マッチレポート
昨年度の入替戦で大体大を破ってAリーグに復帰した関西大学とリーグ戦2位の同志社大学の一戦。先週の交流試合では同志社は摂南を破り、関大は王者天理に善戦するも敗れている。リーグ戦では同じEvenリーグでの対戦を控えており、両チームともリーグ戦に向けて弾みをつけたい。
先制したのは同志社。前半3分にゴール前22mでの関大のクイックスローをカットしたCTB⑬稲吉渓太がそのまま持ち込み、右中間にトライを挙げ先制した。さらに11分にもゴール前15m中央付近のラックからSH⑨人羅奎太郎が左に展開、FB⑮笠原浩史が左中間にトライ、0-14と関大を突き放しにかかる。
一方の関大は20分、ゴール前15mの左ラインアウトモールを押し込みHO②キャプテン淡野徳蔵がトライを挙げ7-14と反撃、しかしその後同志社はCTB⑬稲吉の連続トライなどで7-35とリードして前半を終了。
さらに後半も関大をHO②淡野の1トライに抑え、12-35と前半のリードを守り切った同志社が関大を下した。前半はBKの展開で得点を重ねた同志社ではあったが後半は無得点に終わった。
両チームとも悪コンディションの中とは言え、少し体力不足と集中力不足が目立った試合内容であった。
プレイヤーオブザマッチは3トライでハットトリックを達成した同志社⑬稲吉渓太に贈られた。
次節、関大は関学、同志社は近大と戦ってリーグ戦に備える。
試合後コメント
同志社大学 伊藤紀晶 ヘッドコーチ
「前半は集中力を維持し上手くペースに乗れたが、後半は気のゆるみから受けてしまった。80分間持続できる良いゲームをしたい。ここ2試合は80分間、戦い切れていない。パフォーマンス面でもBKで得点が取り切れていない。ピッチ上の15人、登録メンバー23人がチーム一体となり、繋いで点を取りたい。選手を信じて、残りの交流試合、リーグ戦も負ければ終わりと思って臨んでいく。」
同志社大学 中尾泰星 キャプテン
「雨模様の中、前半はキックを有効に使ってエリアを確保して得点できたが、後半はハンドリングミスが目立った。初戦に比べて緊張感はおさまったが、まだ80分間集中できていない。後半の気の緩みをチャレンジャーマインドに変えることが次節に向けての課題である。昨年までに比べてFWサイズは確実に小さくなっているので、まとまってアタックに集中したい。BKも展開よりもタテで勝負したい。一試合ずつ大切に戦って勝ちにこだわっていく。」
関西大学 桑原久佳 監督
「前半は悪天候からミスや硬さが目立ったが、後半は先週から修正してスクラムも押せていたので必ず次につなげて行く。Bリーグとのレベル差はそれほど感じていない。」
関西大学 淡野徳蔵 キャプテン
「自分たちの形でアタックできなかったのが敗因、次はイーブンに働きかけるなどシンプルに開き直って攻める。リーグ戦前の天理戦、同志社戦は貴重であり、走り負けていない自信はある。」
(文責 大阪府協会・石川 悟)