10月12日(日) 摂南大学 vs 関西学院大学

レフリー:西本 武史(関西協会)
アシスタントレフリー:立川 誠道(日本協会) / 長谷川 大樹(関西協会) / 伊達 義博(関西協会)
摂南大学 | 関西学院大学 | |||
20 | FULL TIME | 26 | ||
13 | 前半 | 7 | ||
7 | 後半 | 19 | ||
勝点 1-4 詳細(PDF) |
▶関西学院大学 3大塚壮二郎
メンバー表(48時間前)
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグの第3節、後半2試合はくもり、無風の宝が池公園球技場で開催された。
第1試合は摂南大学(以下、摂南大)VS関西学院大学(以下、関学大)が対戦。
摂南大は開幕から連敗しているが、前に出るデフェンスとアタックを修正して臨み、初勝利を目指す。
関学大は連勝で勝ち点を10を獲得している。FW、BK一体のアタックで今節もチャレンジャーとして勝ち点を上積みしたい。
摂南大キャプテン・SO⑩村上剛琉のキックで試合開始。
最初にチャンスを掴んだ摂南大。5分にペナルティからショットを選択し、20m右中間からのPKをWTB⑭寺西秀騎が成功し、3-0。
11分、関学大のSO⑩新井竜之介が素晴らしいキックで「50:20」。ゴール前20mまで攻め、ラインアウトでスロワーHO②田中健太からFL⑤中村翔太がキャッチし力強いモールを形成そのままHO②田中が押し込み右中間にトライ。GKもSO⑩新井が成功し、3-7。
15分、摂南大がペナルティからショットを選択し15m中央からのPKを再びWTB⑭寺西が成功し、6-7。
20分、摂南大がゴール前12m右ラインアウトから、スロワーHO②三羽了からLO④中田優成がキャッチしフェイズを重ね、最後はFB⑮前田晃明のパスを受けたCTB⑬ジョシュア・ナレヴィアがディフェンスをかわし右中間にトライ。GKもWTB⑭寺西が成功し、13-7。
その後は両校譲らない時間帯が続いたが、ロスタイムに摂南大がチャンスを掴み、PKを選択したが、決まらず摂南大が13-7とリードして前半が終了。

関学大SO⑩新井のキックで後半開始。
後半は最初にチャンスを掴んだのは関学大。8分にゴール前6m左ラインアウトからサイドを攻め、最後はNo.8⑧小林典大が左隅にトライ。GKも難し角度からSO⑩新井が成功し、13-14。
巻き返しを図る摂南大は16分、WTB⑪カストン・マイケルズが関学大のパスをインターセプトしそのまま45mを走り切りゴールポスト下に逆転トライ。GKもWTB⑭寺西が成功し、20-14。
逆転を許した関学大は25分、ゴール前10m右中間のペナルティからタップキックで仕掛けたNo.8⑧小林が前進しサイドを攻め続け、最後はPR③大塚壮二郎が左中間にトライ。GKもSO⑩新井が成功し再逆転。20-21。
42分、関学大が摂南大のゴール前5m右中間スクラムボールを奪いNo.8⑧小林が左中間にトライ。GK不成功。20-26
逆転を狙う摂南大だったが、最後は関学大途中出場SH㉑岩見優太からパスを受けたSO⑩新井がタッチに蹴り出しノーサイド。

関学大は粘る摂南大を振り切り26-20の僅差で勝利し、勝ち点4を獲得。摂南大も善戦し勝利を逃したが勝ち点1を獲得した。
POMは逆転トライで勝利に貢献した関西学院大学PR③大塚壮二郎が選ばれた。

