2018関西セブンズフェスティバル レポート

4月7日(土)、8日(日)に開催しました、2018関西セブンズフェスティバルのマッチレポートを公開いたしました。

第1日目

01 天理大学 57-0 文の里クラブ
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初夏のような陽気が一転冬に逆戻りしたかの様な寒さと強風の中、天理大学白川グランドで地元天理大学と文の里クラブの対戦から関西セブンズがスタートした。いきなりの1分、ペナルティーから天理小畑がトライを奪う。(前田G成功) その後も天理の猛攻が続き、スピードスター久保などで3本のトライを奪い前半で試合を決める。(28-0)後半も天理はスピードで圧倒し、藤原、松永、中野などで5本のトライを奪い、文の里クラブを完封した。
【米山】

02 摂南大学 24-12 ユニチカフェニックス
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風下の摂南大学のキックオフで試合開始。2分摂南、岡田(寛)が中央を抜け出しトライ(岡田(翔)G成功)、ユニチカも5分土屋が取り返し、野川のゴールキックも成功し7-7と追いつく。そのまま後半かと思われたが、自陣から果敢に攻めた摂南が三田村のトライ(G成功)でリードして前半を終えた(12-7) 後半先に得点したのも摂南。1分、丸田がトライを奪うと4分、5分にも得点し、ユニチカの反撃を1トライに抑え、24-12で勝利した。
【米山】

03 京都産業大学 38−5 岡山クラブ
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岡山クラブの藤原のキックでゲーム開始。先制したのは岡山、3分に藤原が右中間に先制トライ、GK不成功。反撃にでる京産大は5分に山内がゴールポスト下にトライ、GKも山内が成功し逆転すると、その後も走力も発揮し、前半19-5で前半終了。
後半も攻撃の手を緩めない京産大がトライを重ね、38-5と京産大が勝利。
【玉川】

04 近畿大学 19−12 JR西日本レイラーズ
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近大中辻のキックでゲーム開始。近大が1分に中辻が、4分には岩佐もトライとキックを成功し、12-0とリードを広げる。8分にはJR西日本もパスを繋ぎ、中村が左中間にトライ、GKも角野が成功12-7と追い上げて前半終了。後半開始1分には、近大が自陣から攻め、山田がトライ、GKも山田が成功19-7。意地を見せるJR西日本は7分に細井がトライ、GK不成功19-12と追い上げたがノーサイドとなり、近大が勝利。
【玉川】

05 立命館大学 24-7 六甲ファイティングブル
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先制したのは六甲ファイティングブル、15番前田宣郎がトライ、ゴールも決まり0-7とする。
しかし直後に立命館大学17番西辻隆真がトライを返し5-7とする、立命大はその後も19番福本頼智のトライなど3トライを重ねて六甲を突き放した。
【北畑】
 

06 同志社大学26-14大阪ガス
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同志社大学13番南野 仁が先制トライ、その後もトライを重ねて14-0で折り返す。
後半に入って大阪ガスが2分に22番山﨑 周が先制トライ、6分には6番阿部慎太郎がトライ、一方の同志社大15番内田彩貴、10番高野 蓮がトライ、13番のゴールも決まり、26-14で同志社大が大阪ガスを下した。
【北畑】

07 関西学院大学 33−5 福井県選抜
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本年度の国体開催県で強化を図る福井県選抜に対し、昨年度関西大学Aリーグ4位の関学大が挑んだ。前半3分に関学はセブンズ日本代表経験のある中孝祐が50Mを力強く走り切り先制のトライ、これを皮切りに5トライを奪い圧倒した。一方の福井県選抜は後半3分に伊藤大輝が1トライを返したものの、この敗戦が尾を引き、決勝トーナメント進出を果たすことができなかった。
【高橋】

08 関西大学 7−41 大阪府警察
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昨年度社会人トップウエストA優勝チームの大阪府警に対し、関西大学Aリーグ5位の関大が挑戦する。大阪府警は2分、片岡祐介がトライ、その後は中澤勇人の2トライを含め計7トライの猛攻で、関大には(木下晧太の1トライのみと)実力を発揮させることなく圧勝した。社会人(大阪府警)のフィジカルの強さが、スピード勝負に持ち込みたい学生(関大)を完全に封じ込めた試合であった。
【高橋】

