12月13日(日) 大学選手権 明治大学 53-14 京都産業大学

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12月13日(日) 大学選手権 明治大学 VS 京都産業大学

2015年12月13日(日) 12:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場
レフリー:
アシスタントレフリー:
明治大学 京都産業大学
53 FULL TIME 14
24 前半 7
29 後半 7
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

 薄曇り微風、美しく整備された緑の芝。第52回全国大学選手権セカンドステージの舞台は整えられた。花園ラグビー場の第1試合は、今年度の関東大学対抗戦で帝京大に敗れ6勝1敗の2位明治大学、関西大学Aリーグで3勝4敗の5位と甘んじ心機一転巻き返しを図りたい京都産業大学の対戦。明治大は7大会連続44回目、京産大は3大会連続29回目の出場となった。4000人を越える観客が見守る中、京産大のKOで試合が始まった。

明治大は開始早々、バックスの縦突破から敵陣深く攻め込み、ゴール前10m右ラインアウトでモールを形成、そのまま押し込みHOで主将の中村駿太が右中間にトライ、FB田村煕のGも決まって幸先良く先制した(7-0)。京産大は直後のKOから明治大キックをWTB坂本英人が出足良くチャージしてそのままトライ。SO高原慎也のGも成ってすぐさま同点に追いついた(7-7)。試合の行方は分からなくなったと思われた。しかし10分ごろから明治大が京産大ディフェンスを徐々に切り裂き始める。12分にNo8松橋周平の力強い突破からボールをつなぎ、プロップの植木悠治が左中間に押さえ、Gも決まって再度リードを奪う(14-7)。

明治大はほとんどの時間を相手陣で試合を進めるものの、京産大のディフェンスも懸命に対応した。局面を打開しようと明治大は34分、京産大のラインオフサイドで得たPGをFB田村が確実に決め17-7とした。37分にもCTB川田修司のトライ、Gも成功し立て続けに得点。前半は24-7と明治大がFW、BKSのすばらしい連携に力強い縦への突破などを絡めて京産大を圧倒した。

後半に入っても攻撃の手を緩めない明治大。いきなり2分にはHL左中間で得たPKから展開、最後はCTB尾又寛太が左中間にトライ、FB田村のGも決まって(31-7)と差広げる。なおも、13分、20分、25分、31分とトライを重ね、53-7と一方的な試合になった。ほとんど自陣での試合を余儀なくされ、何とか意地を見せたい京産大は試合終了直前、明治大ゴール前5mまで攻め込むと左中間ラックから右へ展開、後半27分からNo8山本湧太に代わって入った20番武田知大が中央にトライ。こちらも4分からSO高原に代わった22番前中良太のGも決まって14-53としたものの、ここでノーサイド。

京産大は、自分たちの形での攻撃がほとんでどできず、逆に明治大はFW、BKSとも攻撃面でも防御面でも相手を上回り、圧勝した。京産大は要所で好ディフェンスがあり、気持ちを切り替えて関西リーグで敗れている立命館大戦に臨みたい。一方、明治大はこの後、関東リーグ戦グループ2位の流通経済大、関西Aリーグ3位の立命館大との対戦を控える。圧勝の中にもミスもあり、反省点をクリアして第33回大会以来遠ざかっている13回目の栄冠を目指してもらいたい。

(記事:丸井康充)

会見ダイジェスト

Q.一番強さを感じたのはどの部分か。
京都産業大学 大西健監督
一人一人が強いというのは想定済みだった。対抗戦の試合をずっと見てきたが、ほとんどの学生に当たり勝っている。ただ集団プレイでは付け入る隙があるかと思っていたが、その集団プレイもすごくまとまりがあって強さが本当に際立っていた。久しぶりに明治の強さを肌で感じたという気がする。

Q.一人一人のタックルとか良い場面もあるところはあったと思うが、収穫は。
大西監督
体格では劣っても一対一では絶対に負けないでおこうということで、気持ちは前に出してくれた。最終的にはもたなかったが、前に出る気持ちと、今日当たれた事で勉強にはなったと思うので、次の2試合には必ず生かしてくれると思う。

Q.今日の試合で通用したところは
下良好純ゲームキャプテン
タックルであったり要所要所に良いところは見えた。常に前に出る気持ちはシーズンを通して上がっていると思う。関西リーグで負けている次の立命館大戦はそこをしっかり。今日の収穫や修正点であったり、良いところを伸ばして戦う。

明治大学 丹羽政彦監督
Q.フォワードに頑張ってもらった。後半少し修正して、スコア―も重ねられたが、ただ自分たちにミスがあった。最終の最後にやらなくてもいいトライを許してしまった。そういうところを引き締めなおして、次の流経戦も勝ちたいと思っている。

中村駿太キャプテン
今日の試合はしっかり自分達が100パーセント出し切る、やりきるところをフォーカスして、そして先週の早稲田戦で良くなかったモールディフェンスを試合中も口酸っぱく言いながら戦った。モールでトライを取られる事は無かったので、そこはしっかり成長した部分といえる。また、次の流経戦もしっかり自分達がやる事を絞って準備したい。

Q.京産大のセットプレーが強いとの想定だったか。実際に戦ってみてどうだったか。
丹羽監督
京産大としっかりスクラムを組めた事は明治にとってかなり収穫だった。次の流経戦でもそこでプレッシャーをかけてアドバンテージを取りたい。

Q.梶村選手が今日の試合に入っていないのは。
丹羽監督
コンディションが悪くて、桶谷もそうなのですが関西のファンの方々には申し訳なかった。決勝までいけば早稲田戦から6連戦なので選手のコンディションを調整しながら、一戦、一戦を勝っていきたい。

(記事:鈴木博之、丸井康充)

フォトギャラリー

2015年12月12日(土) 明治大学対京都産業大学 ■撮影:山口勝一

2015年12月13日(日) 明治大学対京都産業大学 ■撮影:坂田勇三