8月18日(金) 第1節 トヨタ自動車 11-14 ヤマハ発動機

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トップリーグ2017-2018 第1節
トヨタ自動車 VS. ヤマハ発動機

2017年8月18日(金) 18:00キックオフ グラウンド:豊田スタジアム
トヨタ自動車 ヤマハ発動機
11 FULL TIME 14
前半
後半 14
詳細
(TL公式)

マッチレポート

ラグビーワールドカップ2019の会場となる豊田スタジアムでは、開幕戦試合前に、ファンフェスタとAIG Tag Rugby Tourを開催し賑わった。ラグビーワールドカップ2007で南アフリカ代表を優勝に導いたジェイク・ホワイトを新監督に、新人の姫野選手をチームキャプテン、北川選手をクラブキャプテンに任命した新生トヨタ自動車ヴェルブリッツと、2016-2017リーグ戦2位、五郎丸選手が2シーズンぶりに復帰となったヤマハ発動機ジェビロとの注目の開幕戦カードとなった。

試合前、選手アップのころからゲリラ豪雨といえる雨に見舞われ、キックオフとなった。前半途中、雨もあがり、トップリーグ最多観客数の27,871人のなかでの試合は、とても白熱した試合となった。

前半は雨でハンドリングミスが多かったこともあり、得点のない時間が続いた。
ジェビロが敵陣で試合を進めている時間は長かったが、ヴェルブリッツの激しいディフェンスによりジェビロの得点は阻まれた。
前半終了間際、敵陣に攻め込んだヴェルブリッツは連続攻撃から、⑮竹田による相手ディフェンス裏へのキックを、⑭小原が右タッチライン際で抑え込み先制のトライをあげる。
コンバージョンキックは不成功、そのまま5-0で前半終了。

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雨が止んだ後半の7分、ジェビロの⑮五郎丸のハイパントのファンブルボールを、②日野が拾い、ジェビロがチャンスを迎える。
最後は、⑥トゥイアリイとクロスした⑭伊東が抜け出しそのままトライ(ゴール成功)、5-7とジェビロが逆転する。

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今度は、後半14分、ヴェルブリッツが相手陣での連続攻撃を仕掛けるなか、ジェビロのオーバーザトップによりヴェルブリッツが22m付近中央でペナルティを獲得、㉒クロニエのペナルティキック成功により8-7とヴェルブリッツが再逆転。
すると、後半19分、⑫サウのビッグゲインで敵陣ゴール前まで攻め込んだジェビロは、スクラムから⑫サウがポイントをつくり、逆サイドに持ち出した⑨矢富のパスに⑪ファンデンヒーファーが走り込み相手に捕まりながらもトライ(ゴール成功)、8-14とジェビロがさらに逆転する。

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逆転を狙うヴェルブリッツは、後半28分、相手陣でのジェビロのコラプシングにより、22m付近でペナルティを獲得。㉒クロニエがペナルティキックを成功させ、11-14と点差を縮めるが、その後はジェビロのディフェンスを崩すことができず、そのままノーサイド。
豊田スタジアムでのトップリーグ開幕戦はヤマハ発動機ジェビロが勝利を飾った。

また、後半17分から出場したヴェルブリッツ上野選手は、トップリーグ65人目となるリーグ戦通算100試合出場を達成した。

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記者会見

トヨタ自動車ヴェルブリッツ
ジェイク・ホワイト監督
ヤマハ発動機は昨年2位のチームで、監督も長年続けており、日本代表選手も多いチームなので、新しい体制のトヨタ自動車としては、厳しい試合になると思っていた。
負けたことはもちろんよくないが、ポジティブな部分も多くあった。
まずは自分たちのやるべきことをやって、勝利をつかんでいきたい。

Q今日のハーフ団の布陣はどのような意図があったのか?
Aまず、平野は若い選手なのでトップリークのプレッシャーを経験してほしかった。
同時に、ハードワークをしている選手で一生懸命チームに貢献する選手なので起用した。
また、最後は経験のある、滑川、クロニエのハーフ団にプレーしてもらうことを決めていた。
もちろん、茂野にもプレーをしてもらいたかったが、それは叶わなかった。

姫野チームキャプテン
前半は相手に点を与えず最後に得点できたことで、いいかたちで進めることができた。
しかし、後半はセットプレーでのミスやチャンスで取りきれなかった部分が反省点となった。トヨタ自動車のチャレンジは始まったばかりなので、今回の敗戦を受け止め次戦に挑みたい。

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ヤマハ発動機ジェビロ
清宮監督
開幕戦でお互いの強みが出せないなか、雨というコンディションも重なることで、よりヤマハの強みを出しづらい試合だった。
後半は雨がやみ、勝負どころのスクラムを成功させたことで、試合を決めることができた。
前半の課題を後半に修正できたのでチームとしては及第点。

Qここまで試合が競ることを想定していたか?
A過去のトヨタ自動車との試合でも、後半の20分~30分までは競ることが多かったので、今日の展開も想定内だった。

堀江キャプテン
雨というコンディションの中で、キックと接点で前に出ることをテーマに試合に挑んだが、前は敵陣で試合をしていたにもかかわらず点を取ることができなかったのが反省点。
後半は勝負どころのスクラムを押して得点できたことは良かった。

Q雨の影響でスクラムが組みづらいということはあったのか?
A天候で大きく変わることはないが、ファーストスクラムで反則をとられてしまったことが、その後のスクラムに影響してしまった。

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(文責:伊勢昌幸人)

フォトギャラリー

撮影者:清水良枝