愛知・豊田ラグビーフェスタ2016 レポート

2019年日本開催のワールドカップ。会場に決定している豊田スタジアムにおいて、その機運を高めるべく県内最大の「愛知・豊田ラグビーフェスタ2016」が行われた。

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EVENT.01
トヨタ自動車OB VS 神戸製鋼によるレジェンドマッチ

メインゲームを盛り上げるべく、永遠のライバル、トヨタ自動車対神戸製鋼のレジャンドマッチが15分ハーフで行われた。
直前の和やかなウォーミングアップであった雰囲気がキックオフで一変、現役さながらの激しい攻防が繰り広げられた。
先制したのはトヨタ、神戸のハンドリングエラーを見逃さずターンオーバーからトライ、幸先の良いスタートを切った。
その後もトヨタの勢いが勝り、ペナルティーから速攻、12-0と突き放す。
神戸製鋼もグランドを大きく使い攻撃するも細かいミスで得点までには至らない。するとトヨタは2トライを追加、26-0と突き放す。

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選手の疲労が重なる中、双方の選手も多数入れ替わり激闘となる。
神戸は終了直後、PKからFWが縦に前進、26-7とトヨタのリードで前半が終了した。
双方のチームが若手OBに総替えした後半、最初に得点したのは神戸。
トヨタの長いパスに防御が機能、インターセプトでトライ、26-14と追い上げる。リスタート後も攻防が一気にテンポアップ、目まぐるしく攻防が入れ替わる。往年の光るプレーも 随時披露、スタジアムも大いに盛り上がる。
選手数に勝るトヨタは効率よく選手を入れ替え、ブレイクダウンで圧力をかける。その圧力からボールを奪い返し2トライ獲得、40-14とトヨタの勝利でレジェンドマッチが終了した。


EVENT.02
元日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズ トークショー

老若男女300人を超えるファンで溢れかえった北コンコース、村上晃一氏の司会で元日本代表ヘッドコーチ、エディジョーンズのトークショーが行われた。やはり話題はイングランドの対オーストラリア3連勝の活躍からスタート、強化の秘訣やイングランドのトレーニング、現地での生活などを話していただいた。
特に現在オーストラリア協会では娘さんがスタッフとして勤務とのことで複雑な胸中も明かされた。その後は日本代表の活躍に隠されたエピソードや2019年ワールドカップ日本開催へ向けた日本の強化、サンウルブスの評価(全試合チェックされているとのこと)やイングランドがニュージーランドの力関係、そしてワールドカップで優勝するための抱負などを語られた。
また、日本での食事は鮎を食べたいとプライベートのことにまで話題が広がった。
最後にラグビーファンへの感謝と日本代表への期待、イングランドのワールドカップへの抱負で30分のトークショーは和やかな雰囲気の中閉じられた。

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チーターズ VS トヨタ自動車ヴェルブリッツ

時折涼しい風が吹く夏の夕刻、ヴェルブリッツのキックオフで試合開始。
体格・スピードともに勝るチーターズは、開始早々ヴェルブリッツの連続攻撃を止め続けながら、ヴェルブリッツの一瞬のミスを逃さず、先制トライを挙げる。
その後、両チームともに1PGを加えた前半13分、チーターズがヴェルブリッツのラインアウトミスを逃さずトライを挙げ、リードを広げる。
チーターズのボールに対する執着心には目を見張るものがある。
その後,ヴェルブリッツに1PG返されるが、その後のキックオフを素早く行い、そこからのヴェルブリッツのミスに対してターンオーバー、そしてトライを挙げる。
チーターズが相手に得点を許した後のリスタートを早く行うところに、失点に対するプライドを感じる。
その後、さらに1トライを加えたチーターズが、29-6のリードで前半を折り返す。

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後半も、開始直後からチーターズペース。
基本に忠実なプレーで後半25分までに3トライを加え、リードを広げる。

対するヴェルブリッツも、後半29分にPKから積極的に展開し、トライを挙げ、一矢報いる。
しかし、その後もチーターズが猛攻を仕掛け、さらに2トライを加えて62-13の大差でノーサイド。
スーパーラグビーで激しい戦いを続けてきたチーターズの凄さを見せつけられたゲームだった。

(文責 早坂一成 大林直之)

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