11月30日(日) 立命館大学 vs 同志社大学

レフリー:山谷 亮介(日本協会)
アシスタントレフリー:山本 篤志(日本協会) / 東野 竜平(関西協会) / 杉江 良之(関西協会)
| 立命館大学 | 同志社大学 | |||
| 19 | FULL TIME | 29 | ||
| 12 | 前半 | 12 | ||
| 7 | 後半 | 17 | ||
| 勝点 0-4 詳細(PDF) |
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▶同志社大学 14 岩本総司
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグは、東大阪市花園ラグビー場に8チームが集結して最終節を迎えた。
第2グラウンドの第2試合では、立命館大学と同志社大学の一戦。今節に勝てば入替戦を回避出来る立命館大学と順位を一つでも上げて今季を締めくくりたい同志社大学との対戦。両大学の関係者、ファン共に力が入る一戦である。
快晴で暖かく風もない絶好のコンディションの中、同志社大のSO⑩大島泰真のキックオフで試合が始まった。
開始11分、同志社大がLOからのテンポの良いラック攻撃を繰り返した後、SO⑩大島からCTB⑫立川和樹へ2枚飛ばしのパス、できたBDから素早くボールアウト、外側にフォローに回っていたSO⑩大島に再びボールがつながり、そのまま左隅に先制トライ。GK不成功でスコアは0-5。
18分、今度は立命館大が敵陣ゴール前のLOから左サイドに攻め、走り込んできたWTB⑪御池蓮二にボールが渡り、そのまま左隅にトライ。GKもCTB⑫中村颯汰が成功し、7-5。
29分、23分から自陣ゴール前でのスクラムで反則を繰り返す同志社大PR①李星河にシンビンが宣告される。このチャンスを生かしたい立命館大は、31分、敵陣ゴール前のスクラムから左へ展開し、SH⑨香山創祐からSO⑩初田航汰へ、最後はFB⑮久保田創大につながり左隅にトライ。GK不成功で12-5。
46分、同志社大がLOからバックスへ展開し、ラック攻撃を繰り返した後、SO⑩大島から縦に入ってきたCTB⑬森岡蒼良へパス。そのまま中央にトライ。GKもSO⑩大島が成功し、12-12。
立命館大のSO⑩初田のキックオフで後半開始。
まず10分、同志社大が敵陣ゴール前で相手ボールのLOを奪取し、フェーズを重ねる。最後はWTB⑭岩本総司にボールがつながり、右中間にトライ。GKもSO⑩大島が成功して12-19。
22分、相手陣中央付近でスクラムコラプシングでのペナルティを得る。確実に点差を広げたい同志社大はペナルティゴールを選択。SO⑩大島が確実にゴールを決め、12-22。
その後、追いつきたい立命館大も必死に攻め、30分~32分、20回近くフェーズを重ねて、攻め続けるが、最後は惜しくもノックフォワード。
38分、相手ゴール前のスクラムから同志社大No.8⑧舩井結人がボール持ち出し、そのまま中央にトライ。GKもSO⑩大島が成功し、12-29。
43分、LOのクイックスローインから立命館大が連続攻撃を仕掛け、最後はラックから出たボールがNo.8⑧島正輝につながり。そのまま中央にトライ。GKもSO㉒青田宗久が成功し19-29。
その後、追いつきたい立命館大も必死に攻め、同志社大ゴール前まで迫るが、最後はターンオーバーされ、ボールをタッチに蹴り出され、ここでノーサイド。
立命館大は、前半はスクラムで有利だっただけに、PR③鍋島孝碩が後半11分で退出したのが悔やまれるところである。
POMには、逆転のトライを上げたWTB⑭岩本総司が選ばれた。
勝点4を取った同志社大は4位でシーズンを締めた。
敗れた立命館大は7位となりA-B入替戦でBリーグ2位の大阪体育大学とAリーグ残留を賭けて2週間後の12/13、宝が池球技場で戦う。
会見レポート
立命館大学
小寺亮太 ヘッドコーチ
今日はありがとうございました。必勝を期して臨みましたが、同志社大学さんの勢いであったり色々なところで後手を踏むことが多かったかなと思います。(しかし)学生達は持てる力を最大限発揮してくれたと思いますので、変わらず次に向かって引き続きやっていきたいと思います。
島正輝 キャプテン
精度の部分で負けたかなと思います。
Q.春季トーナメントで優勝されましたが、そこから秋のリーグ戦での戦いに何が変わったのでしょうか?
小寺ヘッドコーチ
(リーグ)初戦が大事だと思いますが、ケガ人があったりしてベストメンバーで臨めなかったのですが(そこが)一番大きかったと思います。島キャプテンもケガがあって、帰ってこれたのが第5節になったところも含めて、(そこが)しんどかったと思います。後は、ゲームの中での修正(点)がシーズンに入って試合を重ねる毎に出てきてしまいました。やはりシーズンの最初に一番良いゲームが出来ないと苦しくなると思いました。
島キャプテン
練習も試合も自分のマネージメントが上手くいかなくて、チームの夏の成長に繋がらなかった部分であるので、僕の責任です。
Q.練習のマネージメントの話をされましたが、具体的にはどういった所でしょうか?
