2月22日(土) 三菱重工相模原 7−69 ヤマハ発動機

トップリーグ 第6節三菱重工相模原 VS ヤマハ発動機

2020年2月22日(土) 11:30キックオフ
グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場
入場者数:3,463人
天候:くもり一時雨/無風
レフリー:小川朋弘(日本協会A1)
アシスタントレフリー:塩崎公寿(日本協会A)/木村正彦(関西協会)/水谷元紀(関西協会)
三菱重工相模原 ヤマハ発動機
7 FULL TIME 69
0 前半 38
7 後半 31
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

前節まで3連勝と波に乗るジュビロと今季初勝利を挙げたダイナボアーズの一戦は、小雨の落ちる中、ダイナボアーズのキックオフでゲームがスタートした。


手堅くエリアを進めるジュビロは、相手陣でチャンスを伺う。
前半6分、中盤のスクラムを支配、大きく前進したジュビロはアドバンテージを得ると、⑩サムが絶妙なキックパス、⑪マロがキャッチ、防御をかわし左隅にトライ、コンバージョンも成功し0−7と先制する。
対するダイナボアーズは、相手陣ゴール前まで地域を進めるが、ジュビロの圧力を受け地域を押し戻される。
前半17分、ジュビロは再び中盤のスクラムから安定したボールをBKに運ぶと、⑬鹿尾がクリーンブレイク、再び⑩サムがグラバーキックで裏に通すと、⑪マロが左隅インゴールで抑え連続トライ、0−12とリードを広げる。


さらにジュビロは、前半24分、⑪マロのトライ(コバージョン成功)、前半26分、⑭ジェイデンのトライ(コバージョン成功)、前半37分、⑪マロのトライ、前半42分、⑭ジェイデンのトライ(コバージョン成功)と両ウィングがトライを量産、0−38と大きくリードし前半が終了した。

後半開始早々も、ジュビロが主導権を握る。
後半5分、相手陣ゴール前中央スクラムから⑧パディの縦攻撃で前に出ると左に展開、⑪マロに渡り狭いスペースを好走しこの日5本目となるトライ、0−43と、後半も幸先の良いスタートを切る。
相手陣に地域を進めたいダイナボアーズであるが、ジュビロのバランスのとれた防御を崩しきれない。


後半13分、ジュビロは中盤ラインアウトからFW・BK一体となってボールを継続、最後は⑭ジェイデンが中央にトライ、コンバージョンも成功し、0−50と大きくリードを広げる。
対するダイナボアーズは、縦の攻撃からゴール前に地域を進めるがトライを取りきれない。それでも後半21分、相手反則のペナルティーを得るとタッチキックでゴール前へ。

ダイナボアーズは前半から効果的であったラインアウトモールから前進、最後は⑦ヘイデンが左隅に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し、7−50とする。


しかし、ジュビロはここからダイナボアーズの反撃を許さない。
後半31分、キックカウンターからの攻撃を⑬鹿尾がトライ(コンバージョン成功)、さらに後半34分、ペナルティーの速攻からの攻撃を⑳クワッガがトライ。
そして、後半37分、ブレイクダウンターンオーバーからの攻撃を、⑪マロがこの日6本目となるトライ(1試合での歴代最多タイ)、コンバージョンも成功し、7−69と圧倒しノーサイド、ジュビロの4連勝でゲームが終了した。

記者会見

三菱重工相模原 グレッグ・クーパー ヘッドコーチ(HC)
完敗だった。プレーヤーにとって苦しいゲームで、個人のプレーの精度も良くなかった。
なぜこうなったかしっかりレビューし修正したい。

土佐誠 キャプテン
良いレッスンができた。ゲームでヤマハに感謝したい。12年前にトップリーグに上がったが新鋭といってよいチームが、トップを狙うチームに学ぶことができた。
雨の中、トップレベルのパフォーマンスに完全にやられた。
選手には良い意味で心に響いたと思うし、個人としても気を引き締めていきたい。

Q:スタンドオフ、マット・ヴァエガのプレーは?
クーパーHC

彼のアタックはとても良かったが基本的にはセンターの選手。スタンドオフとしてのプレーも期待したい。

Q:途中出場の武者選手は大きな怪我からの復帰であったが?
クーパーHC

大きな怪我から復帰であったが、素晴らしいプレーだった。
良いチームメイトであり、これからのプレーも期待したい。

ヤマハ発動機ジュビロ 堀川隆延 監督
雨でボールが滑る中、相手のアンダープレッシャーを受ける中、スキルを使いボールを動かすことができた。
80分間、相手の前に出るプレッシャーの中、戦えた。これからのゲームも成長するためのゲームにしたい。

大戸裕矢 キャプテン
多くの観客の方に感謝したい。
前に出てくる相手のディフェンスに、逃げずにアタックすることができた。
スクラムもしっかり組むことができ、これからもメンバー、ノンメンバー、スタッフ一丸となって取り組んでいきたい。

Q:マロ・ツイタマは1試合最多6トライだったが?
堀川監督

スキルはまだこれからだが、ボールを持ったら取り切ることができる。
ヤマハスタイルのラグビーを学んでいる。
15人全員のトライであり、最終的に得点を挙げたということで、記録を気にしていないが、これから楽しみな選手である。

Q:スクラムはプッシュできていたが?
堀川監督

今日に限らず押している。
互いの力関係があり、変わることもあるが、まっすぐ押しに行くヤマハスタイルで今後も押していく。

(文責:品野いっせい)

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■撮影者:清水良枝