2016年9月17日(土) 19:00キックオフ グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場 | ||||
トヨタ自動車 | 神戸製鋼 | |||
7 | FULL TIME | 27 | ||
0 | 前半 | 17 | ||
7 | 後半 | 10 | ||
詳細(TL公式) |
マッチレポート
涼しい夜風の吹く中、トヨタ自動車のキックオフで試合開始。
開始直後からお互いにキックを織り交ぜながら攻撃を繰り返すも、決定的なチャンスは訪れず、一進一退の攻防が続く。
そのような状況の中で前半9分、トヨタ自動車が連続攻撃から⑪城戸が抜け出し、その後PKを得る。
この先制のチャンスにPGを狙うが、失敗に終わる。
それに対して、神戸製鋼は前半12分、相手のミスから素早く展開し、最後は⑧マット→⑨梁とつないでトライをあげ(ゴール成功)、この試合の均衡を破る。さらに勢いに乗った神戸製鋼は、前半19分にもキックパスの成功からチャンスをつかみ、最後は⑫山中が中央へトライし(ゴール成功)、0−14とリードを広げる。
そして、前半残りわずかの37分、神戸製鋼がPGを追加し、0−17で前半終了。
後半も,先にスコアしたのは神戸製鋼。
後半11分、相手陣22mライン内側で得たFKから素早く展開し、最後は⑪山下がトライ。
さらに14分には、トヨタ自動車のラインアウトミスから⑦橋本が抜け出し、最後はフォローした⑥安井がトライをあげ、0−27と点差を広げる。
その後トヨタ自動車はキックを使いながら敵陣に入ろうとするが、神戸製鋼がうまく処理をし、自陣からなかなか抜け出すことができない。
結局トヨタ自動車は、後半35分にキックパスを㉓和田が左隅に押さえて1トライをあげる(ゴール成功)のが精一杯。
7−27というスコア以上に、神戸製鋼の完勝と言える試合であった。
記者会見レポート
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
菅原監督
4節続いて休みが入るので、勝って折り返したかったです。タックル、パス、キック、ボールキャリーなど、1つひとつのスキルが神戸さんの方が上手でした。しかし、スクラムなどは対等に戦えた部分もありました。
安藤キャプテン
神戸さんのアタックが脅威というよりは、自分達のミスが痛かったです。1週あくので修正したいと思います。
−−今日のゲームプランは?
菅原監督
自分達の戦い方に早く持って行くことでした。神戸さんの粘り強いディフェンスに、攻撃を重ねる前にミスで自滅してしまいました。
−−神戸はオーストラリアのヘッドコーチに変わりましたが、今までと違いを感じましたか?
安藤キャプテン
3人のロングキッカーでエリアをとり、ラインアウトでプレッシャーをかけられたので、そこから決壊してしまいました。
−−予想と違ったところは?
安藤キャプテン
実力かなと思います。
−−3トライ差で負けてしまった痛さはありますか?
菅原監督
まだ4節なので、点数ばかり考えても仕方がないです。あまり先を見過ぎず、しっかりとやるべき事をやっていきたいと思います。
安藤キャプテン
まだ11試合残っているので、相手のことよりもまずは自分達の精度を高めていきたいです。
−−スクラムやラインアウトの手応えは?
安藤キャプテン
スクラムはいける雰囲気がありました。ラインアウトなどのミスが響きました。
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
ジム・マッケイヘッドコーチ
まずは勝てたこと、選手のパフォーマンスを喜んでいます。3戦全勝のトヨタさんということで、とても重要な試合だと臨みました。また、ターゲットにしてきた試合でもありました。選手がやるべき事をやってくれました。
橋本キャプテン
トヨタさんが自信を持っているセットプレーで、しっかりと戦えたことが勝利に繋がったと思います。
−−パナソニックに負けたことで、どこを見直したか?
ジム・マッケイヘッドコーチ
パナソニック戦の敗戦を思い出させてくれてありがとうございます。あの試合から学ぶことはたくさんありました。コーチ陣で正直な話し合いが行われ、我々に共通の認識ができました。自分達の戦い方ができませんでした。我々にはまだまだやらなければならない事がたくさんあると認識させてくれました。
−−オフロードパスがいくつもありましたが、求めるアタックはできつつありますか?
ジム・マッケイヘッドコーチ
キャプテンも素晴らしいオフロードを見せてくれました。少しずつ良くなってきています。やりたいラグビーをするためには、前に出ることが大前提です。
−−9、10、12番の判断はいかがでしたか?
ジム・マッケイヘッドコーチ
9、10、12番のリーダーグループや橋本キャプテンを中心に、良いバランスでマネジメントができていました。今日はキックゲームも良かったです。
−−この美しい攻撃を名付けるとしたら?
ジム・マッケイヘッドコーチ
ポジティブなラグビーです。アタックだけでなく、ディフェンスも良くなってきています。トヨタさん相手に7点に抑えることができました。
−−ディフェンスではダブルタックルが見られましたが?
橋本キャプテン
パナソニック戦での敗戦から、ベーシックな部分の練習にもう一度力を入れてきました。トヨタさん相手にこのディフェンスができたことは自信に繋がります。
−−ラインアウトとスクラムはどう感じましたか?
橋本キャプテン
前半はレフリーとの認識のずれがあり、コントロールできませんでした。後半は修正することができました。
−−これだけ圧勝できた要因は?
ジム・マッケイヘッドコーチ
チームとしてコンスタントに力を出すことができました。リザーブも含めて全員持っているものを出し切った結果です。規律を守ってプレーできたことも要因の1つです。
(文責 大林直之 山下岳)