2016年9月10日(土) 16:30キックオフ グラウンド:万博記念競技場 | ||||
NTTドコモ | JR西日本 | |||
94 | FULL TIME | 12 | ||
63 | 前半 | 5 | ||
31 | 後半 | 7 | ||
勝点 5 |
詳細(PDF) | 勝点 0 |
マッチレポート
今シーズンのトップウエストAリーグは1stステージが6チームのリーグ戦(9月10日~10月29日)、2ndステージは1stステージの1~3位と4~6位に分かれてのリーグ戦(11月5日~26日)で順位を決定する。1位チームはトップチャレンジ1(1月3日~15日)に、2位チームはトップチャレンジ2(12月3日~18日)に進出してトップリーグへの昇格を目指す。
トップウエスト開幕戦は、この試合後に行われるトップリーグ第3節の前座試合としてラグビー公式戦初使用の万博記念球技場で3000人超の熱いラグビーファンを迎えて、まだまだ暑い16時30分にキックオフされた。
前半のキックオフは昨年トップリーグから降格、風下のNTTドコモ、SOリアン・フィルヨーンが右サイドから左サイドへ高く蹴り上げるがJR西日本がキャツチ出来ずNTTドコモがボールを獲得。風を読んだSOフィルヨーンの見事なキックオフでいきなりゴール前5m。右ラインアウトからモールを押し込み反則を誘う。スクラムを選択していっきに押し込むと堪らずJR西日本が反則、ペナルティートライが与えられた(5-0)。FB才口將太がGを決め7-0とNTTドコモが先制した。8分、10分に右WTBジョセファ・リリダム、14分左WTB茂野洸気、18分FB才口、21分SOフィルヨーン、27分右FLハインリッヒ・ブルソーが次々とトライをあげ49-0と大きくリードする。
しかし大差をつけられたJR西日本だが意地をみせる。30分敵陣ゴール前30m左中間のスクラムでFKを得ると素早くタップキックして右に攻撃、22mL中央ラックからSH橋野哲平が右に持ち出しパス、SO神田達可がグラバーキックで右隅にころがし右WTB山中翔平がゴール前5mで拾い上げて右隅に滑り込み押さえてトライ。SH橋野、SO神田、右WTB山中の見事なコンビネーションプレーだった。Gは左CTB宮川稔大が難しいゴールを狙うが惜しくも左に外してしまう(49-5)。その後も41分にNTTドコモNo8横山大輔がポスト左にトライしてGもFB才口が成功させて63-5で折り返しとなる。
後半戦はスタジアムの陰がグラウンド全体に伸びて覆い尽くす中、JR西日本のキックオフで始まった。開始早々の1分NTTドコモは10mL左中間でSOフィルヨーンからのパスを受けた右CTBパエア ミフィポセチが40mを独走しポスト左にトライ、GもFB才口が決めて68-5。その後も4分、7分に右WTBジョセファ、16分No8横山、21分右CTBパエアがトライをあげて94-5となった。しかし前半戦同様、JR西日本が意地を見せる。
24分、相手反則で得たPKでタッチキックし左ゴール前5mラインアウトでオプションプレー。No8がSHの位置に立ちキャッチャーが着地と同時に走り込み、モールで押すと見せかけパスを受けサイドを縦に突進した。ゴール直前左隅ラックから右にラックを連取して攻め、最後は左中間ゴール前5mラックから途中出場21番安田直樹がワイドなフラットパスを投げ、斜めに切れ込んだ途中出場23番高岸亮が相手ディフェンスに絡まれながらも左中間に押さえた。Gも左WTB酒井貴弘が決めて94-12になった。ここも2人の見事なコンビネーションプレーでのトライだった。この後は両チームに追加点は無くノーサイドとなる。
この試合、トップリーグ再昇格を目指すNTTドコモが大差で勝利したが、後半戦21分後は得点が取れていない。取れるところでもミスで取りきれていなかった。もっと精度をあげ「トップリーグに1年で復帰するんだ」という気持ちで1戦1戦を大事に戦っていって欲しい。JR西日本は2本のトライをあげるなど、本当に最後まで頑張っていたと思う。これからの試合も今日の様な頑張りをみせて戦っていって欲しい。両チーム、本当に暑い中お疲れ様でした。
(記事:鈴木博之、丸井康充)