関西大学Aリーグ 第5節の見どころ

KDAL 第5節の見どころ

10月31日
12:00K.O. 関西大学 VS 立命館大 神戸ユニバ
14:00K.O. 関西学院 VS 天理大学 神戸ユニバ

11月1日
12:00K.O. 摂南大学 VS 近畿大学 鶴見緑地
14:00K.O. 同志社大 VS 京都産業 鶴見緑地


★ 関西大学 vs. 立命館大学 ★

前節、初勝利を上げた関西大学は、15人が一体となった粘り強いラグビーを見せている。小粒だが押し負けないFWは、前節ではスクラムを押し、モールでのトライも重ねた。BKを見ても両センターが攻守に動きがよく、スピードのあるウイングも元気が良い。ペナルティの数が多いのが気になるが連勝を狙いたい。
一方の立命館大学は、接戦をものにできず、まだ1勝に留まっているが、コンタクトの強さ、FWの前に出る力は脅威である。セットプレーの安定からエリアをコントロールしたいところだ。FWを前面に出した力強いプレーが見られれば勝利に近づくだろう。両チーム共に、終盤に向けて負けられない熱い戦いが見られるだろう。

★ 関西学院大学 vs. 天理大学 ★

前年覇者の関西学院大学は、予想外の苦戦を強いられている。キックを使用せず、自陣からも展開するスタイルは、ハンドリングスキルとブレイクダウンの精度が鍵を握るが、前節ではハンドリングエラーに苦しんだ。セットプレー特にスクラムでも劣勢は否めないが、スピードのあるBKに何とか展開したいところだ。

一方の天理大学は、1戦毎に安定感を見せている。4試合で全て5本以上のトライを奪っている攻撃力は破壊力十分である。素早いリロードで硬いディフェンスを見せるFW陣の強さも光っており、5連勝でトップを走りたい。この試合は、FWの攻防がポイントになるだろう。

関西大学ラグビーリーグ委員 中尾 晃


★ 摂南大学 vs. 近畿大学 ★

持ち前の攻撃力でリズムに乗りたい摂南大学。外国人選手がその攻撃力の中心にいるが、15人全員が献身的なプレーで前に出続けることが強みである。ここ2試合ではDFで課題が残る結果となってしまったが、粘り強く相手の攻撃を止められれば高い得点力で勝利を掴むことができるだろう。

一方、効果的なキックでエリアを獲り得点を重ねたい近畿大学。前節は敵陣で反則などのミスからリズムに乗ることができなかったが、常に敵陣でプレーすることができれば、力強く前に出るFWと走力のあるBKが強みを発揮し試合を優位に進められるだろう。ここまで2勝2敗同士の両校の対決は、リーグ戦上位を狙う上で非常に大切な一戦になる。

★ 同志社大学 vs. 京都産業大学 ★

開幕戦の敗北以降、試合を重ねるごとに自信を取り戻してきた同志社大学。持ち味のボールを大きく動かすラグビーで実力を発揮し、ここまで3勝1敗と優勝を狙える位置をキープしている。セットプレーだけでなくフィールドプレーでもFWが活躍することで自分たちのペースに持ち込みたい。

一方、こちらもFWのセットプレーから試合の流れを作り出す京都産業大学。自信を持つスクラムやラインアウトモールでプレッシャーをかけ、決定力のあるBKで得点を重ねたい。攻撃力だけではなく粘り強いディフェンスも見ものである。お互いセットプレーで相手を崩す狙いがあるだけに、その優劣が勝敗に直結する熱い試合になるだろう。

関西大学ラグビーリーグ委員 野中孝介