第五節前半2試合の見どころ
11月8日(土)
12:00 K.O. 摂南大学 VS 天理大学 近鉄花園Ⅱ
14:00 K.O. 近畿大学 VS 大阪体育 近鉄花園Ⅱ
【摂南大学対天理大学 の見どころ】
未だ勝利がない摂南大学だが、立命館大、同志社大との直近２試合では、ほぼ互角の戦いを見せている。絶対的な核であるＦＷの両外国人選手は、縦への突破を繰り返すばかりではなく、敵ディフェンスが集中してくると、次はパスをするなど器用さも持ち合わせディフェンスに的を絞らせない。ゲインラインを超えた後のサポートの上がりが良くなれば、勝利に近づくだろう。一方の天理大学は、昨年の上位４校との対戦が終了し、１勝３敗と苦戦を強いられている。伝統的に上手さがあるターンオーバーからの切替し攻撃が少なく、一方的に防御が続いて失点する場面が多い。攻撃でも天理らしいＦＷがフラットに走りこんでゲインラインを切り、ＢＫに素早く展開する攻撃が少ない。確実なセットプレーから天理らしい攻防が見られたら、ゲームを有利に展開する事が出来るだろう。
【近畿大学対大阪体育大学 の見どころ】
前節の立命館戦大戦は、最後に追いつかれドローとなった近畿大学ではあるが、前々節の同志社大戦からは近大らしい力強い戦いが見られるようになってきた。ＳＨ光井主将を中心にＦＷが縦に走りこんでくる連続攻撃を繰り返し、ギャップが出来てからＢＫに展開する攻撃は、フェーズを重ねながらも得点に結びつけている。リーグ後半戦に入りけが人が増えてきているのが気になるが、チームの勢いは確実に上ってきている。一方の大阪体育大学は、効率的な攻撃で敵陣深くまで攻め込むもののゴール前での決定力に不安を残す。看板であるＦＷがセットプレーやモールで圧力をかけ、先取点を奪い、終始ゲームをリードできる展開になれば、チームとしても本来の力を発揮できるだろう。後半戦の順位に大きく影響するこの試合は、先取点が鍵となるだろう。
（関西大学ラグビーリーグ リーグ委員 中尾 晃）
