11月16日(日) 関西学院大学 vs 京都産業大学

レフリー:滑川 剛人(日本協会)
アシスタントレフリー:神村 英理(関西協会) / 山谷 亮介(関西協会) / 落田 佳宏(関西協会)
| 関西学院大学 | 京都産業大学 | |||
| 22 | FULL TIME | 28 | ||
| 12 | 前半 | 12 | ||
| 10 | 後半 | 16 | ||
| 勝点 1-4 詳細(PDF) |
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▶京都産業大学 9 髙木 城治
メンバー表(48時間前)
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第6節の前半2試合は晴れ、無風の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で優勝を争う3校が出場する。
第1試合は関西学院大学(以下、関学大)VS京都産業大学(以下、京産大)。
関学大は4勝1敗、勝点19を獲得。天理大には敗れたが関西制覇のチャンスもまだありチャレンジャーとしてこの一戦に挑む。
京産大は5連勝、勝点25を獲得。アタックもディフェンスも素晴らしく持ち味であるハードワークで勝利し、関西王者奪還を目指す。
京産大SO⑩吉本大悟のキックで試合開始。
開始から京産大が敵陣で攻め続け10分、10m左ラインアウト、スロワーHO②平野龍からLO⑤石川東樹がキャッチしパスを繋ぎCTB⑬吉岡佑真からパスを受けたLO⑤石川がタッチライン沿いを走り切り左隅に先制トライ、GKは不成功、0-5。
20分、今度は関学大がノットロールアウェイのペナルティからSO⑩新井竜之介がタッチに蹴り出しゴール前5m左ラインアウト、スロワーHO②田中健太からLO⑤梁瀬将斗がキャッチしPR①中田偲響キャプテンを中心としたモールを形成、最後はHO②田中が左中間にトライ、GKもSO⑩新井が成功、逆転。7-5。
30分、京産大がペナルティからSO⑩吉本がタッチに蹴り出し、ゴール前20m左ラインアウト、HO②平野からLO④シオネ・マヘがキャッチしSO⑩吉本からパスを受けたCTB⑫奈須貴大が巧みなステップでゴールポスト下にトライ、GKもSH⑨髙木城治が成功、再逆転。7-12。
互いにペナルティが多く試合運びが難しい戦いであったが42分関学大がペナルティからSO⑩新井がタッチに蹴り出しゴール前5m左ラインアウト、HO②田中からNO8⑧成田龍がキャッチしモールを形成、最後はHO②田中が左隅にトライ、GK不成功、12-12同点として前半が終了。
関学大SO⑩新井のキックで後半開始。
後半最初にチャンスを掴んだのは関学大、2分ゴール前15m右中間スクラム、アーリープッシュのペナルティからNO8⑧成田がクイックタップでゴール前まで持ち込み最後はPR③大塚壮二郎がゴールポスト左にトライ、GKもSO⑩新井が成功、19-12。
7分、京産大がゴール前20m左中間のペナルティからFL⑦伊藤森心キャプテンがショットを選択しPGをSH⑨髙木が成功、19-15。
12分、再び京産大がゴール前5m左ラインアウト、HO②平野からFL⑥石橋チューカがキャッチしモールを形成、最後はHO②平野が左中間に逆転トライ、GKもSH⑨髙木が成功、19-22。
24分、京産大がゴール前27m中央のペナルティからショットを選択しPGをSH⑨髙木が成功、19-25。
27分、今度は関学大がゴール前30m中央のペナルティから途中出場FL⑳小林典大ゲームキャプテンがショットを選択しPGをSO⑩新井が成功、追い上げる。22-25
関学大はトライで逆転、PKでも同点を狙える状況で攻め込むがチャンスを生かせず苦戦する。
42分、京産大がゴール前20m左中間のペナルティからショットを選択しSH⑨髙木がPGを再び成功、京産大が28-22とリードしてノーサイド。
京産大は開幕から6連勝、勝点29を獲得、最終節には天理大学との戦いで王座奪回を目指す。
関学大も敗れはしたが4位の近畿大が敗れたため3位を確保し全国大学選手権の出場を決めた。
POMには素早いパス回しと正確なキックで勝利に貢献した京産大SH⑨髙木城治選手が選ばれた。
会見レポート
関西学院大学
小樋山樹 監督
本日もありがとうございました。先週、弟分である(関学)高等部が(第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会兵庫県予選で)素晴らしい試合をしてくれて、私達も(高等部に)負けてられないという気持ちと、前節の天理大学戦で不甲斐ない試合をしてしまったので、今日は京都産業大学さんに勝ちに行くという気持ちをしっかり持って試合に臨みました。ただ、今日の試合はペナルティーが多すぎました。細かい所のミスは修正が必要なのですが、何より自滅したという所が全てかなと思っています。全国ベスト4を目指すチームとして、それにふさわしいチームにグラウンド内でも外でもならなければいけないと思っています。
中田偲響 キャプテン
まず個人的に前半20分過ぎに怪我をしてしまい、申し訳ないという気持ちでした。チーム全体としては、ペナルティー(が多く)で、自分達のチャンスを手放してしまったと同時に、京産さんの時間を多く与えてしまった点が、今日の敗因だと思います。
Q.ペナルティー(が多かった部分)の所を修正できなかった一番の理由はなんでしょうか?
