トップリーグ2017-2018 第12節
トヨタ自動車 VS. NTTコミュニケーションズ
2017年12月16日(土) 14:00キックオフ グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場 | ||||
トヨタ自動車 | NTTコミュニケーションズ | |||
22 | FULL TIME | 15 | ||
3 | 前半 | 8 | ||
19 | 後半 | 7 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
穏やかな冬空の下、ヴェルブリッツのキックオフで試合が開始された。
キックオフからヴェルブリッツが左右に大きくボールを動かして連続攻撃、チャンスを伺う。
対するシャイニングアークスは、ヴェルブリッツの一瞬のミスをつき大きく前進、相手陣でプレーを再開する。
すると前半9分、ハイパントからチャンスを得たシャイニングアークスは左右にボールを動かし、最後はパスを受けた⑪小泉が左隅にトライ、0-5と先制する。
その後はヴェルブリッツが地域を支配、ボール下げるライン攻撃で徐々に前進する。
前半23分、ペナルティーを得たヴェルブリッツはPGを選択、3-5と対抗する。
その後、シャイニングアークスは中盤ライン裏からのキックをキャッチして大きなチャンスを迎えるも、ヴェルブリッツの力強いバッキッグアップで摘み取られる。
再び相手陣でプレーを行うシャイニングアークスは、前半32分、相手陣22m中央でペナルティーを得るとPGを成功、3-8とする。
ヴェルブリッツは直後のキックオフから相手ゴール前に前進、ゴール前5mからラインアウト、モールで前進するもシャイニングアークスの防御を崩せない。
その後もヴェルブリッツが押し気味に試合を進めるもハーフタイム。
3-8とシャイニングアークスがスコアを上回り前半が終了した。
後半、早々のキックオフキャッチでペナルティーを得て地域を進めたヴェルブリッツであるが、またもシャイニングアークスの好守で攻撃を寸断される。
逆にシャイニングアークスはターンオーバーから大きく前進、ゴール前5mでペナルティーを得るとスクラムを選択する。
後半9分、スクラムからFW縦に連続攻撃、最後は①上田がねじ込み右中間にトライ、コンバージョンも成功し3-15と引き離す。
スコアを少しで早く返したいヴェルブリッツは、相手陣で攻撃を重ね前進を図る。
後半21分ラインアウトをターンオーバー、FWが前進し、最後は⑥姫野が中央に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し、10-15と追い上げる。
勢いに乗るヴェルブリッツは、後半22分、リスタートからのシャイニングアークスの攻撃を激しく体を当てて防御、⑪ヘンリーがボールをもぎ取ると左タッチライン際を走りきりトライ、15-15とゲームを振り出しに戻す。
さらに逆転を狙い攻撃を継続するヴェルブリッツに対し、またもシャイニングアークスは一瞬の隙をついて大きく前進、ゴール前でスクラムを得て絶好のチャンスを作る。
スクラムで優勢に立ち始めたヴェルブリッツはそのスクラムをターンオーバー、逆に相手ゴール前でスクラムを得る。
後半33分、そのスクラムから⑮ジオが左中間に走り込みトライ、コンバージョンも成功して22-15と初のリードを奪う。
その後、シャイニングアークスは怒涛の攻撃を見せる。
ゴール前まで地域を進めると約5分間、FWを中心とした縦の連続攻撃。
対してヴェルブリッツはFWが塊となった堅守でトライを許さない。
最後はシャイニングアークスがインゴールに持ち込むも、グランディングは認められずパイルアップ。
劇的な勝利をヴェルブリッツが22-15で収めた。
会見レポート
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
ロブHC;怒っている。
金キャプテン;残念な結果だった。自分たちがやってきたことはできた。キャプテンとして,もっとコミュニケーションをしっかりとれたらよかった。反省している。
Q;「いいコミュニケーションとは?」
A;(金キャプテン)レフリーとのコミュニケーションが一番反省点。スクラム・ブレイクダウンをクリアにして、選手に伝えることができなかった。
Q;「モールのディフェンスはどうだったか?」
A;(ロブHC)よかった。チーム・選手を誇りに思う。
(金キャプテン)よかった。FWはタフに頑張った。
Q;「ゲームプランでうまくいっていたところは?」
A;(金キャプテン)アタックはスペースにボールを運ぶこと。そして、ディフェンスは一人ひとりが責任をもつこと。この2点はよくできていた。」
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
ジェイク監督;こういう勝ち方ができて本当に嬉しい。15対3で負けているとギブアップすることが多いがそこから、ファイトして、最後はゴールラインをしっかり守りきり、いい勝ち方だった。プレーとしてはよくなかったが、勝ち方を見つけたことが本当によかった。
姫野キャプテン;勝てて嬉しい。しかし、反省点が多い。勝ち切れたのは精神面の成長が大きい。特にサントリー戦の負けからチームが発展している。チームメイトが誰も諦めず、素晴らしい勝利だった。
Q;「姫野キャプテンの働きは?」
A;(ジェイク監督)やっとフランスからすべてが戻ってきた。ジャパンで学んだことを生かして、自分のラグビーにフォーカスし、やっとチームにフィットしてきた。
Q;「スクラムの手応えは?」
A;(ジェイク監督)最後はよかった。途中までお互いのチームの間合いがしっかりとれていなかった。これからトヨタの強みにしていきたい。
(姫野キャプテン)前半はダメだったが、後半は修正できた。もっと強くしていきたい。
Q;「ハーフタイムでの修正点は?」
A;(姫野キャプテン)敵陣での無理なプレーが多かったので、無理なプレーはやめるようにチームに伝えた。
Q;プロップを伊尾木に変えたタイミングについては?」
A;(ジェイク監督)伊尾木は15分しかプレーしていないがマンオブザマッチに選ばれた。それほど彼のスクラムでの働きは大きかった。また、他の2名の選手の入れ替えタイムングもよかったと思う。
(文責:早坂一成、大林直之)