12月5日(土) 第5節 神戸製鋼 対 コカ・コーラ
2015年12月5日(土) 13:00キックオフ グラウンド:ノエビアスタジアム神戸 | ||||
レフリー:梶原晃久 (日本協会A1) アシスタントレフリー:久保修平 / 立川誠道 / 岡田欣久 |
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神戸製鋼 コベルコスティーラーズ |
コカ・コーラ レッドスパークス |
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47 | FULL TIME | 24 | ||
21 | 前半 | 10 | ||
26 | 後半 | 14 | ||
勝点 5 |
詳細(TL公式) | 勝点 0 |
マッチサマリー
先週まで3勝1敗で上位トーナメント進出をうかがう神戸製鋼と、接戦続きも4敗のコカ・コーラ、ともに勝利はもちろん、ボーナスポイントも獲得したい。今季SOで初出場となる神戸製鋼田邊のキックオフで開戦。
序盤、神戸製鋼が再三敵陣深くまで攻め込むもノックオン等の反則が続き、先週までの課題が改善されていない印象。
8分:神戸製鋼が連続攻撃から、⑭フレイザーが抜け出し②木津、⑧谷口とつないでトライ。⑩田邊のGも成功、7-0。
9分:コカ・コーラがキックオフからセブンズ日本代表主将でもある④桑水流がスピードに乗った突進、右隅にノーホイッスルトライ。 ⑩福田も難しい角度からのG成功。 7-7と追いつく。
ここまで神戸製鋼、コカ・コーラともに広くグランドを使い、特にコカ・コーラは意図的に接点を少なくトライを取りに行くゲームプラン。ボーナスポイント獲得も狙っている意図が良く分かる。
27分:コカ・コーラがマイボールスクラムから出たボールをノックオン、神戸製鋼がアドバンテージを活かして左に大きく展開し、⑪大橋、⑮正面とつないでそのまま左スミにトライ。 ⑩田邊が難しい角度からのGも成功。 14-7。
30分:敵陣深くまで攻め込んだコカ・コーラがノックオン。 そのままボールを確保できないまま、神戸製鋼⑭フレイザーが足にかけ、⑫ウィング、⑨エリスとつなぎトライ。 ⑩田邊のGも成功。 21-7。
34分:コカ・コーラ⑩福田が真正面からのPG成功。 21-10。
双方攻め込むが、ミスも多く結果として得点につながらない。
後半、コカ・コーラのキックオフでスタート。
41分:コカ・コーラが攻め込む。 ⑦山下が縦に走り防御の穴をつくときれいに抜け、⑪川口につないでトライ。 22ラファエレのGも成功。 21-17。
46分:神戸製鋼⑫ウィングが敵陣を正面突破、4トライ目を奪取し、ボーナスポイント獲得。 ⑩田邊のGは惜しくも不成功。 26-17。
52分:⑫ウィングが奪ったボールを22今村、⑪大橋、22今村と小刻みにつなぎ最後は⑥前川が左隅にトライ。 難しい場所だったが、⑩田邊のGも成功。 33-17。
55分:神戸製鋼がラインアウトからモールを押し込み、最後は②木津がトライ。 ⑩田邊のGも成功。 40-17。
68分:コカ・コーラがマイボールスクラムから出たボールを⑫ベイトマン、⑮山田とつないでトライ。 22ラファエレのGも成功。 40-24。 コカ・コーラもボーナスポイント獲得まであと1トライとし、追い上げる。
78分:神戸製鋼⑭フレイザーが自らのキックをチェイスして、背中越しにトライ。 ⑩田辺がまたも右隅からの難しいG成功。 ここでノーサイド。
⑩田邊は今シーズン初めてのSOでのプレーとなるが、試合を通じて安定した試合運びと、確実なプレースキックが光った。 最終スコアは47-24。
神戸製鋼は前後半を通じて7トライの圧勝、上位トーナメント進出も決まった。
マン・オブ・ザ・マッチは攻守に試合を引き締めた⑭アンダーソンフレイザー。
(記事:南 博)
会見ダイジェスト
コカ・コーラ 臼井監督
今日お越しいただいたファンの皆さん、神戸製鋼コベルコスティーラーズの皆さん、今日はありがとうございました。素晴らしいグラウンドで試合が出来たことを大変嬉しく思っている。ただ、試合内容について、我々が目指したラグビーは後半に少し出来た程度で、試合を通してテンポを上げることが出来なかった。神戸製鋼のプレッシャーが強く、ブレイクダウンでのボール出しに手間取ったことが敗因と感じている。
山下キャプテン
