11月2日(日) 京都産業大学 vs 近畿大学

レフリー:山谷 亮介(関西協会)
アシスタントレフリー:稲西 輝紀(日本協会) / 長手 大地(関西協会) / 勝木 龍樹(関西協会)
| 京都産業大学 | 近畿大学 | |||
| 47 | FULL TIME | 26 | ||
| 26 | 前半 | 7 | ||
| 21 | 後半 | 19 | ||
| 勝点 5-0 詳細(PDF) |
||||
▶京都産業大学 4 石橋チューカ
メンバー表(48時間前)
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第5節の前半2試合はくもり時々晴れ、無風の宝が池公園球技場でいよいよ優勝を目指す上位4校が対戦。
第1試合、京都産業大学(以下、京産大)VS近畿大学(以下、近畿大)。
京産大は開幕から4連勝、勝点20を獲得。ここまで危なげない戦いで連勝し、フィジカルに拘るラグビーで王座奪回へ邁進したい。
近畿大は2勝2敗、勝点9を獲得。FW、BKが一体となった戦いが整いつつあり、何としても一泡吹かせたい。
京産大SO⑩吉本大悟のキックで試合開始。
最初にチャンスを掴んだのは京産大、6分にゴール前23m左ラインアウトからスロワーHO②福留斗生からFL⑦伊藤森心キャプテンがキャッチしモールを形成。サイドを攻め最後はLO⑤石川東樹が左中間に先制トライ。GKもSH⑨髙木城治が成功し、7-0。
10分、京産大がペナルティからSO⑩吉本がタッチに蹴り出し、ゴール前10m右ラインアウト。スロワーFL⑥平野龍から途中出場のHO⑲シオネ・マヘがキャッチしサイドを攻めSH⑨髙木のパスを受けたFL⑥平野が回転しながら右中間にトライ。GKもSH⑨髙木が成功し、14-0。
攻撃の手を緩めない京産大は19分、自陣5mから攻めパスを繋ぎ最後はWTB⑭小林修市が右隅にトライ。GK不成功で、19-0。
京産大の波状攻撃に耐えた近畿大は30分、ゴール前6m京産大のラインアウトボールをNO.8⑧小西泰誠が奪い左に展開し、SH⑨渡邊晴斗→CTB⑫中村優太からパスを受けたCTB⑬井上晴嵐がゴールポスト下にトライ。GKもCTB⑫中村が成功し、19-7。
39分、今度は京産大が自陣中央スクラムからフェーズを重ね、SH⑨髙木からパスを受けたSO⑩吉本のキックパスを受けたWTB⑭小林が右中間にトライ。GKもSH⑨髙木が成功し、26-7。
ロスタイムには近畿大が敵陣まで攻めるがノックフォワードで前半が終了。
近畿大CTB⑫中村のキックで後半開始。
後半攻撃のリズムを掴んだ近畿大は7分、京産大ラインアウトのミスからチャンスを掴み自陣から攻め、FB⑮太田啓嵩が突破しキックしたボールを押さえたWTB⑭松本睦生が右中間にトライ。GK不成功で、26-12。
15分、近畿大がゴール前15m右ラインアウトから左に展開し最後はWTB⑪吉田幹太が左中間にトライ。GKも今節から復帰したCTB㉒西柊太郎が成功し、26-19。
23分、再び近畿大が自陣から攻め、PR①弓部智希からパスを受けたLO④中田悠生キャプテンが左中間にトライ。GKもCTB㉒西が成功し同点、26-26。
同点に追いつかれた京産大は29分、ペナルティからSO⑩吉本がタッチに蹴り出し20m左ラインアウト。FL⑥平野からLO⑤石川がキャッチしモールで押し込み、最後はLO④石橋チューカが抜け出し左中間にトライ。GKもSH⑨髙木が成功し、33-26。
36分、近畿大の攻めをFB⑮宮里快一がスチールを決めチームの危機を救い、SO⑩吉本がタッチに蹴り出す。その後、中央右ラインアウトからモールで攻め、フェーズを重ね最後は途中出場のWTB㉓太田陸斗がゴールポスト左にトライ。GKもSH⑨髙木が成功し、40-26。
ロスタイムに入りどちらもトライを奪いたい。近畿大はトライを決めて7点差のポイントを、京産大も3トライ差にしてボーナスポイントが欲しい。
近畿大が自陣22ml付近の右ラインアウトから攻めるが、京産大はSO⑩吉本の好タックルでチャンスを掴み、FL⑦伊藤のキックがトライゾーンで止まりCTB㉒吉岡佑真が押さえてトライ。GKもSH⑨髙木が成功しノーサイド、47-26。
