2017ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第3節・前半の見どころ

第3節・前半の見どころ

10月15日(日) @大阪・鶴見緑地球技場
12:00K.O. 関西学院 vs. 近畿大学
14:00K.O. 摂南大学 vs. 天理大学

★関西学院 vs. 近畿大学★

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これまで1勝1敗同士の両チーム、この試合に勝利し白星を先行させたいところだ。
関西学院大学は前節、昨年度の王者、天理大学に対しキックを中心としたアタックと前に出るディフェンスで前半は互角の展開を披露した。FWはワークレートが非常に高く、BKはSO山田のキックコントロールやラインアタックの仕掛けに光るものがあり、BK3はボールキャリアとして魅力のある選手を揃える。チーム全体としてラグビーに対する理解度の高さが伺え、今節も近畿大学に対してどのように戦うのか楽しみである。
一方の近畿大学は、初戦こそ敗れたものの前節、大量得点での勝利を収めている。FWはセットプレーの安定に加え、スキルレベルが高い選手が多く、3列の突破力とモールでのアタックは他校の脅威となっている。BKはキャプテンでSOの喜連がキックを上手く使いエリアを取りながら、仕掛けるところでは多彩なアタックオプションを披露し、決定力の高いBK3を走らせる。
どちらのチームも攻守のバランスが良く、大崩れするチームではないため、見どころが多く試合終盤まで目の離せない好ゲームが期待できる。

★摂南大学 vs. 天理大学★

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連敗スタートとなってしまった摂南大学、今節は何としても勝利を挙げたいところだ。2節を終えて失点の多さが気になるところであり、ディフェンス面の修正がポイントとなる。失点の原因のひとつにペナルティの多さも含まれており、アグレッシブにプレーするスタイルの中で、どれだけ規律を守れるかが重要となってくる。アタック面では、どこからでも積極的に仕掛けてくるスタイルが定着しており、その中で外国人選手が目立つ展開になっていけば主導権を握り、勝利への期待が高まる。
迎え撃つ昨年度優勝校の天理大学は、これまで2連勝と危なげなく勝利している。2試合ともゲーム序盤は得点を重ねる事が出来なかったが、ゲーム終盤に畳み掛ける得点力はチームの底力を示している。FWはセットプレー、モールと基本的な強さに加えてアグレッシブさ、リアクションの早さが強みであり、BKは若いハーフ団、フィフィタの突破力、BK3の決定力と総合力が高い。また、特筆すべき点としてDF力が挙げられ、2試合を終えて1トライしか奪われておらずチームの安定感に繋がっている。
天理大学に対して摂南大学が挑む形となるが、摂南のアタックが天理のディフェンスを崩せるかが勝敗のポイントであり、見どころとなる。

関西大学ラグビーリーグ委員 中林正一