17 天理大学 48-19 摂南大学
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共に2勝をあげ、この試合が第1プールの1位2位通過決定戦となった天理大学と摂南大学の試合は、摂南のキックオフで開始。天理はいきなりフィフィタがノーホイッスルトライを奪う。2分摂南(丸田)、3分天理(前田)、5分摂南(中村)とすべてノーホイッスルでトライを奪うなど序盤は乱打戦の様相であったが、6分、7分とフリーキックからの攻撃をトライに結び付けた天理が前半を24-12で折り返す。後半は天理のスピードが摂南を圧倒する。1分(久保)、5分(松永)、6分(國本)、8分(松岡)の4本のトライで、佐藤のトライ1つに終わった摂南を48-19と結果的には圧倒する形となった。
【米山】

19 京都産業大学 21−14 近畿大学
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共に予選プールで2勝し、決勝トーナメントの進出を決めているが、第IIプールでの1位を目指しての試合となる。先制したのは近大、3分に左サイドから走りこみ山田が左中間にトライ、GKも山田が成功し0-7。7分には京産大藤野が巧みなステップでゴールポスト下にトライ、GKも山内が成功し前半を7-7で終了。
後半2分に京産大が再び藤野ごトライ、GKも山内が成功し、14-7とするが、4分に近大岩佐が左中間にトライ、GKも山田成功し14-14。
見ごたえのある試合となったが、5分に京産大武田がフェイントを使いゴールポスト下にトライ、GKも山内が成功し、21-14とリードしそのまま逃げ切り京産大が勝利。
【玉川】

21 立命館大学10-33同志社大学
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同志社大7番崔 真が先制トライ、その後12番原田健司、15番内田彩貴、4番山本雄貴と連続トライ0-26と大きくリード。
後半に立命大17番西辻隆真、15番和田泰成がトライを返すが前半の失点が大きく響いた、立命大としては前半の風下でのKOでことごとくボールを奪われて流れをつかめなかった。
【北畑】

23 関西学院大学 36−19 関西大学
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関大にとっては、昨年度のリーグ戦でロスタイムに逆転負けを喫した関学大との対戦、ここは何としても勝ちたい相手だろう。やはり、最初に仕掛けたのは関大だった。昨年度関西学生代表の木下晧太、続いて津田剛希とスピードあふれるランナーがトライを奪い、(ゴールもそれぞれ決まり)0対14とリードした。だが、次は関学大だった。昨年度U20の杉原立樹が、続いて同じくU20の中考介がどちらもパワフルな走りでトライを返し、(ゴールもそれぞれ決まり)14対14と振り出しに戻した。前半の最後には関大が追加点を入れたものの
、後半には関学大は4トライを奪い関大を退けた。
【高橋】
 
 

第2日目

25 天理大学 29−7 関西学院大学
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第Ⅰプールを1位で制した天理大に対して、第Ⅳプールを2位通過の関学大が挑戦するというかたち。先制はやはり天理大であった。2分に前田翼がスピードあふれる走りでゴールを割り5対0とする。しかし、今度は関学大。杉原立樹が右隅に抑え込む。難しい位置から房本泰治がゴールを決め、5対7と関学大リードで前半を終える。
後半はどちらが先制するかがポイントだが、それは天理大だった。関学大のキックオフボールを松岡大和がキャッチ、そのまま走り切ってノーホイッスルトライを決め、あっさり逆転。次は、ジュニアジャパンの遠征から帰ったばかりのシオサイア・フィフィタが50Mを走り切ってのトライなど、後半は計4トライの24点を奪い、関学大を退けた。
【高橋】

26 京都産業大学 19−15 立命館大学
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立命大田中のキックでゲーム開始。開始から立命大が攻め込むが得点には結び付かず、4分に京産大藤野が自陣から走り切りゴールポスト下に先制トライ、GKも山田が成功し7-0。6分に再び京産大山内が10m付近から巧みなステップで抜き切りゴールポスト下にトライ、GKも山内が成功しリードを広げて前半が終了。
後半開始から立命大の小室がタッチライン沿いを走り切り右隅にトライ、GK不成功。4分に再び立命大が攻め込み片岡からパスを受けた小室が右隅にトライ、GK不成功14-10と追い上げる。
緊迫した試合となったが、京産大が6分に藤野が再びトライ、リードを広げる。意地を見せたい立命大はロスタイムに山田が右中間にトライ、19-15と追い上げたが京産大が勝利。
【玉川】

