12月2日(日) 神戸製鋼 63-24 リコー

トップリーグカップ 順位決定トーナメント1回戦sumimoto-11神戸製鋼 VS リコー

2018年12月2日(日) 13:00キックオフ
グラウンド:ノエビアスタジアム神戸
レフリー:
アシスタントレフリー:
神戸製鋼 リコー
63 FULL TIME 27
29 前半 15
34 後半 12
詳細
(TL公式)

マッチレポート

レッドカンファレンスを無敗で1位通過した神戸製鋼コベルコスティーラーズと、ホワイトカンファレンス4位通過ながらもリーグ戦でパナソニックを破り、勢いに乗るリコーブラックラムズの一戦。

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前半神戸製鋼の先蹴でゲーム開始。
4分、敵陣22Mライン付近から神戸製鋼⑩ダンカーターが、相手のDFをフェイクで抜きそのまま真ん中へトライ。自身でキックも決め7-0。神戸製鋼が幸先の良いスタートを切った。

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10分、リコーは神戸製鋼のペナルティでPGを選択。⑮ブライスヘガティがきっちりと決め7-3。
直後の13分には神戸製鋼もPGチャンスを、⑩カーターが決め10-3。
17分、リコーがハイパントを仕掛け、神戸製鋼陣10Mライン付近で競り勝ったボールをリコー⑬牧田が左サイドへトライ。キックを外すも10-8と追い上げる。
19分、神戸製鋼は果敢に攻め込むも焦りが見え、神戸⑮山中が負傷交代となるアクシデントも重なる。
23分、神戸製鋼ボールをターンオーバーしたリコーは、素早く展開するも、神戸製鋼⑩カーターが巧みに腕を絡ませるタックルで相手のミスを誘い、ターンオーバー。そのまま⑩カーター、⑭アンダーソンとつなぎ、最後は⑨日和佐がタックルを巧くかわし、粘ってトライ。⑩カーターがキックを決め17-8と突き放す。
32分、神戸製鋼は前へ前へと少しずつ進み、左サイドへ細かなパスをつなぐ。最後は⑧中島が走りこんできた⑭山下へパスを出し、左サイドへトライ。

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35分、攻撃の手を緩めない神戸製鋼は、⑩カーターが自陣10Mラインから敵陣22Mライン付近までハンドオフで相手を倒しながら進む。結果、後ろからのフォローがなくノットリリース・ザ・ボールとなってしまうも、流れは完全に神戸製鋼。
38分、神戸製鋼はクイックスローで入れたボールをショートサイドで回し⑩カーターが飛び込んで右サイドへトライ。難しい角度のキックも見事決め29-8となる。
44分、ホーンが鳴り前半ラストプレー。加点して前半を終えたいリコーは、ゴール5M手前のモールからボールを出し左サイドへ回す。タックルで外に押し出されそうとなるも、左サイドギリギリに⑮ヘガティが飛び込んでトライ。キックも決め29-15で前半を折り返す。

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後半は、前半終了間際の流れそのまま、リコーが攻めるも、神戸製鋼DFに阻まれ、加点出来ない。
55分TMOにて得たリコーのペナルティで、神戸製鋼はPGを選択。⑩カーターが沈め32-15。
直後の58分、左サイドへ大きくパスを回した神戸製鋼は、⑫アシュリークーパーが真ん中をビッグゲイン、フォローに入った⑩カーターへパスをつなぎ、最後は⑭アンダーソンがトライ。キックも成功39-15。

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63分、67分と立て続けにスコアする神戸製鋼が53-15と試合を決定づけるも、諦めないリコーは70分、⑮ヘガティが華麗なステップで相手をかわしゴール前へ。ゴール前5Mでのスクラムからモールで押し込み⑯芳野がトライし53-20、75分にも、ラインアウトから素早く攻め、最後はゴール前で粘り⑲ロトアヘアポヒヴァ大和がトライ。キックも決め53-27と追い上げるが、39分神戸PGを㉒ニコラスが決め56-27。
ラストプレーはリコーのスクラムとなるが、パスミスでターンオーバー、神戸⑪山下が最後にダメ押しのトライ、63-27でタイムアップ。リコー神鳥監督が、試合後完敗とコメントした通り、終始ペースを握った神戸製鋼が、日本選手権準決勝へと駒を進めた。 

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(文責:濱田 舞以佳、編集:廣島 治)

会見レポート

リコーブラックラムズ
神鳥監督

チャンピオンを目指したが、今日は完敗。相手が強かった。(アタックの)ヴァリエーション多く攻められたが、対応できなかった。ただし今後もチャンピオンという目標は持ち続けていきたい。

松橋ゲームキャプテン
ディフェンスが機能せず、振り回された。学ぶことが多い試合だった。個人でもチームでもレベルアップしていきたい。

Q.ダン・カーターの脅威は感じたか?
松橋GC

プレーに一貫性があり、自分の役割をこなしていたが、その役割を高いレベルでプレーしていた。うちのディフェンスの隙を突いてくるのは判っていたが、ラインを上げ続けることが出来なかった。

Q.神戸製鋼から学んだことは?
松橋GC

常に高いディフェンスを心掛けたが、ディフェンスが寄ってしまい、出来たギャップを突かれてしまった。

神鳥監督
強みを出したかった。いくつかは出せたが、全体を通しては出来なかった。

神戸製鋼コベルコスティーラーズ
ディロンヘッドコーチ

まず勝てて嬉しい。特にアタックについては良かった。ただコーチとしては満足するレヴェルに達していない。相手にチャンスを与え、結果、失点が多すぎた。(ゲーム全体としては)ホームグランドでファンを魅了できたことを誇りに思う。

橋本ゲームキャプテン
HCと同じ感想です。地元で勝利できてよかった。

Q.ディフェンスの良いリコーからこれだけ取れると思っていたか?
ディロンHC

自分達のラインスピードを高く保って、どうアタックすればいいのかコーチが良く考え、メンバーに落とし込んでくれた。リスクもあったが機能したことが要因。

Q.山中選手の途中退出について?
ディロンHC

まだメディカルと話していないので詳しくは判らない。交代で入った重は、経験も豊富な選手だったので、ポジションの入替はあったかもしれないが、上手く対応していた。

Q.日和佐選手の素晴らしいパフォーマンスについては?
ディロンHC

プレーだけでなく、いろいろとチームに競争意識を持ち込んでくれている。アンドリュー・エリスがサブとして控えているのは、心強い。

Q.次節以降の試合への抱負を
橋本GC

アタックはボールを動かして攻め続けたい。 ディフェンスでは1対1を修正したい。カップ戦(クボタスピアーズ)の敗戦から学ぶことが多かった。相手のプレッシャーが強く、自分達のプレーが出来なかった点を修正したい。

ディロンHC
最後にリコーの最後までアタックし続ける姿勢は、(神戸製鋼にとって)本当に素晴らしい。リコーの選手とコーチにありがとうと言いたい。

(南 博)

フォトギャラリー

■撮影者:KRPU 坂田勇三

■撮影者:KRPU 住本洋之