10月20日(土) トヨタ自動車 31-20 豊田自動織機

ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 第7節IMG_2531
トヨタ自動車 VS 豊田自動織機

2018年10月20日(土) 13:00キックオフ
グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場
トヨタ自動車 豊田自動織機
31 20
17 前半 10
14 後半 10
詳細
(TL公式)


マッチレポート

晴天の強風下、ヴェルブリッツのキックオフでゲームがスタート。

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相手陣奥に蹴り込んだボールをヴェルブリッツがチャージダウン、早々にゴール前ラインアウトのチャンスを得る。
安定確保するとモールで前進、そのまま③木津が左隅に飛び込みトライ、前半1分、5-0と先制する。
対するシャトルズは風上を生かし地域を前進、前半6分、相手陣中盤からのラインアウトを確保し左展開、⑮サムグリーンが走りきり左隅にトライ、コンバージョンも成功し5-7と逆転に成功する。
風下の自陣から脱したヴェルブリッツは、前半12分、⑤カールのビックゲインから相手陣に進むとFWがフェーズを重ね前進、最後は左に展開し⑩クロニエが左隅にトライ、10-7とクロスゲームの様相を呈す。

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すかさずシャトルズは反撃。
相手陣中盤のマイボールスクラムを押し込むとスクラム近辺の争奪からPKを得る。
PGを選択すると⑮サムグリーンが落ち着いて成功させ10-10と振り出しに戻す。
ゲームが膠着しかけた、前半23分、ヴェルブリッツはラインアウトから左右に展開し⑫マレサウがブレイク、そのボールを⑩クロニエから⑭小原へ渡り右隅にトライ、コンバージョンも成功し17-10と引き離す。
その後は、双方激しいボールの争奪を繰り広げるがスコアには繋がらず、17-10、ヴェルブリッツのリードで前半が終了した。

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後半開始早々、シャトルズのペースでゲームが進む。
中盤から細かなオフロードパスで前進、フェーズを重ねる。
それでも後半6分、ヴェルブリッツは中盤ブレイクダウンの争奪からターンオーバー、⑭小原が右サイドを独走し中央にトライ、コンバージョンも成功し24-10とする。
勢いに乗ったヴェルブリッツは直後の後半8分、中盤のチャージダウンから⑪岡田が抜け出し中央にトライ、コンバージョンも成功し31-10とリードを広げる。

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対するシャトルズは後半18分、中盤の攻撃から⑧ソシセニがビックゲイン、ゴール前まで地域を進めると左に展開、⑮サムグリーンが走りきり右隅にトライ、31-15と対抗する。さらにシャトルズは、後半33分、しつこくゴール前フェーズの重ねた攻撃から㉓長谷川に渡り左隅にトライ、31-20と追い上げる。
その後、ボーナスポイントが欲しいシャトルズはヴェルブリッツ陣内で攻撃を継続する。ノーサイドのホイッスルが鳴った後、シャトルズはPKを得る。
渾身のキックパスでトライを狙うがタッチ、ヴェルブリッツが守りきり31-20、リーグ戦最終節の勝利を収めた。

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会見レポート

豊田自動織機
レオン・ホールデン ヘッドコーチ

いいラグビーができたが勝てなくて残念、個人のミスで3トライを与えてしまった。怪我人が多い中でのゲームであったが良いゲームができチームを誇りに思う。レフリーにブレイクダウンでのハンドのジャッジが共有できず、ボールを動かすゲームができなかったが、それに負けないようなラグビーを行いたい。

長江有祐 ゲームキャプテン
このゲームに勝ちに行くことチームに話してきた。豊田自動織機の歴史を作るため開始1秒から臨んだ。
アンラッキーなトライから始まったが切り換えて激しくゲームができたことに誇りに思う。後半、特に10分は接戦の中で相手の仕掛けを跳ね返すことができた。
まだまだゲームを通した豊田自動織機のラグビーができていないので激しく戦いたい。
敗戦は残念だが次につなげたい。

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Q.ラインアウトが良くなかったがミスが多かったのかトヨタ自動車の防御が良かったのか?
レオンHC

両方。トヨタ自動車にうまく対応されたし、うまくいかなかった。

長江ゲームキャプテン
メンバー表の通り身長の高い選手が多く、対応された。相手をずらすところで取りたかったができなかった。

Q.スクラムは押せていたが。
長江ゲームキャプテン

相手フロントローは若い選手もいて、バックファイブは重かった。
特にファーストスクラムではPKを得ることもできていい入りだった。1ゲーム通して組めたかと言うと圧倒できなかった。

Q.リーグ戦7試合を通して3勝し、サントリーとは接戦を演じたが成長を感じたか?
レオンHC

80分間通して戦いきるラグビーを目指した。7試合中1試合以外後半うわまわることができた。さらに成長していきたい。

長江ゲームキャプテン
80分間通して戦いきる豊田自動織機らしいラグビーを目指した。
第1節は1点差を勝ちとった。個人の意識が変わってきた。3試合を勝ち切れたことはよかった。


トヨタ自動車
ジェイク・ホワイトヘッドコーチ

残念だった。ボーナスポイントを取らなければならないゲームで、取り切れなかった。

岩村昂太ゲームキャプテン
前半は風下であったが我慢し良いラグビーができた。後半はペナルティーが増え、受けに回ってしまった。

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Q.ボーナスポイントを得ることができなかったが他試合会場の結果との影響は?
ジェイクHC

ボーナスポイントは非常に大切。
順位によって対戦する相手のレベルが違い、ボーナスポイントが取れなかったことで決勝までのトーナメントは厳しい道のりになる。
トヨタ自動車は8年決勝に進んでいないが、選手がどのような意味があるか理解していない。

Q.前節試合同様ボーナスポイントから追いつかかけているが?
ジェイクHC

相手の気迫に対し勝ち切れていない。
チームに一貫性がなく7〜8年間それらが原因で勝ち切れていない。
チャンピオンになるためには容赦無く戦い、少ないチャンスを生かせるようなゲームが必要。ビックステップは踏んでいる。

Q.代表に3名プロテクトされていることやマレサウ選手の評価は?
ジェイクHC

マレサウ選手は良いプレーヤーでヤマハ(前所属)がなぜ勝てるチームなのかわかった。圧力をどうかけるか、一貫性を持つことの大切さを理解している。
他の選手も厳しい試合を通して学んで欲しい。
代表3名の不在はゲームプランに影響はあるがこれからも代表に選手を輩出していきたい。

(文責 早坂一成)

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撮影者:清水良枝