2016ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第2節の見どころ

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第2節の見どころ

10月2日(日) @大阪・東大阪市花園ラグビー場 第1グラウンド
12:00K.O. 天理大学 vs. 京都産業
14:00K.O. 摂南大学 vs. 同志社大

10月2日(日) @大阪・東大阪市花園ラグビー場 第2グラウンド
12:00K.O. 関西大学 vs. 近畿大学
14:00K.O. 立命館大 vs. 関西学院

★ 天理大学 vs. 京都産業大学 ★

開幕戦で摂南大学戦を80対0で完封勝利し、攻守ともに摂南大学を圧倒した天理大学。地道な努力で積み上げられたフィジカルと高いスキルは大学屈指である。唯一のウィークポイントであったスクラムも強化した結果、スクラムトライという新たな天理スタイルで魅せた。2年ぶりの関西制覇への視界は良好だ。
一方の京都産業大学は伝統のセットピースから相手を崩し、強いフィジカルと高いフィットネスでシンプルに勝負するスタイルは健在である。前節、優勝候補の一角、同志社大学をノーサイド寸前までリードしたが、ラスト1プレーで逆転され手痛い敗戦からの巻き返しに期待したい。まずはお互いに強化してきたスクラムに着目したい。


★ 摂南大学 vs. 同志社大学 ★

前節、摂南大学は天理大学の強力なFWと速いBKに翻弄され80失点を喫したが、留学生を軸にしたアタックと、それに続く速いサポートは健在である。あと一歩と迫った局面ではミスが大差につながったが、今節はアタック面で継続にスポットし、全員で一気に攻め込む摂南スタイルで、雪辱を果たしたいところだ。
一方、同志社大学は、前節で京都産業大学と息詰まる熱戦を繰り広げ、ロスタイムでの劇的な逆転トライで、”らしさ”を見せた。キャプテンの山田を筆頭とするタレント軍団で、各カテゴリー代表経験者がそれぞれの仕事をする。さらにスピードある展開と洗練された戦術・判断で連勝と、その先にある連覇を狙う。セットプレーと接点で相手を圧倒すれば、勝利をたぐり寄せることができるだろう。コンタクトの優劣が試合䛾行方を左右する、ラグビーらしい試合が予想される。

関西大学ラグビーリーグ委員 神本 健司

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★ 関西大学 vs. 近畿大学 ★

関西大学は、前節、関西学院大学に敗れはしたものの、早い仕掛けと持ち前のプレッシャーをかけるディフェンスが特徴である。低く突き刺さるタックルで、近畿大学のSO喜連を中心とした攻撃をいかに食い止めるかが勝敗の鍵となる。
一方、近畿大学は、昨年と同様に前年度の上位校を開幕戦で倒した。立命館大学の強力なセットプレーにも対応し、ルーズボールの働きかけで、トライをもぎ取った勢いをこの試合にもぶつけたいところだ。 開幕で明暗が別れた両チームであるが、ともに勢いに乗ると力を発揮するチームなだけに、キックオフからどちらが先にペースを握るかがポイントとなるだろう。


★ 立命館大学 vs. 関西学院大学 ★

開幕で近畿大学に敗戦を喫した立命館大学は、アタックでのミスが多く自分たちの展開に持ち込めなかった。この試合では、フィジカルの強化でサイズアップしたFWがセットプレーで相手にプレッシャーをかけ、持ち前の堅いディフェンスでロースコアに持ち込みたいところである。
一方、前節で関西大学に競り勝った関西学院大学は、前年度こそ最下位に終わったが、主将の清水を筆頭に能力の高い選手が多く、チームの連携次第では、今年は十分に上位を狙える存在である。セットプレーが安定すると、強力なBK陣が存分に力を発揮するので、この試合は、セットプレーが勝敗の鍵となるだろう。

関西大学ラグビーリーグ委員 河瀬 泰治