2016年9月25日(日) 18:45キックオフ グラウンド:大阪市鶴見緑地競技場 入場者数:2,163人 天候:晴れ/無風 | ||||
レフリー:加藤真也(日本協会A1) アシスタントレフリー:立川誠道/河井光輝/庵奥后郎 ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:近畿大学 10喜連航平 |
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近畿大学 | 立命館大学 | |||
35 | FULL TIME | 26 | ||
21 | 前半 | 12 | ||
14 | 後半 | 14 | ||
詳細 (PDF) |
マッチサマリー
昨年度不本意な7位には終わったが入替戦で龍谷大学を破って残留を決めた近畿大学が3位と躍進した立命館大学を地元大阪に迎える一戦。
昨年は終盤の第6節での対戦でスクラムで近大を圧倒した立命館が36-8と勝利し、大学選手権出場を決定づけた。昼間の蒸し暑さは残るものの時おり涼風が吹き抜ける18時45分からのナイトゲームには2000人を超す熱い大学ラグビーファンが鶴見緑地に駆けつけた。試合は立命館SO田中健登のキックオフで幕を開けた。
先手を取ったのは地元の近大。8分、ゴール前30mの右中間ラックより左に展開、最後はフォローしたSH平澤馨が中央にトライ、SO喜連航平のゴールも決まり7-0とさい先よく先制した。しかしここから立命館のFW陣が奮闘、16分にゴール直前のラックから左LO清水亮佑、19分にはゴール前10m右中間ラックより右に展開されたボールをフォローした左FL巽健太朗が右隅に抑え7-12と逆転した。
ところが20分のウォーターブレイクから立命館のDFがほころび始める。何とか踏みとどまっていたが30分、HL中央のラックから近大が右に展開、大きくゲインしたFB山田聖也を最後はフォローした右WTBキャプテン・山崎圭介が右隅に抑え12-12としSO喜連のゴールも決まり14-12と近大が再逆転に成功した。さらにロスタイムにもトライを重ねた近大が21-12とリードして前半を折り返した。
後半も先手を取ったのは近大。開始直後の1分、ゴール前30m付近でSO喜連の蹴ったパントのこぼれ球を右FL仁科伸明が拾いそのままインゴールに抑え28-12と点差を拡げる。対する立命館も直後の6分、FWラッシュからNo8中村亮介がトライを返し28-19と迫るが、その後、両チーム1トライずつを挙げ、最終的には前半のリードを守った近畿大学が35-26と昨年の雪辱を果たして初戦を飾った。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にはパス・キック・ランでたびたび攻撃の起点となった近大SO喜連航平に贈られた。近畿大学はSO喜連が攻撃の核として機能し、FW・BK一体となった会心の試合運びとなった。立命館大学もFWのフィジカルの強さや多彩なBK攻撃の片鱗は見受けられるため、今後はさらにセットプレイの安定度を増して上位チームとの戦いに臨みたい。
(記事:石川 悟、丸井康充)