第2節の見どころ
10月14日(日)@大阪・鶴見緑地球技場
12:00KO 関西学院大学 vs 近畿大学
14:00KO 大阪体育大学 vs 立命館大学
10月14日(日)@奈良・天理親里競技場
12:00KO 京都産業大学 vs 関西大学
14:00KO 天理大学 vs 同志社大学
関西学院大学は、第1節の大阪体育大学戦では、ボールを動かしトライを重ねる危なげない戦いで勝利した。持ち味としてボールを早く動かすチームだが、今年はセットプレーにも自信をもっており安定したゲームを見せた。LO杉原、No.8野村の突破力でチャンスをつかみ、U20経験者のCTB山本、7人制日本代表経験のあるWTB中がBKを引っ張る。
一方、近畿大学は、昨年まさかの7位に終わり今シーズンは巻き返しを狙う。初戦の立命館大戦ではFWのセットプレーで圧力をかけられ、近大らしい勢いのあるゲームが出来なかった。勢いに乗ることでさらに素晴らしい力を発揮するチームなので、この試合を制して近大スタイルを取り戻したい。
大阪体育大学は、4年ぶりのAリーグ復帰を自らの勝利で飾りたかったが、関西学院大学との初戦は、前半の終了間際までは互角の戦いを見せたものの経験値とフィジカルの差で徐々に点差を広げられてしまった。体大の伝統的な武器であるセットプレーを修正し、FWをどんどん前に出していければ勢いに乗ることが出来るであろう。
一方、立命館大学は、初戦から仕上がりの良さを見せる戦いぶりで勝利を上げた。今年は特にディフェンスに力を入れており、近大戦ではアグレッシブなディフェンスが何度もチャンスを作っていた。大型のFWがセットプレーや近場のアタックで相手チームにプレッシャーをかけ続け、決定力のあるBKが得点を重ねた。プレーの制度を上げて2勝目をつかみたい。
関西大学ラグビーリーグ委員 淡路靖弘
開幕戦屈指の好カードを劇的な逆転で勝利を収めた京都産業大学。台風の影響で思わぬ形での連戦となるが、開幕戦の勝利で勢いに乗ってくるだろう。伝統の強力FWだけでなく展開力のあるBKで得点を取れるバランスの良いチームとなり、相手にとっては驚異である。
一方、開幕戦で思わぬ大敗を喫した関西大学だが、今節に向けて気持ちも切り替えてしっかりと準備ができたことであろう。持ち前のシャローディフェンスで相手に主導権を渡さなければ、素早いアタックで勝機を掴むことができる。
勢いに乗る京都産業大学を関西大学がいかに好きにさせないかが見どころだ。
開幕戦で圧倒的な力を見せつけ勝利した天理大学は、前評判どおりの実力と力強さが感じられる。基本プレーのレベルが高く展開のスピードも群を抜いた存在だが、まだまだチーム力を上げていくような期待を感じさせる。
一方の同志社大学はあと一歩のところで開幕戦勝利を逃したが、チーム力は確実に上がってきておりこれからの戦いが楽しみなチームである。FWとBKそれぞれハイレベルな力を持つだけにリーグ戦初白星を掴んで勢いに乗っていきたい。奇しくも昨年のリーグ戦最終節と同カードが早くも実現した形だが、昨年同様、激しく熱い試合になるだろう。
関西大学ラグビーリーグ委員 野中孝介