10月28日(土) 第4節 京都産業大学 35-33 関西学院大学

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2017ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第4節
京都産業大学 VS. 関西学院大学

2017年10月28日(土) 12:00キックオフ グラウンド:宝が池公園球技場 入場者数:1033人 天候:雨/弱風
レフリー:立川誠道(日本協会A2)
アシスタントレフリー:野村盛司(関西協会)/伊藤瓦行(関西協会)/入澤剛志(関西協会)
ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:京都産業大学11濱田将暉
京都産業大学 関西学院大学
35 FULL TIME 33
21 前半 14
14 後半 19
詳細(PDF)

マッチレポート

2017年度ムロオ関西大学Aリーグ第4節・前半第1試合。伝統の鍛え上げられたFWとスピード豊かなBKの展開力を兼ね備えここまで3連勝と波に乗る京都産業大学と、前節は接戦を落とし1勝2敗と負けが先行する関西学院大学との一戦。

試合開始時には朝から降り続いていた雨もほぼ止み、風もほぼ無というコンディションのもと、関学大のキックオフで始まった。

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序盤はお互いミスも少なく、規律正しいデイフェンスも相まって締まった時間が経過した。
最初にスコアしたのは関学大だった。12分敵陣ゴール前10M付近でのラインアウトを押し込み、その後2分間ほどラックからピック&ゴーで少しずつ前進を重ね、最後は④LO杉原立樹がゴールポストの左へ押え込んでトライ。ゴールは⑮FB碓井恒平が決めて先制する。(0-7)
次は京産大だった。リスタートのボールを敵陣深くに蹴り込み、敵陣での攻撃を繰り返す。19分、こちらも敵陣ゴール前15M付近ラインアウトでモールを押し込んだところからラックに移行、これも約2分間ピック&ゴーで少しずつ前進を重ね、最後は⑥FL上田克希がゴールポスト中央に押え込んでトライ。ゴールは⑮FB河野翼が決めて振り出しに戻す。(7-7)

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この後、お互いにハイパントやエリア獲りのキックを交えた攻防が続くが、今度は関学大。26分ゴール前5Mのラインアウトからモールを押し込み③PR西田涼馬がトライ。(ゴールも決まり7-14)
その次は京産大だ。38分にラインアウトから約4分間にわたりミスなく密集サイドを攻め続け、最後は⑧NO.8武田知大がトライし再び追いつく。(ゴールも決まり14-14)
ここで前半が終了と思われたが、前半のラストプレーで関学大リスタートのボールを入替で入った⑲LO廣隆太郎が空中高くでクリーンキャッチ、このボールを一気に大外までパスで回し、⑭ニコラス・ホフアが40M走り切って左隅にトライ。難しいゴールをFB河野翼が決め(21-14)京産大リードで前半を終える。
前半を通してスクラムが一度もないというゲーム展開であった。

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後半序盤は、京産大が敵陣ゴール前に迫り、追加点(突き放し)のチャンスが続くが、関学大も規律よくデイフェンスを繰り返し、ゴールを割らせないという展開。
6分、よく凌いだ関学大が一気に敵陣まで攻め込み、5Mラインアウトを獲得。
BKもモールに参加し、10人で一気に押し込んで左隅にトライし追い上げる。(21-19)
12分にも、関学大LO杉原が本日3本目のトライ。難しい位置からFB碓井がゴールを決めで逆転に成功する。(21-26)
この後しばらく小康状態が続くが、31分にはまたもや関学大がゴール前22Mラックから入替で入った1年生⑱右PR伊ヶ﨑瑛太が抜けてゴールポスト右横にトライし引き離す。(ゴールも決まり21-33)

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この後、時間が経過し、このまま終わってしまうのかと思われたが、40分に京産大は交代で入った⑯HO宮崎達也が押え込みワントライ差に詰め寄る。(ゴールも決まり28-33)
42分のロスタイムに、京産大は逆転に果敢に挑戦する。入替で入った㉒SO山内凌雅がギャプを突いて前進し、最後は⑪WTB濱田将暉がインゴールに飛び込んで同点。ゴールは本日成功率100%のFB河野が冷静にきめ(35-33)と逆転に成功した。

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関学大は金星を逃した形、京産大は優勝候補としての意地を見せた形であったが、両校ともひたむきさの出た学生らしい好ゲームであった。

MOMには、逆転トライを決めたWTB濱田将暉が選出された。

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監督・キャプテンコメント

京都産業大学 大西健監督
関学さんのひたむきさ(われわれがやらなければならないラグビー)を彼らは本当によくされていた。最初の方は、京産らしいひたむきさがなかったですね。昨年度は2敗してからのスタートだったので、毎試合が(トーナメントのように)負けたら終わりというギリギリの状態でひたむきに戦っていました。今年は何となく勝ってきたので、そこの部分が薄れていたと思う。最後の最後になって、負けられないという気持ちを(全員が)持てるようになった。これは大きいと思います。これからの試合は本当にトーナメントのつもりでやっていきます。そういう意味でも、今日も関学さんに本当に良い勉強させてもらったと思います。

京都産業大学 中川将弥主将
入りの部分が悪かったので、相手の流れが常にあったというか。関学さんはこちらより良い選手がいる中で、自分たちがひたむきにできていない、自分たちのラグビーができなかったということはすごい反省点です。今週1週間しっかりと立て直して、次の同志社さんに勝てるようチーム一丸となってやっていきたいと思います。

フォトギャラリー

■撮影者:KRPU 渡辺隆夫

■撮影者:KRPU 萩原康夫