第4節の見どころ
10月28日(土) @京都・宝が池
12:00KO 京都産業大 vs 関西学院
14:00KO 同志社大 vs 摂南大学
10月29日(日) @奈良・天理親里
12:00KO 近畿大学 vs 立命館大
14:00KO 天理大学 vs 関西大学
開幕から無傷の3連勝と勢いに乗る京都産業大学と開幕戦こそ勝利したがその後、負けが先行している関西学院大学との一戦。
京都産業大学は例年通り鍛え上げられたFWが繰り出すセットプレーと今季、仕上がりの良いBKの展開力が武器となっている。今節もHO中川やNo.8武田を中心にFWで地上戦を制し、スピードが持ち味のCTB坂本や独特なランを見せるWTB濱田を気持ち良く走らせたい。
対する関西学院大学は、前節こそ接戦をものにできなかったが、HO赤壁やCTB金を筆頭に統制のとれた規律のあるDFが持ち味である。開幕戦の同志社とのゲームのようにDFで流れを引き寄せ、SO山田のチャンスメイクから接戦に持ち込みたいところか。
連勝街道をひた走りたい京都産業大学と大学選手権に出場するために何としても白星が欲しい関西学院大学。ロースコアの締まったゲーム展開に期待したい。
前節は台風接近の中、持ち味である展開ラグビーを発揮できずに勝利を逃してしまった同志社大学。しかしながら、個人個人の強さ・スキルは他の大学を見ても群を抜いている。才能豊かなタレント集団の中でも、主将NO.8野中の気迫・闘志溢れるプレーやSO永富のゲームメイク、WTB鶴田のスピードは是非注目していただきたい。
一方、摂南大学は未だ勝ち星に恵まれず、苦しい戦いが続いている。しかしながら、留学生を交えたアグレッシブなアタッキングラグビーは脅威となっている。特に、最終学年を迎えるCTBサミソニと昨シーズンから大きく成長したLOタリフォロフォラのコンディションが良い。両者を中心に強烈なボールキャリーの回数を増やすことができれば、自ずと摂南ペースに持ち込むことができるのではないだろうか。
どちらもアタックが魅力的なチームなだけに、激しくスコアが動くゲーム展開になることは間違いない。最後までアタックを貫き通したチームが勝利を手にするだろう。
関西大学ラグビーリーグ委員 桑原 久佳
近畿大学は、前節の関西学院大学戦でFWが優位に立ち勝利を手にした。FWはフィジカルの強さがありスキルも高い。BKはバックスリーに走り切れる選手が揃っているので、勢いに乗ると手がつけられなくなる。
対する立命館大学は、ここまでのところ開幕3連敗と勝利には結びついていないものの、スクラムやラインアウトは安定しており、FW戦で強さを発揮している。FWとBKがかみ合いトライを取る形ができれば、チーム力は一気に上がるだろう。本来の隙のないラグビーをこのゲームで取り戻したい。
まずはどちらのFWが優位に立てるか、力が拮抗しているだけに、目の離せないゲームとなる。
天理大学は、開幕から3連勝と安定した力を発揮している。爆発的な攻撃力もさることながら、DFでもこの3試合でわずか8失点と驚異的な数字を叩き出している。FWのセットプレーは強固で、BKはフィフィタを始め、トライを取れる選手が数多く揃っている。
一方、前節で54年ぶりに同志社に勝利し勢いに乗る関西大学。近大戦、そして同志社戦の勝利は、DFで勝ち取ったものだ。15人が80分間惜しみなく動き続けて前に出るDFは見ている者を感動させる。天理大学相手にDFでいかにプレッシャーをかけ続けられるかが注目される。
ここまで盤石の天理大学のバランスを、関西大学のDFがどこまで崩せるかが、この試合の見所となろう。
関西大学ラグビーリーグ委員 淡路 靖弘