今日お越しくださった沢山のファンの方々、関係各所の方々、ありがとうございました。グラウンド状態も非常に良く、なかなかドーム型のグラウンドで出来ることはないので、楽しむことができたし、良い経験が出来た。試合内容としては、『勝利』『4トライ獲得』が目標だったが、獲得は3トライ、40点以上の失点という結果となり、自分たちのラグビーが出来なかった。自陣でのミスやペナルティーが直接失点に繋がってしまった。残り2節あるので、ここで下を向かず、次に向かっていきたい。
Q.シンビンで相手が1名少ない中で、2トライを取られた原因は。
臼井監督
神戸製鋼のアタックが素晴らしかったというところは、もちろんある。しかし、相手が1名少ない中で、我々が出来ることはもっとあったと考えている。そこで簡単に(トライを)取られてしまったのは非常に残念だ。
Q.これまでの試合の感想は。
臼井監督
私自身の感触として、アタックに関して、自分たちの形(スタイル)が取れた時は得点力が高いが、上位チームとは差があると実感している。チームは続いていくので、1つでも上を目指してチャレンジしていきたい。
神戸製鋼 クッツェーヘッドコーチ
第一に、試合に勝ったこと、選手達のパフォーマンスが良かったことが良かった。今日の試合は『勝つ』そして『ボーナスポイントを取って勝つ』ことが重要だった。加えて、地元での試合だったので、『サポーターの前で良いパフォーマンスをする』ことも重要だった。ホームグラウンドで、これらができたことは本当にハッピーだ。だが、完璧な試合ではなかった。状況判断の場面、ブレイクダウンでの規律など、課題は残っている。(トライを)取るべきチャンスで取り切れたことはよかった。
橋本C
結果、点差はついたが、ゲームの中では我慢する時間が多かった。状況判断の部分で課題が出たと思っている。次に向けて修正していきたい。
Q.今日の前半の序盤ではどのような意識で臨んだのか。
クッツェーHC
試合のスタート・入りが重要なポイントだと一週間を通して話をしていた。良いスタートを切るというのが今日の重要な点であった。修正点は、トライの直後に小さなミスからすぐに取り返されたことだ。これについては、コーラが非常にアタックに優れており、隙を与えるとトライにつなげるチームであることも原因にあった。橋本キャプテンが言ったように、点差ほど内容の開いた試合ではなかった。しかし、コーラが今日ほど大差で敗れた試合は、今までなかったということも事実だ。3トライ取られはしたが、我々のディフェンスには満足している。
Q.前半序盤の選手交代の理由と、試合に与えた影響は?
クッツェーHC
谷口選手の怪我が痛かった。バックアッププランは持っていたが、試合開始直後で重要な局面(時間帯)であったということも考慮して、ジャック・フーリー選手を交代にまわした。それは、コカ・コーラに対するリスペクトでもあった。
Q.SOの田邊選手に対する評価について。
クッツェーHC
田邊のパフォーマンスには非常に満足している。彼はシーズン中、山中の控えにいる時間が長かったが、その状況の中でもしっかりと伸びていった。非常に安定している選手であるし、チームを良い方向付けする力を持っている。当然、ベーシックスキルの部分も素晴らしい。選手層を厚くすることは重要だ。
Q.田邊選手のプレスキックについて
クッツェーHC
10番の重要な仕事の中の一つだ。フッカーが良い(ラインアウトで)良いスローインをするのと同じように。田邊自身もその仕事を良くやりきった。
Q.クレイグ選手のパフォーマンスの評価について。
クッツェーHC
質問がどんどん難しくなっていますね。次戦のヤマハ戦に向けて、山中・田邊と同様に、どちらを起用するか選択が難しい。しかしそれは、コーチとしては嬉しい悩みではある。次戦よりも、今は勝利を喜びたい。
Q.来週のヤマハ戦に向けて、本日の試合で良かった点を一つ選ぶならば。
クッツェーHC
相手がどこであっても同じだが、チームがシステムを信じることが重要だ。我々はその精度を高くし、自信を積み重ねていく必要がある。
Q.上位トーナメントに入ったが、キャプテンとしての考え方は。
橋本C
一位通過を目指しているので、今の結果に満足していない。次の2試合が特に重要になっている。トーナメントの順位より、まずは次のヤマハ戦にフォーカスしていきたい。
Q.上位トーナメントに入ったが、ヘッドコーチとしての考え方は。
クッツェーHC
我々は先のことを考えるチームではない。現在ある状況に地に足をつけて取り組んでいく。だからこそ毎週のプロセスを重要視して積み重ねていきたい。
(水野正藏)
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