第1節の見どころ
9月30日(土) @京都・宝が池球技場
12:00K.O. 同志社大 vs. 関西学院
14:00K.O. 立命館大 vs. 天理大学
9月30日(土) @大阪・鶴見緑地球技場
12:00K.O. 関西大学 vs. 近畿大学
14:00K.O. 摂南大学 vs. 京都産業
昨シーズンは関西大学Aリーグ2位、大学選手権ベスト4にまで駒を進めた同志社大学。今季、山神監督よりバトンタッチした萩井新監督は、タレント軍団をどのように鍛えあげてきたのか。春季より怪我人が多くベストのメンバーで試合が組めていないと聞くが、野中主将を中心に、メンバーが揃えば十分に優勝を狙える力は持っている。セットピースの安定と個が連動したときには爆発的な力を発揮するので、そのあたりを注目点としたい。
一方の関西学院大学も牟田新監督で巻き返しを図る。アップテンポの展開ラグビーを目指すため、80分間走り続けるフィットネスとディフェンスを強化してきた。数年前に関西Aリーグを席巻したカンガクを取り戻すために、「PRIDE」をスローガンに掲げた集団は自分達のシナリオ通りに事が運べるか、まずはディフェンス力を注目点としたい。両チーム共にU20日本代表に選出された有望選手が数人在籍しているので、その選手達にも目を向けたい。
昨シーズン、上位進出を有望視されていた立命館大学は、関西大学Aリーグ5位に終わった。近年強化されているセットピース(特にスクラム)と、個人スキルの高いBK陣は今季も健在である。個々のフィジカルも高い位置にあるので、先手で相手を慌てさせる展開に持ち込みたい。
一方、昨シーズンは関西大学Aリーグ優勝、大学選手権ベスト4に駒を進めた優勝候補筆頭の天理大学。言わずもがな今季もスクラムが強い。夏季の交流試合でも関東の強豪大学にスクラムパワーを見せつけた。ハードワークするFW陣に、正確なパスと走り込むランニングでゲインラインを奪うBK陣は健在で、そこにペネトレイト役の外国人選手が機能すれば脅威そのもの。黒衣軍団に死角なし。まずは両チームが拘っているスクラムに注目したい。
関西大学ラグビーリーグ委員 神本健司
2017ムロオ関西大学ラグビーAリーグがいよいよ開幕節を迎えた。昨年、最下位と不本意な成績に終わった関西大学は、「チャレンジャー」をチームスローガンに掲げ、まずはこの試合に120%の力を出して臨む。伝統のシャローディフェンスで圧力をかけ続け、近畿大学のテンポを乱すことができれば勝機は十分にある。
一方の近畿大学は、悲願の関西初優勝を目指し開幕ダッシュを計りたいところ。1人1人が力強くボールキャリーし、素早い球出しからテンポ良く展開するアタックは、他のチームにとっては脅威だ。喜連主将のゲームコントロールと上手く連動できれば楽しみなシーズンとなるだろう。関西大学のDFに穴を空けることができるかがこのゲームのポイントである。
昨年7位と低迷した摂南大学であるが、関西学生代表にも選出された、タンギパ、トゥアを中心に、どこからでもトライを狙う積極的な攻撃力は侮れない。昨年の関西勢の躍進に刺激を受け大学選手権出場を目指す。一方の京都産業大学は、春季トーナメント優勝と夏合宿の充実ぶりからも分かるとおり、例年以上に自信を持って関西リーグに臨む。伝統のスクラム・モールは盤石の強さを誇り、ファカイ、ホファ、坂本など個々のタレントも揃ってきた今シーズンは、長らく遠ざかっている関西制覇を狙うには十分な戦力だと言える。摂南大学のハイテンポなアタッキングラグビーと、京都産業大学のセットプレーを前面に押し出したラグビー。対照的なプレースタイルの両校の戦いは大変興味深い。
関西大学ラグビーリーグ委員 小松節夫