27 同志社大学 5-28 近畿大学
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準々決勝第3試合は、昨年の大会で決勝に進出しジャパンセブンズに出場した同志社大学に近畿大学が挑戦した。先制したのは近大、2分、同志社陣にやや入った中央のスクラムから左に展開、最後は岩佐がトライを奪う。(岩佐G成功)これで波に乗った近大は4分にも井上のトライ(G成功)で突き放す。同志社は前半終了間際に中辻のトライで追いすがるが、近大岩佐が後半2分に2本目のトライを奪いリードを広げる。岩佐は試合終了間際にもトライを決め、試合を決めた。岩佐はこの試合3本のトライを奪い、近大勝利の立役者となった。
【米山】

28 大阪府警察 17−26 摂南大学

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前日の予選プールをパワー勝負で社会人チームとして唯一勝ち上がった大阪府警察と予選第1プール2位の摂南大の対戦。
2分に大阪府警の9番三瀬亮太郎が右スミにトライして先制、直後に摂南大22番田丸誠一がトライ、ゴールも決まり5-7と逆転。
12-14で折り返した後半、摂南大9番岡田寛人が中央へトライしリードを広げる、終盤に大阪府警は9番三瀬が追いすがる摂南大デフェンス2人を強烈なハンドオフで跳ね返しゴールへ持ち込み追い上げるが反撃もここまで。17-26で摂南大が準決勝へ駒をすすめた。
【北畑】

30 天理大学 22−5 京都産業大学
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開始2分に天理大が自陣から得意の展開ラグビーで藤原から前田に渡り久保が先制トライ、4分にも天理大が藤原からパスを受けた松永がゴールポスト下にトライ、GKも自らが成功し12-0。6分にも藤原から小畑に最後は久保がトライ、17-0として前半が終了。
後半2分、京産大が自陣から田畑が独走トライ、GKも山内が成功し、追い上げるが、6分に天理大のフィフィタが3人をなぎ倒し、右中間にダメ押しのトライで22-5とし、天理大が勝利し決勝戦に駒を進める。
【玉川】


32 近畿大学 19-29 摂南大学
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準決勝第2試合は、共にプール戦で2位通過ながら準々決勝で1位通過チームを破ってきた近畿大学と摂南大学の対戦となる。摂南のキックオフで試合開始、前半1分、中央の密集サイドを抜け出し摂南丸田がトライ(西原G成功)、3分にも同じような形で岡田(寛)が得点を奪い、摂南が7-12と主導権を握る。4分に近大山田がトライを挙げるも、摂南は直後の6分に三田村のトライで突き放し、前半を5-17で折り返す。後半最初に得点したのも摂南、2分岡田がこの試合2本目のトライを奪う。(西原G成功) 近大は5分に井上が、左タッチライン際を50m走り切り自身でゴールも決めて追いすがるが、6分に摂南が前川のダメ押しトライで合を決めた。摂南大学は、第1プール2位通過ながら、決勝トーナメントに唯一進出してきた社会人チームの大阪府警察を破って波に乗り、この試合でも近大を破って見事に決勝へ進出した。
【米山】

<決勝トーナメントチャンピオンシップ 決勝>
34 天理大学 33−26 摂南大学
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第Ⅰプール1位の天理大に対し、同プール2位の摂南大とのファイナルゲームとなった。1日目は48対19で天理大が摂南大を圧倒しており、やはり下馬評では天理大が有利か。
先制したのは摂南大であった。2分、昨年度関西学生代表のタンギパ・タリフォロフォがゴールポスト下へトライ。続いて5分には西原聰介がこれもゴールポスト下へ、(ゴールも西原がそれぞれ決め)0対14と好スタートを切る。6分に天理大は野田涼太がトライを返すが、ロスタイムには摂南大タリフォロフォがこの試合2本目のトライを決め5対21で前半を折り返す。

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しかし、後半は天理大が先制した。開始早々、昨年度関西学生代表の久保直人がスピードで振り切る。直後の2分には松岡大和が集中力のあるプレーでトライを奪う。続く4分にも、また久保が仕留め、(立見聰明がゴールをすべて決め)26対21と逆転に成功する。7分にも前田翼が追加点を奪い、ロスタイムに摂南大マタエナ・イエレミアが意地でトライを返すものの、天理大はジャパンセブンズ2018への出場権を確保した。
【高橋】

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優勝チーム監督インタビュー

天理大学 小松監督
―決勝戦は白熱した戦いになりましが、いかがでしたか?-
前半終わったときには、負けたと思いました。後半よく逆転してくれました。

―今大会を通じての印象は?-
選手が7人制にはまだまだ慣れていなかったのですが、今大会を通じて試合を重ねるうちに、成長というか7人制によくマッチしてくれたと思います。
【米山】

組合せや全試合試合結果など詳細は2018関西セブンズフェスティバル特設サイトをご確認ください。