1月15日(日) トップチャレンジ1第3節 NTTドコモ 30-14 三菱重工相模原

DSC02029
トップチャレンジ1 第3節
NTTドコモ VS. 三菱重工相模原

2017年1月15日(日) 14:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場 入場者数:6,440人 天候:くもり時々晴れ/強風
レフリー:清水塁(日本協会A1)
アシスタントレフリー:河野哲彦(日本協会A1)/ 関谷惇大(日本協会A2) / 加藤真也(日本協会A1)
NTTドコモ 三菱重工相模原
30 FULL TIME 14
16 前半
14 後半

マッチレポート

2016年度トップチャレンジシリーズ最終戦。トップチャレンジ1第1位、2勝で勝点10のNTTドコモレッドハリケーンズと第1節の九州電力キューデンヴォルテクス戦で苦杯をなめたものの1勝1敗ながら勝点6で2位につけている三菱重工相模原ダイナボアーズとの戦い。この試合の結果如何によってトップリーグへの自動昇格を賭けた両チームにとって正に今季の集大成。積雪も予想されたこの冬一番の冷え込みの中、トップリーグを目指す各チームの健闘を期待して東大阪市花園ラグビー場に駆け付けた6,000人を超すサポータの声援の中、試合は三菱重工相模原SO10番ハミッシュ・ガードのキックオフで幕を開けた。
先制したのはやはり首位を走るNTTドコモ。ゴール前5mの右中間ラックよりショートサイドに展開、SH9番秦一平のパスを受けた右LO5番イオンギ譲が右中間に押さえ、SO10番ユルゲン・ヴィサーが難なくゴールも決め7-0と先制した。さらに17分、22分には三菱重工相模原の反則で得たPGをいずれもSO10番ヴィサーが決めて13-0と加点する。NTTドコモは実力的にトライをとるチャンスが十分にあるにも関わらず慎重な試合運び。この試合にかける思いが感じられる。その後もNTTドコモがボール支配率、エリア確保共に優位に試合を進め、三菱重工相模原に隙を見せない。一方、三菱重工相模原も36分、自陣10ml左中間付近でWTB11番ロドニー・デイヴィスが狙いすましたようにNTTドコモが展開したボールをインターセプト、約50mを走り抜き中央にトライ。SO10番ガードのゴールも決まり13-7と反撃を開始するかと思われた。しかしNTTドコモもフェーズを重ねた42分、22ml右中間での三菱重工相模原の苦し紛れのコラプシングで得たPGで加点し、16-7として前半を終える。
後半に入ってもNTTドコモは確実なゲーム運び。開始直後の5分、ゴール直前の右中間ラックより再び右LO5番イオンギ譲が右中間にトライを挙げ三菱重工相模原を引き離しにかかる(ゴール成功23-7)。その後は少しペースの落ちたNTTドコモに対して三菱重工相模原もボールを支配するが、最後の詰めで決め手を欠きなかなか有効なゲインができない。一方のNTTドコモは安定したセットプレイで着実にゲームをコントロールする。23分に三菱重工相模原はFWプレイから左PR1番佐々木駿がトライを返すものの(23-14)、27分にはNTTドコモLO5番イオンギ譲がこの試合「ハットトリック」となる3本目のトライを挙げ、点差は縮まらない。30-14と前半のリードを守り切ったNTTドコモが勝利を収めた。
トップウェストリーグより通算して見事に全勝を守り切ったNTTドコモレッドハリケーンズはトップチャレンジ1を1位で通過し、1シーズンでトップリーグ再昇格を決めた。敗れた三菱重工相模原ダイナボアーズはトップリーグ15位となった豊田自動織機シャトルズとの入れ替え戦に臨む。

記者会見ダイジェスト

三菱重工相模原ダイナボアーズ
佐藤喬輔監督

「必勝を期して本日の試合に臨んだが、残念ながら敗れてしまった。また次に入替戦のチャンスがあるので、そこに向けて頑張っていきたい。初戦の九州電力戦での敗戦で歯車が狂ってしまった。あれが我々の実力でもあるし、良くも悪くも三菱重工であるのであのような試合をしないように修正していかなければならない。」

NTTドコモレッドハリケーンズ
ダヴィ・セロンヘッドコーチ

「本日の試合は本当にテストマッチのようなゲームだった。緊張感もあり、三菱重工も4トライ以上とって次のステージに有利に進みたいと必死だったので接戦になることは覚悟していた。そのためPGで3点を狙うところはしっかりと3点を取りに行った。今日はディフェンスが組織的にきちんと機能していた。インターセプトでトライを奪われたシーンはアタックの局面で難しいところであり、結果的にディフェンスを破られたのはあの場面だけだった。来シーズンに向けてはきっちりとした身体作りを春から行って、これまで以上に身体を大きくする必要がある。戦術的には今シーズン落とし込んだ戦い方を継続して発展させていく。」

(記事:石川 悟、丸井康充)

フォトギャラリー

撮影者:KRPU 前田寛文