12月3日(土) 大学選手権 朝日大学 36−38 福岡工業大学

平成28年度 全国大学ラグビーフットボール選手権大会 2回戦
朝日大学 VS. 福岡工業大学

2016年12月3日(土) 11:30キックオフ グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場 入場者数:-人 天候:-
レフリー:-
アシスタントレフリー:-/-/-
朝日大学 福岡工業大学
36 FULL TIME 38
15 前半  7
21 後半 31
詳細(PDF)

マッチレポート

穏やかな小春日和のなか、福岡工業大学のキックオフでゲーム開始。キックオフをキャッチした福岡工業大学が、中盤で優位にゲームを進める。
対する朝日大学は組織的防御が機能し、福岡工業大学のミスを誘うが、中盤の攻防を制する福岡工業大学は相手陣での攻撃の時間が続く。

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それでもターンオーバーからチャンスをつかんだ朝日大学は相手陣へ前進。ラインアウトからチャンスをつかむも密集での福岡工業大学の圧力を受け、スコアまでは至らない。
さらに、中盤でのスクラムで双方リズムを崩し、ゲームは膠着してゆく。

試合が動いたのは、前半23分。⑧シオネのラインブレイクからチャンスを作った朝日大学は、ゴール前中央のPKの速攻から左へ展開、⑪岡崎が左隅にトライ、5-0と先制する。

その後勢いの出た朝日大学は、チャンスを作るもラインアウトの精度を失い、リズムを崩す。
すると前半31分、福岡工業大学はスクラムから左展開、⑪池松のビックゲインからゴール前へ前進。最後は⑥原田が中央に飛び込みトライ。コンバージョンも成功し、5-7と逆転する。

対する朝日大学は、ボールを積極的に動かしゲームを支配。前半37分、PKを得るとPGを選択し、8-7と逆転。
さらに前半終了間際にもボールを継続し、⑭古田が右隅にトライ。コンバージョンも成功し15-7で前半が終了した。

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後半、開始早々から攻防が続くと思われた2分。福岡工業大学は朝日大学の一瞬のミスをつき⑩浦川がボールを足にかけ前進し、中央にトライ。コンバージョンも成功し15-14と追い上げる。

さらに後半6分、PKを得た福岡工業大学はラインアウトモールから前進。⑬ファカタヴァが左右間に飛び込みトライ。コンバージョンも成功し、15-21と再び逆転する。

流れを断ち切りたい朝日大学は、積極的に攻撃を継続。数的優位を作るも、得点までには至らない。

それでも後半19分、PKを得るとタッチキックで前進する。ラインアウトモールで前進すると、⑧シオネが左中間にトライ。コンバージョンも成功し、22-21とさらにゲームは拮抗する。

直後の後半22分、今度はハンドリングエラーのボールを獲得した福岡工業大学がボールを大きく展開。最後は㉓井出が右中間にトライ、コンバージョンも成功し22-28と接戦が続く。

勢いの増した福岡工業大学は、さらに攻撃を継続。後半25分にPGを成功し22-31と引き離す。
さらに、直後の後半26分。福岡工業大学はキックオフから攻撃に出る。巧みにボールをつなぎ、⑪池松が左隅にトライ。コンバージョンも成功し、22-38とリードを広げる。

流れを変えたい朝日大学は、後半32分、PKからの速攻で前進、最後は⑧シオネ右中間に飛び込みトライ。コンバージョンも成功し29-38とする。
勝利を決めたい福岡工業大学はゴール前で攻撃を継続。しかし、朝日大学は一瞬の福岡工業大学のミスをつきインターセプト、36-38と追い上げる。
さらに決定的チャンスを得るもゴールラインを割ることは出来ずノーサイド、福岡工業大学の勝利となった。

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会見ダイジェスト

朝日大学
吉川監督
本日はありがとうございました。予想通り福岡工業大学の出足が早く、セットプレーから崩れてしまった。いつ自分たちのゲームになるのかと思っていたが、見ている方から見れば接戦だった。しかし自分たちの時間が少なかった。
チームは1年間努力してきた。バイスキャプテンの中川が、「出場できなかったキャプテンを次に連れて行く」と臨んだ。チームを褒めたい。

中川ゲームキャプテン
セットプレーがいつも通りできなかった。ペナルティーで得た攻撃から、得点を決められなかった。
後半のセットプレーやBK、FWコミュニケーションが上手く取れず、練習での課題がそのままゲームに出て、自分たちのペースが落ちてしまった。
ブレイクダウンもファイトできず入るだけで圧力がかけられなかった。

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福岡工業大学
宮浦監督
2年ぶりの朝日大学戦で、この会場、この時間でのゲームに1年間かけて準備してきた。
最後は時間を使ったプレーになったが、攻める姿勢でプレーできた。特に4年生、特にFWの7名が入り頑張った。
内容としては、揺さぶって揺さぶって、キックでエリアを取った。キックが悪くカウンターアタックで乱れる場面もあったが防御できた。
また、ビックゲインをしたがボールキャリアの継続が悪かったり、カウンターラックを受けてしまった。

原田キャプテン
1年生時に朝日大学に負けて、4年生としては勝利を目指してモチベーションを保ち、1年間取り組んできた。このゲームに勝てたのは大きい。
次戦の大東文化大学戦に向けて、タックルの精度を上げ挑みたい。

(文責:早坂一成)

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■撮影者:清水良枝