トップリーグ2017-2018 第11節
豊田自動織機 VS. リコー
2017年12月9日(土) 11:30キックオフ グラウンド:豊田スタジアム | ||||
豊田自動織機 | リコー | |||
20 | FULL TIME | 35 | ||
10 | 前半 | 15 | ||
10 | 後半 | 20 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
曇り空の中、リコーのキックオフで試合が開始。
開始早々にリコーがゴールライン寸前まで攻め込むが、豊田自動織機がターンオーバーしトライを回避。その後は一進一退の攻防が続くが、前半11分に、中盤のラインアウトから攻めこんだリコーが、ゴール前正面でペナルティを獲得。WTB⑪高平がペナルティゴールを成功させて0-3とする。
さらに、前半16分、キック攻防の後に敵陣に攻め込んだリコーが、右サイドに数的有利な状態をつくり、最後はWTB⑭深津がゴール右隅にトライ。ゴールキックは失敗するが、リコーが0-8とリードを広げる。
一方で、自陣からボールを展開しFB⑮サムの突破で敵陣まで攻め込んだ豊田自動織機は、その後もボールを継続し、後半24分にCTB⑫ヴァカがリコーのディフェンスの間を突いて中央にトライ。SO⑩フランソワのゴールキックも成功し、7-8と点差を縮める。
前半29分、敵陣ゴール前ラインアウトから連続攻撃を仕掛けたリコーは、PR①眞壁がラックから持ち出し、相手のディフェンスを押し切りトライ。WTB⑪高平のゴールも成功し7-15とリードを広げる。
前半31分、敵陣左サイドでペナルティを獲得した豊田自動織機はペナルティゴールを選択するが、SO⑩フランソワのゴールは失敗。しかし、前半終了間際にもペナルティを獲得した豊田自動織機は、再度ペナルティゴールを選択。キッカーをFB⑮サムに交代し、ゴール成功。スコアは10-15で、前半終了。
後半は、開始早々に豊田自動織機が敵陣に攻め込み、ボールを継続。前半3分には、PR①浪岡が中央に飛び込みトライ。FB⑮サムのゴールも成功し、17-15と豊田自動織機が逆転にする。
しかし、直後の後半6分、リコーが敵陣中央でペナルティを獲得し、WTB⑪高平のペナルティゴール成功により、17-18と再度リコーが逆転する。
さらに、後半10分には、SO⑩ロビーのビックゲインで敵陣まで一気に攻め込み、チャンスをつくったリコーは、相手の裏へのキックをCTB⑫牧田がインゴール右隅に押さえてトライ。ゴールは失敗するが、17-23とリコーがリードを広げる。
後半16分、今度は豊田自動織機がペナルティを獲得し、FB⑮サムがペナルティゴールを決めて、20-23と点差を縮める。
しかし、直後の後半19分には、敵陣ゴール前でのラインアウトを獲得したリコーがモールを押し込み、最後はラックから交代で入ったLO⑲ロトアヘアが飛び込みトライ。WTB⑪高平のゴールも成功し、20-30とリコーが点差を広げる。
その後、後半途中から出場した豊田自動織機SH㉑木村が後半28分にイエローカードで退場し、数的優位に立ったリコーは敵陣での連続攻撃を重ね、後半30分にWTB⑪高平が左隅にトライし、試合を決定づける。FB⑮中澤のゴールキックは失敗するが、20-35とリコーが点差を広げ、スコアは動かずにそのままノーサイド。リコーブラックラムズが勝利を収めた。
会見レポート
豊田自動織機シャトルズ
レオンヘッドコーチ
「今日は試合の入りにフォーカスしていた。ハーフタイムくらいまではいい感じであったが、こちらのミスから相手に点を取られたことは悔やまれる。後半はケガなどによりベストなコンディションではなく点を取られてしまった。今年のリコーはいいチームであり、自身が5年前にコーチをしていたこともあり、とても良いチームになってきている。我々も同様により良いチームを目指していきたい。」
平原ゲームキャプテン
「今週は試合に向けて気持ちのコントロールをしてきた。80分間通しても、1つのミスなどで点を取られる相手であった。格上のチームに健闘はできたと思うが、この反省を生かして、次戦につなげていきたい。」
Q「後半逆転したあたりから、ラインアウトやスクラムといったセットプレーに乱れがでたのは疲れなのか、もしくはその他の要因なのか?」
Aレオンヘッドコーチ
「前半はリコーボールのラインアウトを3~4回ターンオーバーできたが、しっかりと出すべきキックを蹴り出すことができなかったのはまずかった。特にLOの松岡が負傷したことなどで、イレギュラーな事態になってしまった。FWの2列目は課題になっている。」
Q「リコーは具体的に今年どのように変わったのか?」
Aレオンヘッドコーチ
「自身がコーチをしていた時のフレッシュな選手が成長して27~28歳になり、フィジカルも強くなっている。また、外国人選手もリコーに残っていい仕事をしている。これから豊田自動織機もそのようにしていいきたい。小原や松本のような豊田自動織機の若手を成長させていきたい。」
リコーブラックラムズ
神鳥監督
「素晴らしいスタジアムでラグビーができたことに感謝します。豊田自動織機も必死になってくることはわかっていたが、結果的にチームのスタンダードを落とす結果になってしまった。今年の強みであるディフェンスで2本とられてしまい、勝ったとはいえ反省点が多い。5イントとれたことはよかったが、このままでは良くないので改善していきたい。」
馬渕主将
「スタンダードを意識していたが、ディフェンスなどでスタンダードが保てなかった。来週はパナソニック戦で、今のスタンダードでは絶対に勝てないので、よりレベルを上げていきたい。」
Q「後半の頭にDFが緩んだ理由は?」
A神鳥監督
「想定よりも織機がワイドに球を動かしてきたので、ディフェンスのコネクトの部分が弱くなってしまった。ルールを守れなかったわけではないが、フェイズをかさねられることで、攻められてしまった。」
A主将
「コネクトができなかった部分と、外国人選手のオフロードにやられてしまった部分が原因です。」
(文責:伊勢昌幸人)