第2節・前半の見どころ
10月8日(日) @京都・宝が池球技場
12:00K.O. 摂南大学 vs. 近畿大学
14:00K.O. 天理大学 vs. 関西学院
初戦を落とした近畿大学は、優勝戦線に残る為にはもう負けられない。機動力のあるFW第3列の田中伸、酒井を軸にFW戦を有利に運び、SO喜連のエリアマネジメントでゲームをコントロール出来れば、決定力のあるバックスリー岩佐、川井、山田が得点に絡むことが出来る。一方の摂南大学は、初戦の京産大戦ではスクラムで苦戦したことからも、先ずは安定したセットプレーの獲得がポイントになる。攻撃権を獲得できれば、攻撃の要であり、フィニッシャーでもあるタンギパ、トゥアが存分に攻め込み、浅田主将を始めとしたサポートプレーも生きてくる。両チームともに連敗は避けたいこの試合は、FWの出来が鍵になるだろう。
優勝候補の天理大学は、立命館大の思い切ったディフェンスに手こずりながらも、苦手な初戦を危なげなく勝ち取った。新戦力である藤原、松永の1年生HB陣は、随所に好プレーを見せ、シオサイアや井関のキーランナーを生かす。初戦では小粒ながらも強力なFW陣が、不完全燃焼であったセットやモールプレーで有利に戦えれば、得点力は一段と増すだろう。対する初戦を見事な逆転で勝利した関西学院大学は、最高のスタートを切った。赤壁主将を中心とした粘り強いディフェンスは、牟田新監督の下、練習量の多さを感じさせる。好選手の揃うBK陣では、スピードのあるSO山田がラインブレイクの機会を作り、決定力のあるバックスリーを走らせる。連勝を狙う両チームの戦いは、修正してくると見られる天理大FWと、勢いのある関西学院大FWとのセットプレーが試合展開の鍵を握りそうだ。
関西大学ラグビーリーグ委員 中尾晃