待望の開催都市発表、豊田市(豊田スタジアム)誘致の集大成が3月2日午後9時から、豊田スタジアムレストラン「ヴェルデロッソ」で行われた。会場には、豊田市招致委員会委員を始め、県会・市議会議員、トヨタ自動車ヴェルブリッツ、豊田自動織機シャトルズ、中京大学の選手、ラグビー協会関係者、報道関係者、一般のファンなど200人を超えようかという多くの人々で溢れかえった。最初にセレモニー開式挨拶が太田稔彦豊田市長より「絶対に招致を勝ち取りましょう」という力強いスピーチで口火を切った。その後も行政、招致委員会の挨拶が続き、会場の熱気は上昇、招致決定の機運がさらに高まった。続いて、昨年7月より始まった招致活動の振り返りがスクリーンを利用して紹介された。 次にスクリーンが東京会場に変わり開催都市発表会ウェブ中継が始まった。15の立候補都市が紹介、選定プロセスの説明、来賓の紹介の後、いよいよ中継はアイルランド、ダブリンに移され、RWC2019の開催都市、会場が発表される。いよいよRWC2019組織委員会嶋津事務総長より開催都市、会場が始まる。
熱気を帯びた会場の静寂の中、最初の札幌が発表されると緊張感は頂点に達した。その後、岩手・釜石、埼玉・熊谷、東京都(新国立競技場)、神奈川・横浜、静岡と続き、騒然とした会場の雰囲気の中、「愛知・豊田!」の発表、会場からは「やったー!」「よし!」の歓声、スティックバルーンの喜びの音が会場に鳴り響いた。
続いて大阪・東大阪(花園)、神戸、福岡、熊本、大分と計12の都市、会場が決定された。喜びの余韻の中、祝福のセレモニー、くす玉が招致スローガンである「みんなでトライ」の呼び声で割られ、フラッシュが所々で焚かれた。最後は太田市長を始め、招致委員会メンバーの力強いコメントで幕が降ろされた。ラグビーの開催はもちろんであるが、愛知県、豊田市のリードのもと、一層の競技力普及、ラグビーの文化形成、国際交流が期待される素晴らしいセレモニーであった。
(記事:早坂一成 写真:清水良枝 広報担当:進藤剛)