1月19日(土) キヤノン 21-62 NTTコミュニケーションズ

トップリーグカップ総合順位決定トーナメント2回戦38-1-IMG_0554キヤノン VS NTTコミュニケーションズ

2019年1月19日(土) 11:30キックオフ
グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場
レフリー:
アシスタントレフリー:
キヤノン NTTコミュニケーションズ
21 FULL TIME 62
14 前半 19
7 後半 43
詳細
(TL公式)

マッチレポート

穏やかな冬の日差しの下、キヤノンのキックオフで試合開始。

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開始直後からNTTコミュニケーションズが積極的にボールを動かし、試合を優位に進める。対するキヤノンは粘り強い防御で得点を許さず、17分が過ぎる。ここで得点をあげたのはキヤノン。相手ゴール前5mのラインアウトから縦突進を繰り返し、最後は⑧田中がトライ(ゴール成功)し、7−0、均衡を破る。

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さらに前半21分には、相手が展開したボールのインターセプトからFW・BK一体となった連続攻撃を繰り返し、最後は⑬マイケルがトライ(ゴール成功)し、14−0と点差を広げる。

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これに対し、ここまでミスでなかなか得点をあげることができなかったNTTコミュニケーションズは前半28分、相手陣深く攻め込んだ後、⑩小倉が相手BKラインの裏へ絶妙なゴロパント。これに素早く反応した⑫石橋がゴール中央にトライ(ゴール成功)し、14−7、反撃を開始する。

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さらに前半31分には、PKから素早くリスタートした⑨湯本が大きく前進。そこからボールをつないで最後は②アレックスがトライし、14−12と2点差に迫る。そして前半終了直前の39分には、NTTコミュニケーションズ⑥ヴィリーの突破からボールをつないだ⑦鶴谷がトライ(ゴール成功)し、逆転に成功。14−19、NTTコミュニケーションズリードで前半が終了した。

勢いづくNTTコミュニケーションズは、後半もキックオフからノーホイッスルで㉓石井がトライ(ゴール成功)し、14−26とペースをつかむ。
さらに後半7分には認定トライ、後半10分には⑧アマナキがトライ、そして、前半13分には⑭羽野がトライ(ゴール成功)と3トライを追加し、14−45と大差をつける。

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これに対しキャノンも後半21分、相手ゴール前のラインアウトからFWのサインプレーで⑳占部がトライ(ゴール成功)するが、反撃もここまで。この後NTTコミュニケーションズは、後半34分に⑥ヴィリーがトライ、後半37分に⑮ルテルがトライ(ゴール成功)、終了直前に㉒トロケがトライと、3トライを追加し、21−62の大差でNTTコミュニケーションズが勝利をあげた。

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会見レポート

キヤノン
アリスター・クッツェー HC

今シーズンは、我々にとってフラストレーションの溜まるシーズンとなってしまった。
このようなシーズンになることは予測していなかった。
今日のゲームは全く別の前半と後半だった。
前半は良いプレーもあって競っていたが、後半はミスタックルも増えてしまった。
同時に若い選手にチャンスを与えて、素晴らしいNTTコミュニケーションズというチームに対してゲームが出来たのは、良い経験になった。
NTTコミュニケーションズは洗練されたチームで素晴らしかった。

植松宗之 ゲームキャプテン
スコアを見て分かるとおり、大差がついてしまい、それは選手自身の責任であると思う。経験上、5点差以上の負けは選手の責任。7年間やってきた中でHCも何度も変わり、その中でここまでやってこられたのは選手のハードワークのおかげであり、ここまでの選手や個人の頑張りは価値があるものだと思う。
この結果を恥じず、成功したチームは失敗をしてきていると思うので、それを成功につなげていきたい。
新しい選手が出られたことも良かった。

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Q.後半、流れが変わった要因は?
クッツェーHC
ストラクチャーの中での精度が良くなかった。
選手を名指しで批判するつもりはないが、後半の始めに脱出できなかったことやゴール前でのタックルミスなど個人のミスが出てしまった。

植松ゲームキャプテン
僕のシンビンです。
個人のミスがあったが、トップリーグの選手なのでスキルは十分ある。
それを何にフォーカスするのかまとめられなかった僕のせいでもある。

クッツェーHC
ゲームキャプテンとして自分に厳しくそう言ったが、彼だけの責任ではない。
チームとしてのイエローカードだった。
しかし、流れを変えたイエローカードだったのは、事実。

Q.シーズンを通してチームが進化したことは?
クッツェーHC
今日はそうは見えなかったかもしれないが、モールの文化やセットピース、DFシステムも進化した。
たくさんポジティブなところはあった。
それを80分間続けることが大切。

植松ゲームキャプテン
細かいことにこだわってやるようになった。ミーティングでも「神はディティールにいる」と言っている。
ラインアウトのリフト、モールの姿勢など。一人一人が理解して役割を果たしている。
強いチームはそういうところにこだわっている。


NTTコミュニケーションズ
ロブ・ペニー HC
まずは、シーズンを良い形で終われてよかった。
11:30キックオフという難しいなかで良くやれた。
あのようにたくさんのスコアをできたことは、チームが発展した結果だと思う。

鶴谷昌隆 ゲームキャプテン
前半苦しい展開だったが、そこから自分たちのラグビーをしっかりやるというマインドチェンジができた。
最後のゲームで自分たちのラグビーをして勝利できたことは、素晴らしい経験となった。

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Q.シーズンを振り返ってどうだったか?
ペニーHC
十分満足できたシーズンだった。1節で神戸製鋼を、2節ではサントリーを倒すチャンスがあり、3節ではNECに負けてしまって満足できない試合もあったが、順位決定トーナメントでパナソニックに勝って5位になれた。
ただ、チームとして、一貫してやれなかった部分もある。5年前は最高順位が11位。
今のチームはトップ4にプレッシャーをかけられる。
満足している。

Q.来季はHCが変わるが)作りあげたラグビーを今後のカラーとして続けてほしいか。
ペニーHC
新しいHCである彼のラグビー観もあると思うが、私と似たようなラグビー観であると思うので、大部分では変わらないと思う。
今後もシャイニングアークスが発展していくことを願っている。

(文責 大林直之、水野竜太)

フォトギャラリー

■撮影者:清水良枝

■撮影者:梶間智