小樋山監督
まず中田キャプテンが(怪我で)早めに抜けてしまったのは大きかったです。グラウンド内での、声掛け、周りとのコミュニケーションが足りなかった部分もありますが、グラウンド外での規律もまだまだ甘い所があるので、本当に全国ベスト4という高い目標を掲げるにふさわしいチームにならないといけないと思っています。
Q.京産大が日頃からの闘い方を(今日は)変えて来たような感じがしたが、その点の印象は?
小樋山監督
京産さんはフォワードにこだわるチームだと認識していますが、そこで絶対に引かないようにと思っていたのですが、大学選手権に向けてなのかは判りませんが、かなり攻めて来られたと思いました。ただ、自分達のやる事は変わらないので、関学のやる事にフォーカスしていました。
中田キャプテン
監督と同じになりますが、自分達のやる事は変わらない(と考えていましたし)、またディフェンスでも良いプレッシャーを与えられていたと思いました。
京都産業大学
廣瀬佳司 監督
関西学院さんは実力のあるチームで非常に厳しい試合になると思っていました。前半同点で折り返したのですが、後半は学生達がしっかりやってくれると思っていましたが、しっかり勝ち切ってくれて非常に良い試合をしてくれたと思っています。全勝で次の天理戦に向かう事が出来ましたので、しっかり優勝を目指して頑張っていきたいと思います。
伊藤森心 キャプテン
本日はありがとうございました。僕にとっても京産大にとっても、この関学戦は(昨年の)リベンジマッチで、ここに勝つために春からフォーカスして来たので、3点差ではありましたが、勝ち切れた事にホッとしています。ただ、セットプレーやいろいろな部分で課題が見つかりました。天理はもっとタフな相手ですので、もっとレベルアップ出来るように頑張りたいと思います。
Q.前半はお互いにペナルティーが多かったですが、後半は京産大が、特にスクラムの部分でかなり修正出来たように思いましたがその点はどう修正されましたか?
伊藤キャプテン
後半リザーブから入ってくれた猿渡、佐名木がパワフルにモメンタムを産んでくれたのと、レフリーがわかりやすく何が悪いか指摘いただきましたので、その部分をフロントローに伝える事をしました。(また)ラインアウトがどうしても安定しなかったので、敵陣のペナルティーはショットで3点を積み重ねていこうと話をして、このような試合展開になりました。
Q.今日は戦い方を変えて来たという印象を持っているのですが、これは今日のためなのか、先(大学選手権)を見据えてなのか、どうでしょうか?
廣瀬監督
特に変わった意図は無かったです。フィジカルにダイレクトにプレーして、スペースをクリエイトして行くという京産のラグビーをやろうとした結果です。
伊藤キャプテン
関学さんはバックスもフォワードも詰めが早いチームですので、フィジカルバトルで絶対に負けないという事を吉本とも話をしていました。フォワードがフィジカルで80分通して負けている印象はなかったので、自分達からスピードをつけて攻めようと話をしていました。
Q.前半同点で折り返しましたが、ハーフタイムではどんな指示をされましたか?
廣瀬監督
ハーフタイムでは、伊藤と吉本がしっかり話をしてくれましたので、特に指示はしませんでした。スタンドから見ていましたが、なんとなくですが、後半はウチの方が行けるかなあと自信はありましたので、そのまま送り出したという感じです。
伊藤キャプテン
(前半は)自分達の形を崩された失点では無く、自分達のミスから自陣深くに入られてモールで押し切られた失点でしたので、逆に言うとミスが無ければ敵陣で出来ると考えていました。フィジカルで負けていないと思っていましたので、敵陣で試合をやろうと言いました。
Q.2週間後の天理戦に向けての準備は?
廣瀬監督
ここまでの戦いを見ていると天理さんは非常に充実されてるなあと思っています。もう一つレベルアップしなくてはいけないと思っています。いろいろ課題はありますが、部員81名結束してシナジー効果で、最終戦素晴らしいゲームが出来るように持っていきたいなと思っています。
伊藤キャプテン
天理さんは今年の関西を代表するようなチームですし、フィジカルでも上ノ坊キャプテンを中心に前に出てくるチームだと思っています。京産は下剋上で這い上がって来たチームですので、僕の全てをぶつけたいと思います。
