島キャプテン
練習と通して精度の部分で多く課題が上がっていたのですが、自分が上手く修正できずに、練習でも連鎖してしまって、それが試合でも出てしまったので、練習から修正点を明確にして伝えられなかったというところが反省です。
小寺ヘッドコーチ
マネジメントの部分では、コーチや私自身が責任を感じています。一戦一戦成長していく事が大事だと思うのですが、島キャプテンが言ったように、夏の出来なかったという部分もそうでしすし、秋ももっと島キャプテンを助けられるところが有ったのでないかと痛感しています。
Q.ゲーム中の修正点というのは、毎試合変わっていったのでしょうか?
小寺ヘッドコーチ
積み重ねは出来ていたので、毎試合というよりも、より良くなっていくための修正はあったと思います。初戦の近畿大学戦は難しかったのですが、京都産業大学戦、天理大学戦と学生達が成長していっている事は手に取るように判りましたので、グッドネクストというところは出来ていて良かったのかなと思いますので、やはり基本的には、私自身がいろいろな所でもっとサポート出来たかなと反省しています。
Q.12月13日の入替戦に向けてのお気持ちを聞かせてください。
小寺ヘッドコーチ
入替戦のことはあまり考えていませんでしたが、次に繋がっていくゲームは大事だと思います。4年生はそこをしっかりやってくれると思いますし、よりアグレッシブなラグビーを体現する事がやらなくてはいけない部分だと思います。われわれとして成長したところを見せる事、そこは守っていきたいと思います。
島キャプテン
最後の最後までしっかりやり抜きたいと思います。
同志社大学
永山宣泉 監督
最終戦にこのような場を設けていただきありがとうございます。花園で出来るという関西(Aリーグ)の大学生にとってすごくありがたい事だと思っています。また8チームが集まるというイベントでお客様がたくさん集まり、学生達は良い経験が出来たと思います。
試合に関しましては、4回生中心に今年やってきた事を形にしようと、彼らが考え気持ちを上げてくれたおかげでなんとか勝つ事ができました。
大島泰真 キャプテン
きょうは勝てて良かったですし、シーズンの良い締めくくりになったと思います。
Q.監督になられた今年1年を振り返られて、手応えがあった部分、やり残した部分はどんなところでしょうか?
永山監督
去年までのラグビーのスタイルから、(今年は)ラグビー以前の私生活の部分を見直す事によって、ラグビーのコアバリューを充実させる事を目的として4回生には厳しく指導してきたつもりです。それに4回生が答えてくれて、同志社に文化を作ってくれたと、1年間やって感じています。ただ4回生には関西制覇を上げていましたが、それが出来なかったという部分は、後輩たちが引き継いでくれると信じています。
Q.私生活を変えたという事ですが、それがどのようにラグビーに結びつけられたのでしょうか?
永山監督
ラグビーというのは、仕事であったり、勉強であったりという本分があってのスポーツなので、ラグビーだけをやっていたら良いというのでは無く、挨拶であったり規律の部分、社会性を作る事で(学生達は)自分を見つめ直す事が出来るのではないかと思って監督をさせてもらっています。4回生はその期待に答えてくれて、大分変って来ていると思います。
Q.来年に向けて、どのようなところをアップしなくてはいけないと思われますか?
永山監督
戦術的な事はあまり考えていません。先程申し上げたように、自立する事によってまたフォーカスが自分に向かう事によって、同じ練習でも吸収力が変わってくると思いますので、同じ練習でも吸収力の部分で、他チームよりも早く進化して追いつく事を目標にしています。
Q.前節は自分の責任で負けたと、切り替えるのに少し時間がほしいとおっしゃっていましたが、2週間どのように切り替える事ができたのでしょうか?
大島キャプテン
少し時間は掛かりましたが、(前節は)自分のせいで負けたので、自分のせいで勝ちたいと良いメンタルで臨めましたし、個人的にも良いプレーができたと思います。
Q.今年永山監督になられて、この1年一番変わった事、新しい事、気づけた事は何でしょうか?
大島キャプテン
(答えるのが)難しいですが、過去3年間は戦術とかでどうするああするという事が多かったのですが、今年は、練習量と私生活の部分、頭の部分で、一から鍛え直して来られたんじゃないかなと思います。戦術に頼る事なく、一人ひとりがハードに練習して、全員で1年間乗り越えて来たので、きょうの試合が出来たと思います。来年以降も天理大学さん、京都産業大学さんに勝つために、戦術に頼るのではなく、体(作り)もそうですが人として全部の部分で上回らないと勝てないと思いますので、来年のメンバーには引き続き頑張ってほしいと思います。















