11月8日(土) 第5節 摂南大学 17-52 天理大学

関西大学Aリーグ 第5節

2014年11月8日(土) 12:00キックオフ グラウンド:近鉄花園ラグビー場第2グラウンド 入場者数:899人 天候:晴れ/無風
レフリー:橋脇正典
アシスタントレフリー:落田佳宏 / 谷之口尚大 / 船岡克広
摂南大学 天理大学
17 FULL TIME 52
7 前半 14
10 後半 38
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◎マッチサマリー
関西大学Aリーグも5節に入ると、全勝を続けるチームと勝ち運に恵まれないチームとの明暗が次第にはっきりとしてくる。摂南大学は、これまで4敗とまだ勝利を手にしてはいない。対する天理大学も第2節で去年の覇者立命館大学をシャットアウトに斥けたものの他の強豪校には3敗を喫している。そろそろシーズンの帰趨が見えてくる第5節、両校とも何としても勝利を挙げたいところ。早朝は厳しい冷え込みを感じさせたが、昼過ぎには柔らかい陽光が射し始める、そんな気候の下、試合は摂南大学のキックオフで始まる。

先攻したのは、摂南、ファーストスクラム後のプレイで天理オーバー・ザ・トップの反則を犯すと摂南が速攻、3分G直前ラックから⑧トプイが中央にトライ、Gも成って7-0と快調な立ち上りを見せる。しかし、その直後の7分、今度は天理が相手反則からラインアウトを得て、モールドライブ、最後は⑦杉中が押さえGも決まり7-7と試合を振り出しに戻す。

そして、次は21分天理、摂南のノックオンから得たスクラムをプッシュオーバー⑧内山から⑨藤原へと繋ぎ7-14とリードを奪う。その後、前半は両チームとも決め手を欠き、結局7-14で折り返しとなる。前半摂南は、⑦ラウタイミ、⑧トプイの両留学生選手が鋭くゲインし、一方の天理も⑪ケレビ、⑬トンガが度々ブレイクを見せ、両チームの持ち味が発揮される僅差の試合展開となり、後半へと期待を繋がせる。

果たして、後半先行したのは摂南、立ち上り3分に相手モールをターンオーバーし、⑥森山が持出し、⑪岡田に繋ぎトライ、12-14と2点差まで詰める。しかし、摂南の健闘もここまで、天理は9分ラインアウトからモールドライブで再びトライを奪うと22分のスクラムコラプシングによるペナルティートライを挟む6トライの猛攻を畳みかけ加点を続ける。

これに対して摂南は、44分に切札⑦ラウタイミが1トライを返したのみで、17-52でノーサイドを迎えた。後半接戦の期待されたこの試合ではあったが、摂南は後半だけで13個のペナルティを犯し攻めの形を作ることができなかった。ディシプリンの欠如が摂南の一つの敗因と言えるだろう。MOMはこの日3トライを挙げ、豊富な運動量とともにチームの勝利に大きく貢献した天理⑦杉中昭太選手。

(記事:村島博 写真:小巻真司)