2014トップウェストAリーグ プレスカンファレンスレポート

ジャパンラグビートップウェストAリーグ開幕を1週間後に控えた9月6日(土)、天王寺都ホテルにてプレスカンファレンスを開催しました。 SONY DSC

坂田 好弘会長挨拶
シーズン開幕まで1週間となった。トップウェストAリーグは4チーム2回戦総当たりで、トップリーグへの登竜門とはいえ、ゲーム数が非常に少なく、

トップチャレンジへ進出できないチームは6ゲームでシーズンを終了することになり、非常に勿体ない。トップリーグとは別に、そのひとつ下のカテゴリーに於けるチャンピオンシップを創設、ゲーム数を増やし、レベルアップを図る事を目的として、関西協会は提案する所存である。協会は改善策をタイムリー且つ継続的に進めることで、チームは観客を魅了するゲームを繰り広げることで、マスコミの皆さんは記事に採用いただくことで、ラグビー人気の回復に努めていただきたい。

WTC2014A 

坂下泰淳委員長からリーグシステム概要の説明後、安積英樹強化委員長がリーグの見どころを述べ、各チーム首脳陣、キャプテンのインタビューへと進んだ。

安積強化委員長コメント
ホンダ:昨シーズンのトップチャレンジ1では、サニックスにゲームの流れを支配され、惜敗。ここ一番の集中力を修正し、今季に臨む。走力に優れるLO鎌田、厳しいタックルを連発するCTB森川に注目。

中部電力:昨年、大阪府警察に僅差ながら連勝し、トップチャレンジ2への進出権を掴む。少ないチャンスを高い集中力でモノにするゲーム運びが持ち味。巧みなスクラムワークを誇るPR齋藤、走力に優れたLO岩井、攻守に渡って要となるFL松田が注目選手。

大阪府警察:昨年中部電力に僅差で敗れ、予想外に早いシーズン終了となった。伝統のタックルを武器に、HO北島の突破力、LO本田の身体を張ったプレー、SO角田がみせるキレのいいプレーに注目。

JR西日本:上位3チームとの実力差は大きいが、FW陣の頑張りに期待。HO井上、CTB野上、ベテランCTB藤原の動きに注目。

 

ホンダヒート 上野三四郎 GM
昨シーズン、トップウェスト代表として、トップチャレンジを戦ったが、結果トップリーグ復帰ならず、大変申し訳なく思っている。今シーズンは昨年の反省を踏まえ、トップウェストリーグで、しっかりとした戦いを行い、必ずトップリーグ復帰を果たす。注目選手はHO天野、LO後藤、NO.8トマシソンゲタ、BKレメキロマノ

ホンダヒート 上野三四郎GM

ホンダヒート 上野三四郎GM

天野豪紀 キャプテン
戦力が充実し、部員一同緊張感を持続して、日々の練習が出来ている。夏季合宿でもリコー、近鉄のTL勢に連勝するなど4戦全勝と結果がついてきた。シーズンを通じて全勝で、トップリーグへ駆け上りたい。

天野豪紀キャプテン

天野豪紀キャプテン

 

中部電力 山田智久 監督
昨年リーグで2位に食い込み、トップチャレンジ2(TC2)へ進出し、チームとして成長したと同時に課題が見えたシーズンだった。今季はフィジカルとスキルの強化に励み、結果例年より仕上がりが遅れているものの、チーム力の底上げが出来ている。注目選手はFLからコンバートしたCTB三根。高いディフェンス力とハンドリング能力を備えている。WTB高木は人に強く、スピードに溢れる。SO川久保はフィジカルが強く、判断力も優れている。

山田智久監督

山田智久監督

 井上隼一 キャプテン
昨年のTC2進出をいい経験として、今季はチャレンジ1に参戦できるよう、チーム一丸で戦っていく。

井上隼一キャプテン

井上隼一キャプテン

大阪府警察 古川敬祐 監督
昨シーズンはトップチャレンジ進出を目指して取り組んだが、中部電力にまさかの1点差を2回も喫するという悪夢のような結果で終了してしまった。やはり、ラグビーは厳しいなということを教えられたシーズンであった。この結果を踏まえて、外国人のいないまた人数の少ない中でどうすれば各チームに伍していけるのかを考えて、今年は個人の体重アップ・パワーアップそしてスピードアップをテーマに取り組んだ。チームテーマは「クイックムービング」、ディフェンスでもアタックでも相手選手よりも味方選手よりも早く反応をして、一歩でも早く動くということを練習から取り組み、春シーズンは結果を残せたと考えている。この合言葉をもとに今シーズンを戦っていきたい。注目選手は、共に2年目のLO清水とFB中澤。清水はサイズはないが豊富な運動量と仕事量がある。中澤は積極的なライン参加でチャンスメイクをしてくれると期待している。

古川敬祐監督

古川敬祐監督

大友健太郎 主将
一戦一戦を大切にして、どのチームに対しても本気で勝ちにいく。若手もかなり増えてきている。精神的にどれだけ強く戦えるかがポイントになると思う。

大友健太郎主将

大友健太郎主将

JR西日本 小島伸輔 ヘッドコーチ
JR西日本が強ければもっともっとリーグが盛り上がると思っている。上位3チームに全力でぶつかっていく。最後まであきらめない姿勢、これを見てもらいたい。注目選手は、1年ぶりに復帰した35歳FL竹中とチーム最年長の36歳CTB藤原の両ベテラン。そして主将のNO8榮長のキャプテンシーに注目していただきたい。

小島伸輔ヘッドコーチ

小島伸輔ヘッドコーチ

榮長寛 主将
上位3チームにチャレンジしてまず1勝を目指す。チーム一丸となって取り組んでいきたい。

小島伸輔ヘッドコーチ

榮長寛主将

【ホンダへの記者質問】

(トップリーグに再昇格するために必要なものは?)

上野:昨年のトップチャレンジでサニックスに負けて特に感じたことは、一番大事な時期にベストなメンバーで戦えなかったということ、これを反省している。昨年は15人プラスリザーブの23人、このメンバーの誰が出てきても結果が出せるようチームを作ってきたが、それではダメだということ。現在、47人の部員がいるが、誰が出ても同じように戦えるというのが理想だがそうはいかないので、30人プラスアルファのスコッドこのメンバーの誰がでても同じ力が出せるというチーム作りをしてきた。

天野:レベルが拮抗しているチームとの試合では、しんどい時間帯や我慢の時間帯が必ず出てくる。その時、リーダーがチームをどういう方向に導いていけば勝てるのかというリーダーシップが重要であると昨シーズン最後の2試合(サニックス、NTTドコモ戦)で痛感した。今年は、このリーダーシップを練習中から意識して試合で発揮できるようにしたい。

9月13日(土)17時から 鈴鹿スポーツガーデンにてホンダ対中部電力でスタート

9月13日(土)17時から 鈴鹿スポーツガーデンにてホンダ対中部電力でスタート

大阪府警察対JR西日本は10月5日(日)14:00〜宝が池球技場で

大阪府警察対JR西日本は10月5日(日)14時から宝が池球技場で

 


(記事:廣島治、高橋茂治 写真・映像:週刊ひがしおおさか)