1月13日(土) コカ・コーラ 5-32 宗像サニックス

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トップリーグ総合順位決定トーナメント 第2節
コカ・コーラ VS 宗像サニックス

2018年1月13日(土) 14:00キックオフ グラウンド:ヤンマースタジアム長居
コカ・コーラ 宗像サニックス
5 FULL TIME 32
0 前半 22
5 後半 10
詳細
(TL公式)

マッチレポート

第2試合は、トップリーグでの順位と入れ替え戦での対戦相手が決まる戦い。サニックスはスクラムなどFWの有利さを生かし着実に加点。一方、コカ・コーラは「後半の後半」から自分たちのリズムが出てペースをつかんだが、それまでのハンドリングやキックなどミスが響き、果は1トライのみと残念な結果になった。
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前半はサニックスFWが実力を発揮。前に出る圧力で確実にゲインを切った。ディフェンスも機能し相手の反則を誘った。12分、26分にCTB12番、アンドレ・エスターハイゼン、38分にSH9番、濱里耕平がトライを奪って完全に試合の主導権を握った。
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後半に入っても更にサニックスは左LO4番西井利宏のトライで29-0と突き放す。コカ・コーラは中盤近くからペースをつかみ、BKSラインの人数を余らせる攻撃が威力を発揮。25分、FB15番山田久寿に代わって入った23番、築城昌拓がトライ(29-5)。この後もサニックスの甘くなったディフェンスにも乗じて攻めたが時すでに遅し。32-5でノーサイドを迎えた。
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入れ替え戦は勝ったサニックスが九州電力との「九州ダービー」を戦い、コカ・コーラは三菱重工相模原との一戦になる。
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記者会見レポート

コカ・コーラレッドスパークス
アール・バーヘッドコーチ

スタートが遅くて半分眠っているような状態で、やりたいことができずにミスを連発してしまったことが敗因。

山下昂大キャプテン
前半特にエリアの取り合いに負けてしまったことでディフェンスの時間が多くなってしまった。タックル、組織共に機能していなかったので、エリアをしっかり確保する、一つずつのタックルをきちんと決めるなどこの一年間やってきたことができなかった。この点をしっかり修正、切り替えて、来週はしっかり戦いたい。

―試合前にどういった点を選手に指示したのか?
アール・バーヘッドコーチ
準備としては先週と全く同じだったが、ミスをしてしまってこういう結果になった。

―福岡ダービーではミスが多く上手く試合に入れないことが多いようだが、その原因は?
山下昂大キャプテン
難しいが、お互い相手を知り尽くしているだけに、ゲームメーカーであるスタンドオフに対するプレッシャーのかけ方やキックの応酬時にサニックスが逆にカウンターを仕掛けたりと、我々が腰を浮かせたり息をついた瞬間に攻め込まれている。単純に我々の甘さを突かれていると思う。どんな相手チームに対してもしっかりとプレイしなければならない点である。その辺りが原因だと思う。

―今日の結果を踏まえて、次週の入替戦に勝利するためには何が必要か?
アール・バーヘッドコーチ
もっとエナジーを持って試合に臨まなければならないし、自分たちのゲームプランをきちんとやり切らなければならない。
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宗像サニックスブルース
藤井雄一郎監督

今日は敵陣であまりリスクを背負わず、一点差でも良いので勝とうと言うことで試合に臨んだ。途中ちょっとバタバタしていたところもあったが、前半から敵陣できっちり得点できたので比較的楽なゲームだった。シーズンはまだ1試合残っているのでしっかりともう1段レベルを上げて、最後は良い形で終わりたい。

新井信善キャプテン
監督の言ったとおり、敵陣でしっかりゲームできたことが勝利につながった。勝てて良かったが1本とられてしまったので、次は完封で勝利したい。

―試合前、どのように選手に指示したのか?
藤井雄一郎監督
シーズン中にも7点差以内の試合が4試合と惜しい試合が何度もあったので、今日は自分たちに力のあることを証明しようと近鉄戦に続き今日の試合に臨んだ。開幕のコカ・コーラ戦よりも点差は開いたので、選手はしっかりとシーズンを通してプレイできるようになった。それを証明するように指示して、しっかりと体現できた。

―入替戦にはどのように臨むのか?
新井信善キャプテン
自分たちがトップリーグにいるからという訳ではなく、チャレンジャーとして受けずに攻める気持ちを忘れずにしっかりやって行きたい。

―シーズン中に比べて改善できた点は?
藤井雄一郎監督
シーズン中に負けた試合はシンビンや不用意な反則により13人で戦った試合が2試合もあった。今日はペナルティの数も少なく、ゲームの中で自らをコントロールしてゲームを進められるようになった。

―対戦相手の九州電力の印象は?
藤井雄一郎監督
何試合かゲームは見たが、自分たちにできることをしっかりやればそう簡単に負けることはないと思う。大切なことは自分たちにしっかり矢印を当てられるかどうかなので、相手に関わらずしっかりとやって行きたい。

新井信善キャプテン
やり易さ、やり難さは全くない。相手がどこであろうが自分たちのラグビーをしっかりやるだけなので、監督の言うとおり自分たちのフォーカスをしっかり合わせて、同じ方向を向いて皆としっかりやって行きたい。

―怪我人の多いシーズンだったと思うが、開幕当初に比べて底上げできた点は?
藤井雄一郎監督
外国人を含めて若い選手を使ってきたが、彼らが大きく成長して最後はしっかりゲームをコントロールできる所までレベルアップした。最後にまだ1試合残っているが、ギリギリのところで負けが続いて悔しい思いはした。チームの歴史の中で成長するためにはとても良いシーズンだった。大切な最期の2試合でしっかりと証明できたと思う。
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(文責:大阪府協会 石川 悟、丸井康充)

フォトギャラリー

■撮影:KRPU 古田浩


■撮影:KRPU 山口勝一