トップリーグ2018-2019順位決定戦日野 VS 宗像サニックス
2018年12月15日(土) 14:00キックオフ グラウンド:キンチョウスタジアム |
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レフリー: アシスタントレフリー: |
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日野 | 宗像サニックス | |||
34 | FULL TIME | 37 | ||
19 | 前半 | 13 | ||
15 | 後半 | 24 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
トップリーグ総合順位13-14位決定戦、両チームとも次戦の入れ替え戦での相手が決まる試合。勝てば栗田工業、負ければ近鉄が相手となる。今シーズン開幕戦以来の同一カード、その時は日野が30点差で勝利しているが実力的には差が無いと思われる。トップリーグ残留に向けて一つでも上の順位で臨みたい両チームの熱い戦いに期待が集まった。
宗像のキックオフでゲーム開始。
日野は前半4分 宗像陣10m付近からのラインアウトでBKSに展開しWTB14番レネ・レンジャーがラインの裏側へ絶妙のキックを転がすとCTB13番松井佑太が拾い上げ「そのままトライ」、かと思われたがTMO判定になる。結果、14番レンジャーのオブストラクションによりノートライ。日野には厳しい判定となり、これが最後まで響くことになる。日野のCTB12番モセセ・トンガがタックルで相手を持ち上げペナルティを取られ、ここで宗像はショットを選択。50m弱正面からのPGをカーウィン・ボッシュが決め逆に0-3と先制。日野は21分相手陣22m付近のラックからSH9番橋本法史からFB15番ギリース・カカにつなぎ左隅へトライ、7-3と逆転。25分にもLO4番、キャプテンの村田毅、32分にもNo88番アッシュ・パーカーが得点を重ね19-3と差を広げる。しかし宗像も35分 、キックオフからWTB14山田大生がうまい走りでノーホイッスルトライを右隅へ決め、難しい角度のコンバージョンも決まり19-10。更に41分には15番ボッシュがPGを決めて点差を縮め19-13で折り返す試合の趨勢は不明となった。
後半は開始早々の4分、日野は宗像陣ゴール手前5m付近のラックから13番松井が素晴らしいスピードで走り込み中央へトライ、コンバージョンも決まり24-13。8分、14分には宗像がトライ、12分には日野がPGを決め、一進一退の攻防が続く。日野は23分、相手陣22m付近のラインアウトからモールを形成、一気にゴール手前まで押し込むと、宗像はたまらず宗像がモールコラプシング。今日のゲームでスクラムで優位に立つ日野は迷わずスクラムを選択。スクラムからのボールを9番橋本、14番レンジャーと繋ぎ左隅へトライし34-25。しかし宗像は33分 日野陣ゴール手前5mで日野がペナルティー。クイックスタートした宗像がBKSに展開、人数が余ったところで最後は15番ボッシュへ渡り左隅へトライ。34-30と1トライで逆転できる点差へ縮めた。
38分、相手陣ゴール前のラックで日野21番ヘイデン・クリップスがインテンショナルノックオン。痛恨のイエローカードを受け一時退場となった。相手が一人少なくなり、残り時間は2分。宗像にチャンスが回ってきた。相手ゴール手7m左隅でのスクラムからの展開で攻める宗像、守る日野。手に汗握る攻防が続く。迎えたノーサイド直前、宗像は最後のチャンスにかける。ゴール手前ラックから22番猿渡知―15番ボッシュ―12番アンドレ・エスターハイゼンとつなぎ、最後は23番王受栄に渡り、ホーンと同時となる劇的な逆転トライを決めた。歓喜に沸く宗像フィフティーン、崩れる日野フィフティーン、明暗が分かれた大激戦の試合は34-37で宗像が制した。最終順位13位宗像サニックス、14位日野レッドドルフィンズで今シーズンの順位が決定した。
会見レポート
日野レッドドルフィンズ
細谷 直監督
今日は絶対勝たなくてはいけない試合を、最後の最後に逆転で負けたことをショックに思う。幸い次戦の入れ替え戦までは時間があるので、気持ちを切り替えて我々のラグビーをしたい。サニックスが非常に良いゲームをしたので、相手を褒め称えたい。
村田 毅キャプテン
試合に臨むにあたり開幕直後のサニックスとは別のチームだとみんな分かっていて、それに対して1週間よい準備をしてきたつもりだった。ゲームとしては良い部分もあったが最後の最後に自分たちの甘さが出た。次戦に向けて切り替えたい。このようなゲームをしてショックを感じない者はいないと思う。この気持ちを次戦にぶつけたい。この1年間トップリーグでもまれた経験を活かしたい。
Q.勝ちきれなかった理由はどこにあるか?
細谷 直監督
サニックスはアンストラクチャーが強く、セットプレイを苦手と分析していたが、自陣からのエスケープがタッチをきれなかったミス等があり、相手の得意なパターンに自ら持ち込んでしまい、相手の強みを引き出してしまった。ラスト4分ぐらいで中途半端なキックがあり、それが逆転に繋がってしまった。
Q.次の近鉄戦に向けてどのあたりを修正していくか?
細谷 直監督
近鉄はセットプレーが強いので今日みたいな展開にはならないと思う。我々は攻守の切り替えを組織として集中的にやらなければいけない。
村田 毅キャプテン
規律が守れるように厳しく修正したい。
Q.近鉄のイメージは?
村田 毅キャプテン
セットプレーが強いイメージ、BKに外国人が多くてランナーが多くいると思う。
Q.この1年間トップリーグ初めてのシーズンで14位に終わったことに対しては?
細谷 直監督
13位と14位では全く違う、われわれはカップ戦を除いては2勝しかできなかった。トップリーグに残ると言う気持ちを強く持ち、この1週間一人一人が言い訳無しに近鉄に立ち向かわなければいけない。
宗像サニックス
藤井 雄一郎監督
前の2試合もつれたことが本日最後の逆転に繋がった。最後まで諦めない気持ちが強かった。
杉浦 敬宏キャプテン
開幕戦で日野に負けてからリーグ戦7連敗を喫したが、80分間集中して戦えるようになって来たので何としてもトップリーグに残留したい。
Q.最後の逆転の勝因は?
藤井 雄一郎監督
選手が最後まで諦めなかったことが勝因。
杉浦 敬宏キャプテン
スクラムやラインアウトでプレッシャーを受けていたが、前半が終わった段階で体力は残っていたので僅差でついていければ勝てる感覚はあった。
Q.開幕戦から今日までセレクションをした点?
藤井 雄一郎監督
最近の3試合で徹底的に若い選手を使ってきた。負けはしたがトップリーグにもまれて収穫はあった。
(文責:大阪府協会 中村弘人)