10月19日(日) 摂南大学 vs 近畿大学

レフリー:林 龍太郎(関西協会)
アシスタントレフリー:飯田 真治(関西協会) / 安澤 俊紀(関西協会) / 田村 智章(関西協会)
摂南大学 | 近畿大学 | |||
14 | FULL TIME | 42 | ||
14 | 前半 | 7 | ||
0 | 後半 | 35 | ||
勝点 0-5 詳細(PDF) |
▶近畿大学 3大下貴志
マッチレポート
第1試合は摂南大学(以下、摂南大)VS近畿大学(以下、近畿大)が対戦。
摂南大は開幕から3連敗しているが、前節では自信を持ったディフェンスとアタックで素晴らしい戦いをしており、今節での初勝利を目指す。
近畿大は1勝2敗で勝点5。FWを全面に出すプランで、チームの目標である関西優勝、全国ベスト4を最後まで貫きたい。
摂南大SO⑩村上剛琉キャプテンのキックで試合開始。
開始2分、摂南大がゴール前5m右ラインアウト。HO②三羽了からLO⑤レンズ・モルンガがキャッチして左に展開。SH⑨薬師寺仁平→CTB⑬ジョシュア・ナレヴィア→SO⑩村上→FB⑮前田晃明→WTB⑭寺西秀騎→最後はWTB⑪カストン・マイケルズが左隅に先制トライ。GKもCTB⑬ナレヴィアが難しい角度から成功し、7−0。
序盤から激しい攻防を繰り返し、26分。近畿大がペナルティからチャンス掴みゴール前5m左ラインアウトからスロワーHO②金井海琉からFL⑥澤村類がキャッチし右に展開。ラックからSH⑨渡邊晴斗からSO⑩須田厳太に渡り、最後はFB⑮南野将生が右中間にトライ。GKはCTB⑫中村優太が成功し、7−7。
29分、摂南大が自陣から攻め、WTB⑭寺西がブレイクし、SH⑨薬師寺→FB⑮前田のバックフリップパスを受けたWTB⑪カストンが右中間にトライ。GKはCTB⑬ナレヴィアが成功、14-7。
その後は両校共にミスはあったが、最後は自陣のスクラムから摂南大SO⑩村上がタッチに蹴り出し、14‐7と摂南大がリードして前半が終了。

近畿大CTB⑫中村のキックで後半開始。
巻き返しを図る近畿大は13分、ゴール前5mスクラムから摂南大が反則を繰り返しペナルティトライ、同点にする。14‐14。
ペナルティトライからリズムを掴んだ近畿大は16分、CTB⑬井上晴嵐がゴールポスト下にトライ、GKもCTB⑫中村が成功し、14‐21。
23分、近畿大のCTB⑬井上がディフェンスのギャップをうまくついて、左中間にトライ。GKもCTB⑫中村が成功し、14‐28。
30分、近畿大が中央右ラインアウトから途中出場のHO⑯井上晴貴からNO8⑧小西泰誠がキャッチし右に展開。最後は個人技でWTB⑭太田啓嵩がゴールポスト左にトライ。GKもCTB⑫中村が成功し、14‐35。
35分、再び近畿大が10m左ラインアウトから右に展開しWTB⑪松本睦生が中央を突破。フォローしていたNO8⑧小西が左中間にトライ。GKもCTB⑫中村が成功し、14‐42。ボーナスポイントとなる3トライ差をつける。
差を縮めたい摂南大は敵陣まで攻め込むが得点を奪えず、ノーサイド。

近畿大が42‐14で勝利。勝ち点5を獲得した。
POMには、ペナルティトライから息を吹き返しアタックの精度を上げ勝利に貢献した近畿大学PR③大下貴志選手が選ばれた。

会見レポート
摂南大学
瀬川智広監督
素晴らしい会場コンディションで試合ができたことをうれしく思います。選手たちはよくがんばってくれましたが、近畿大学さんのスピードと展開力が上回り、屈してしまいました。切り替えて、残り3戦の準備をしていきたいと思います。本日はありがとうございました。
村上剛琉キャプテン
今回の近畿大学戦は、前回の関西学院大学戦を踏まえ「最後まで勝ち切る」ことをハーフタイムで話していました。しかし後半は近畿大学さんの走りや、こちらの反則など、思うようなエリアで戦えませず自分たちでしんどい場面を作っていました。前半は2試合続けて良い入りができていますが、後半の入りから最後まで勝ち切るところは残り3戦で修正します。ありがとうございました。

Q. 前半はリードで折り返しました。後半に残った課題は?
瀬川監督
相手があることなので、特別になにかを修正することはなかったと思います。接点では良い攻防もありましたが、最後にそこを防ぎ切れなかったというところです。
Q. 後半、近畿大のスクラム起点のペナルティトライから流れが変わった印象です。ピッチ上で変化は感じましたか。
村上キャプテン
過去の試合でも1点差での自陣でのプレーにプレッシャーを感じてしまったり、前回も今回もゴール前スクラムにこだわっていながら、トライを取られました。今日もFWのメンタルが揺れた苦しいときに、BKから盛り上げ前へ出しあげていけなかっことが、失点につながったと感じています。
近畿大学
神本健司監督
本日はありがとうございました。セットピースは自分たちの強みでもあり、そこを持ちつつ、良いところも悪いところもありました。チーム全体の空気感は良くなかったのですが、いろいろあっても今日はポジティブにやろうと臨みました。結果的に前半はミスも多くて自分たちの時間を作ることができなかったのですが、後半はタフにプレーできたことが得点につながりました。当然、起点としてはスクラムで相手に脅威を与えてペナルティートライを取ったことから流れに乗ったのですが、総じていろんな状況であってもポジティブに取り組め、一皮むけた勝利だったと思います。
過去の結果を生かしてここから上位陣から勝利をもぎ取れるようにやっていきたいと思います。
中田悠生キャプテン
前半、自分たちのミスでなかなか得点につなげられなかったのですが、前後半通して自分たちのやりたいセットプレーができ、我慢して自分たちの色が出せました。グランドに立っている15人が集中力を持ってプレーできたことがスコアに繋がったと思います。

Q. 後半12分前後のペナルティトライで手応えは? ハーフタイムの声掛けは?
中田キャプテン
スクラムは8人全員いけると確信していたので、貫き通したトライだと思います。ハーフタイムに声掛けしたのは「全員が持っているもの出し切ろう」という一言だけです。
神本監督
ミスも含め、うまくいっていない時間帯があり。ゲームは前半だけではないので、後半に出しきれないままでいくのかと投げかけました。そこに選手が応えてくれた結果が、スコアに結びついたと思います。シンプルに様々なテクニカルな部分の問題もありましたが、うまくいかないところを切り替えるところを話しました。
Q. 後半、流れや気持ちが乗ったのはどの場面から?
中田キャプテン
グラウンドにたっていて感じたのはスクラムトライからです。そこから全体が乗ってきた感じがしました。
Q. 今季ここまでの修正とその過程は?
神本監督
メンバーの怪我の離脱など、少しづつ歯車が合わなかったところがありました。そこに自分たちで蓋をして、ポジティブにできない部分も。それを払拭するように立命館大学さんに臨んで、勝利したのですが、ここからというところで関西大学さんに負けてしまいました。しかし、まだまだ俺達はこんなものじゃないという気持ちがあります。普段からそれを取り除く練習をしていますが、私の力不足でできていませんでした。
彼らの力を発揮できたら勝利する力をもっていると信じています。その力を自信として発揮できるようにキャプテンらと話しながら、勝ちを取りにいけるようにしたいです。