに来季に向けて準備して行きたい。

―昨年の入替戦の敗因をどう分析して今日に臨んだのか?
細谷 直監督
一発勝負ということで先制されるとどうしてもトップリーグのチームが優位になる、我々が受けに回ってしまうということで、とにかく今日は攻めていこうと話していた。ペナルティでショットもしっかりと狙えて、トライにはならなかったが開始早々の小澤和人も攻めの気持ちがあった。ペナルティを犯した後のゴール前のラインアウトモールもしっかりと守り切れた。あの流れが相手にわたってトライを奪われていたら今日の勝ちは絶対になく、選手が受けに回らなかったのが選手の大きな成長である。
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(文責:大阪府協会 山林右二、石川 悟、丸井康充)

フォトギャラリー

■撮影:KRPU 前田寛文


■撮影:KRPU 山口勝一


■撮影:KRPU 坂田勇三


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