京産大が47-26で勝利。ボーナスポイントを含む勝点5を獲得し、全国大学選手権への出場も決めた。
POMにはディフェンスにアタックからトライと活躍したLO④石橋チューカ選手が選ばれた。
会見レポート
近畿大学
神本健司 監督
前半の入りで何とか先制したいところでしたが、自分たちのミスから自陣に入られ簡単に失点をしてしまう。その後も続けて2本(合計3本)取られたというゲームの序盤としては望んでない形でした。後半は強化してきたスクラムでプレッシャーを与えることができていたので、その強みも生かしつつ何とか離されないようにと申し合わせ、幸い良い流れに行ったのですが、やはりうちの力の無さと京都産業大学さんの粘り強さで最後は離されてしまいました。ただ、選手たちは良くやってくれました。僕自身の力の足りなさで申し訳ない気持ちで一杯なのが現状(の気持ち)です。残り2戦、(近畿大学の力を存分に発揮して)4年生には勝たせて、最後良い形で学生のラグビーを終えさせたいと思っています。
中田悠生 キャプテン
前半、3本のトライを簡単に取られたというのが響いたと感じています。前半からFWは(勝ったり負けたりですが)良い勝負ができていたので、後半、セットプレーで優位になって、そこから乗っていきたかったのですが、京都産業大学さんの80分間の集中力やタフが上回っていたのかなと思っています。
Q.後半は流れを引き寄せることができた。ハーフタイムの指示は?
神本監督
まだ、ゲーム自体は死んでいない(7対26)ので、まずは(後半)先制するということ。もう一つはセットプレー(スクラムでペナルティをとれたていた)。一つ一つのプレーで返していくしか相手には勝てないということを申し合わせました。その結果、キャプテンを中心にあのような流れになったのかなと思っています。
京都産業大学
廣瀬佳司 監督
今週から(前年度の)上位チームと当たるということで、しっかり準備して臨みました。伊藤(キャプテン)中心に集中力を持ってゲームに臨んでくれたと思っています。近大は実力のあるチームなので最後までもつれるゲームになるだろうと覚悟はしていまして、後半20分過ぎに同点(26対26)になりやはりと思いましたが、チームがまとまってスコアしてくれてすごく良い試合をしてくれたと思っています。次節、また強いチームと当たりますのでしっかり準備して臨みたいと思っています。
伊藤森心 キャプテン
前節の同志社戦の(前半10分で2トライされた)反省から、(中1週間という難しいコンディションではあったが)前半絶対に集中して自分たちのフィジカルバトルに拘ろうと話をしていて、前半はすごく良い入りができた。ただ、後半開始20分のところで近畿大学さんの(意地というか僕たちの試合にかけてくる)プレッシャーを受けて一時同点になったが、そこで落ちることなく(僕であったり吉本であったりとそういう)プレイヤーがしっかりしゃべってくれて、(一つにもう一度まとまって)近畿大学さんを圧倒しにいこうという姿勢を最後の後半20分に見せられた。それがスコアに反映されて勝ち切れたことは良かったと思います。ただ、その部分(後半最初の20分)を修正していかないと、関学、天理は凄いタフな相手だと思うので、関西優勝のためにもう一度レベルアップしていきたいです。
Q.レベルアップの方法は?
伊藤キャプテン
上位チームと当たるということでよりタフな試合になることは分かっていたので、前半入りの部分は素直に評価したらいいと思っています。ただ、関学、天理との試合をものにするためには、後半入りの20分、自分たちの時間を多くとるというのが80分の中でテーマだと思うのでそこをもう一度修正して臨みたいと思います。 前半はアタックでもデフェンスでも相手より低く早く走るということが徹底できていたと思うのですが、後半の入りは、(中1週間で疲れなのか?気の緩みなのか?まだ整理できていないが)少し足が止まってしまったのかなというのが印象にあります。ここ(後半最初20分間)を拘って自分たちのもの(時間)にできれば、もっと試合展開は楽にできる。先にハードワークして相手を疲れさせるというのが京産大のテーマでもあると思うので、走るということ、そこは意識したいです。
















