11月25日(土) 第7節 京都産業大学 31-27 近畿大学

2017-11-25-1-sakata-site (14)2017ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第7節
京都産業大学 VS. 近畿大学

2017年11月25日(土) 12:00キックオフ グラウンド:西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 入場者数:2096人 天候:晴れ/弱風
レフリー:加藤真也(日本協会A)
アシスタントレフリー:西村純(関西協会) / 飴田鉄平(関西協会) / 田中清英(関西協会)
ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:京都産業大学 19城間賢
京都産業大学 近畿大学
31 FULL TIME 27
12 前半 27
19 後半 0
詳細(PDF)

マッチレポート

ムロオ関西大学Aリーグは早くも最終戦を迎えた。京都西京極球技場では、2位を確定させたとはいえ大学選手権に向けてきっちり結果を出したい京都産業大学と、敗れると入れ替え戦にまわる可能性があるためどうしても負けられない近畿大学の対戦は12:00に近畿大学キャプテン10番SO喜連航平のキックオフで開始した。

最初に得点したのは京産大。前半4分、近大陣10mL右のスクラムから左に展開し、14番WTBニコラスホフアがよく粘ってゴール前まで持ち込み、ラックから8番NO.8武田知大が左中間にトライ(15番FB河野翼 G失敗)。(5-0) しかし近大もすぐに取り返す。7分、HL右中間でのターンオーバーから左に展開、10番SO喜連からパスを受けた14番WTB川井太貴が抜けだし15番FB山田聖也、9番SH山本豊と渡り中央にトライ、10番SO喜連のゴールも決まり逆転する。(5-7) その後は、京産大が近大陣22mL内で攻撃を繰り返すが、16分、近大10番SO喜連が一瞬の隙をつき自陣10mから右を抜け出しキック、そのまま右中間に押さえこんでトライ(10番G失敗)。(5-12) 

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今度は京産大、21分、12番CTB田畑凌の突破からできた敵ゴール前のラックからタイミングよく入ってきた11番WTB濱田将輝が左中間にトライし同点に追いつく。(15番 G失敗)(12-12) しかし、またもや近大がすぐに反撃する。25分、敵陣22mL左スクラムから左右に振って6番FL迫田冬馬が左隅に飛び込む(10番G失敗)。(12-17) 次の得点も近大、自陣22mL内のディフェンスをよく頑張りターンオーバーから5番LO漆谷公亮が抜け出しHL付近まで、最後は、10番喜連のキックパスが決まり、14番WTB川井が右隅にトライ(10番G成功)。(12-24) 42分にはPG(10番SO喜連)も決まり、12-27で前半を終了した。前半40分間は、近大がよくディフェンスし相手のミスからきっちりと得点に結び付けた結果が15点の差となって表れた。

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後半最初は、両チーム譲らずなかなか相手22mL内に入れない。10分過ぎから京産大がチャンスを作り出すが、ラインアウトでのミスなどで得点できない。ようっやく得点が動いた時には18分になっていた。近大10mL付近右中間のラックから、交代直後の京産大22番SO中村悠人が抜け出し、最後は11番WTB濱田が右中間に2つ目のトライ。(15番G失敗)(17-27) このあたりからスクラムの場面が多くなり京産大が圧倒。近大陣で攻撃を続けるが、近大のディフェンスがよく前に出て止めなかなか得点に結びつかない。

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その中23分にアクシデントが起こる。京産大キャプテン2番HO中川将弥が近大のダブルタックルで負傷し退場する。近大もキャプテン10番SO喜連が同じ場面で負傷退場する。両チームキャプテンが同時に負傷退場してしまう予測していない状況となった。それでも逆転を目指す京産大は、38分、敵陣ゴール前のラックから23番WB寺崎栄一郎が左隅にトライ(15番G成功)。24-27とし、ワンチャンスで逆転できるところまでに迫る。近大も魂のこもったタックルで対抗するが、京産大はロスタイム44分敵陣ゴール前の中央のラックから19番FL城間(ぐすくま)賢が左ポストにトライしついに逆転する(15番G成功)。(31-27) 試合はロスタイム50分まで続いたがそのまま試合終了。

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京産大が関学戦に続いてロスタイムに逆転する形で終了となる。 MOMは最後に逆転トライをあげた京産大1年生城間(ぐすくま)選手が選ばれた。

結果的には 京都産業大学が大学選手権、近畿大学が入れ替え戦にということになったが、近畿大学の気迫と個々の能力の高さがよく伝わってきた試合であり、それを後半ロスタイムにきっちり逆転した京産大の地力の高さも感じる好試合であった。

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(文責:米山)

監督・キャプテンコメント

京都産業大学 大西 健監督
前半は、我を忘れたと言うか、自分を見失っていた。近大さんの勢いに吞み込まれたという感じですね。ただ、後半立て直す事が出来たのは、大学選手権への財産になると思います。自分らしさを取り戻そうと、後半飛び出して行ったが、しっかりと自分たちの戦いをできたと思います。これは近大さんの闘志に非常に感謝しています。大学選手権前に本当に良い勉強をさせてもらえたと思います。関西は捨てたもんじゃない。

―この試合のモチベーションはどのように作っていきましたか?

同志社戦が最高でした。次の天理戦は順位が決まったので、少し挑戦者の気持ちが無くなったと感じていた。これではダメだ、もう一度挑戦者としてやらないと大学選手権では試合にならないと。しかし、今日(の試合に)は、良い感じで入れました。本当に入りは良かったです。ただ、近大さんの勢いに面喰った感じですね。ハーフタイムの時間が無かったらやられていましたね。だからハーフタイムで私は怒らなかった。(ハーフタイムの)最後に、(これはシーズンを通して言っていますが)セルフイメージを取り戻し、京産らしい戦いをしよう、一つになろうと言って送り出しました。後半は一つに慣れたと思います。本当に良い勉強をさせてもらえました。

フォトギャラリー

■撮影者:KRPU 野口美保

■撮影者:KRPU 渡辺隆夫

■撮影者:KRPU 坂田勇三