11月2日(日) 関西学院大学 vs 天理大学

レフリー:濱田 修平(九州協会)
アシスタントレフリー:橋元 教明(日本協会) / 紀太 隆誠(関西協会) / 長谷川 雄亮(関西協会)
| 関西学院大学 | 天理大学 | |||
| 0 | FULL TIME | 41 | ||
| 0 | 前半 | 26 | ||
| 0 | 後半 | 15 | ||
| 勝点 0-5 詳細(PDF) |
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▶天理大学 15 フィリモネ・サイア
メンバー表(48時間前)
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第5節の第2試合では、曇り時々晴れの無風の宝が池球技場で関西学院大学と天理大学が対戦。
関西学院大のSO⑩新井竜之介のキックオフで試合が始まった。
ゲーム序盤は双方ともに一進一退の攻防を繰り広げるものの、反則やミスなどで得点に至らない状況が続いた。
15分、関西学院大に大きく蹴り込まれた自陣22m付近からの天理大のカウンター攻撃が始まる。テンポの良い連続攻撃でフェーズを重ね、最後はFL⑥アリスター・サウララが小さくパント。自身でそのボールを拾い、NO.8⑧木下颯へ。そこからWTB⑭平松麟太郎につなぎ、右中間に先制トライ。GKもSO⑩上ノ坊駿介が成功し、0-7。
20分、天理大がラインアウト(LO)からBKに展開。一度ポイントを作ったところからFB⑮フィリモネ・サイアがボールを持ち出し大きくゲインし、フォローしていたSH⑨朝倉達弥が中央にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功し、0-14。
23分、天理大が上げたハイパントを関西学院大がノックフォワード。そのボールを拾ったNO.8⑧木下が40m走り切って右隅にトライ。GK不成功で0-19。
40分、天理大のサインプレーが決まる。右LOから左に⑨→⑩→⑫と展開した後、右に走り込んでいたWTB⑭平松麟太郎へリターンパス。そのまま大きくゲインした後のポイントから素早く左に展開し、最後はFB⑮サイヤが中央にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功し、0-26。
天理大のSO⑩上ノ坊のキックオフで後半開始。
10分、天理大が連続攻撃を重ね、最後はライン際にいたWTB⑪フコフカ・ルカスへパスがつながる。一度タックルを受けた後に素早く立ち上がりボールを拾ってタックルを引きずりながら右隅にトライ。GK不成功で0-31。
16分、天理大が左LOから右に展開を繰り返し、最後は左に折り返す。ディフェンスが少なったところで、CTB⑫和田雄翔からWTB⑪フコフカ・ルカスへつなぎ、左隅にトライ。GK不成功で0-36。
29分、関西学院大の攻撃において、天理大のタックルによりできたBDからこぼれたボールをCTB⑬山田晟大が拾って左隅にトライ。GK不成功で0-41。
関西学院大は何回も天理大ゴールに迫る攻撃も見られたが、天理大の粘り強いディフェンスや攻め込んでの反則など、トライが取るべきところで取れなかったことが悔やまれる。
また、この試合においては、両チームともスクラムでの軽微な反則の繰り返しによるペナルティが多かった。レフリーとのコミュニケーション不足も要因であったと思われるが、今後の対応が課題である。
POMには、自身のトライやトライにつながるアタック、キック攻撃に対するディフェンスなどで勝利に貢献した天理大のFB⑮フィリモネ・サイヤが選ばれた。
天理大が勝利したことにより、関西リーグ3位以内が確定し、全国大学選手権への出場も決めた。
会見レポート
関西学院大学
小樋山樹 監督
昨年のチャンピオンの天理さんに勝つための準備をして挑んだのですが、こちらは取るべきところで取り切れなかった。逆に天理さんはそこでしっかり取ってきました。その差がこの点差になったと痛感しています。ただ局面では戦えていた部分もあったので、あまり悲観的にならず次に生かしていきたいと思います。 我々が目指す全国ベスト4を考えた場合に、天理さんや、関東の対抗戦の上位チームは取るべきところでしっかり取ってきます。我々が足りない部分は今日しっかり理解できたのでこれを生かして残り2試合を勝てば、まだ優勝のチャンスはあると思いますので、一つひとつ勝っていきたいと思います。
中田偲響 キャプテン
少しの差だと思うのですが、天理大学さんが局面で上回っていて、そこで圧力を受けた試合でした。これまでの試合で前半にスコアされて追いかけるという形に慣れていない状況で、天理大学さんの流れに飲み込まれたと思います。
Q.天理のデフェンスについて
中田キャプテン
セカンドプレーヤーの速さで天理大学さんが早かったのと、自分たちのミス、例えばラインアウトでのオブストラクションやスローイングのミスから自分たちでトライラインを遠ざけていったと思います。
Q.相手の多彩なアタックに対する関学の対応は?
中田キャプテン
デフェンスで後手に回ったのが、天理大学さんにやりたいことをさせてしまった要因だと思います。
天理大学
小松節夫 監督
関西学院さんも全勝で良いチームなので、こちらはチャレンジャーという気持ちでデフェンスからゲームを作ろうと臨みました。全体を通してハイパントが多く、どちらに転がるかわからない中で、相手のラインアウトのミスなんかでリードして終わることができました。デフェンスの精度は良かったのですが、アタックの精度は課題が残りましたので、しっかり修正して次のゲームに臨んでいきます。
上ノ坊駿介 キャプテン
アタックの部分では自分たちのミスでボールを失ってしまうことがありましたが、デフェンスにフォーカスしてきましたので0点に抑えられて良かったと思います。デフェンスの要の川越がいなかったので、全員が川越になろうとしっかりタックルに行ってハードワークしてくれました。
Q.デフェンスの精度が上がってきている要因は?
小松監督
リーグ戦の初戦は良かったのですが、だんだん乱れてきましたので、強い相手が精度の高いアタックをしてきたときにどう対抗するか。関西リーグで簡単に取られるようなディフェンスはうちのゲームではないと話してきました。
Q.大学選手権出場が決まったが。
小松監督
とりあえず3位以内が確定して、大学選手権にチャレンジしたいと思っていたので、ホッとしています。
上ノ坊キャプテン
とりあえずホッとしていますが、残り2試合あるので一戦一戦でディフェンスにフォーカスして戦っていきたいと思います。
Q.川越選手の怪我の状態は?
小松監督
きつい目の捻挫です。次の近大戦は大事をとって、最終戦には間に合うなという感じです。
