会見レポート
摂南大学
瀬川智広監督
新しくなった宝ヶ池(公園球技場)で、ローカールームも整備されていて、気持ち良く試合に臨む事が出来ました。初戦(京都産業大学戦)、2戦(天理大学戦)と思い通りの試合が出来なくて、(チームとして)進んでいる方向が正しいのかと苦しい部分もあったのですが、今日は気持ちを新たにして学生達は戦ってくれたと思います。結果としては、関西学院大学はフィジカルが非常に強くて、(関学の)ゴール前の攻撃を止める事が出来なかったのが、最終的には敗因につながったと思いますが、ケガの選手が多い苦しい状況の中で勝ち点1を学生達が取ってくれた事は、勝利と同じ位の1点ではないかと思います。ちょうど折り返しを迎え残り4試合ありますが、一つ一つ勝っていけるように、チームとして前を向いていきたいと思います。本日はありがとうございました。
村上剛琉キャプテン
京都産業大学戦、天理大学戦と圧倒的なスコア差で(試合に)負けてしまったという結果から、どうすれば残り5戦をを勝っていけるかと(チームで)考えていて、(関学戦を迎える今週の)終盤まではあまりチームとして乗ってこなかったのですが、終盤の朝練でもう一度チームで話をしたところから少しずつチームが良くなってきたのではないかと思います。その要因として、下級生達がすごくチームを盛り上げたり引っ張ってくれるようになり、チームの雰囲気が少しずつ上向きになっていると感じます。今日も劣勢な場面が結構あったのですが、メンバーの下級生が声を出してくれて、キャプテンとして支えられました。(結果は)負けてしまいましたが、次につながる試合が出来たと思います。

Q,チームとしてどのような話し合いをされたのですか?
村上C
4回生と1、2、3回生に分けて、下級生には僕の方から話をして、4回生には3回生のリーダー、リーダーシップのある選手が話をする形で、チームをどうしていくべきかという事を話し合いました。
Q.(今日の試合に向けて)ゲームプランはどういうものだったのですか?
村上C
(今日の)ゲーム前は、京産戦でキッキングゲームで負けていた事があったので、(蹴り合いの中で)自陣10m Lまで来たらカウンターしようというプランでしたが、(宝ヶ池は)トライゾーンが広いので、途中からキックも入れていこうとしました。
Q.接戦で勝ち切れなかったという今日の試合で不足していた部分はどこでしょうか?
瀬川監督
正直、力のあるチームでは無いと思っています。だからこそ、一人ひとりができる事をいかに一つに集めていけるかが今シーズンのテーマだと思っています。
(私は)今の大学生は30点差位は試合によってはひっくり返ると思っています。そういった意味で、ちょっと自信がなくなったり、うまく行かなくなった時に気持ちがつながってこないとかで(変わってくるの)すが、今日は最後の最後まで気持ちが切れなかったと思います。
ご質問の勝ち切れなかったという点については、もらったペナルティでタッチキックが出なかったり、自陣ゴール前のマイボールスクラムで出し切れなかったりとか、この一つのプレーをどうするかという部分、プレッシャーの中で一つ一つをしっかりやっていけるかどうか、また状況が変わった時にチーム全体でどうプレーするか、チーム全員が同じ気持ちで戦えるかどうか、またその精度の部分が、勝つか負けるかに関わってくるんだと思います。
Q.1戦、2戦からかなり良くなって来ていると思いましたが、学生達の日々の努力はどのように見られていますか?
瀬川監督
努力という事であれば、練習量もかなり多いですし、(日頃から)めちゃくちゃ努力はしてきています。ただそれが結果に結びつかなくて、もやもやしたというか、自信が無いというような形で戦っていたのを、腹をくくってできる事を100%やろうという形になってきています。
まだまだチームは一つになれると思います。次の試合までにその部分をしっかり話し合って、臨みたいと思います。
関西学院大学
小樋山樹監督
本日はありがとうございました。かなりしんどいゲームになりました。レフリング(とのマッチング)の部分もありましたが、特に前半は、自分達自身で受けてしまっていた部分であったり、敵陣で取り切るべき所で取り切れなかったとか、自滅の部分が多かったと思います。後半に入ってからは、ディフェンスやブレークダウンの部分で少しずつ良くなってきたのが、最後に勝ち切れた要因だと思います。
中田偲響キャプテン
前半に関しては、自分達のペナルティでペースを崩してしまっていましたし、摂南大学さんは気迫もありエナジーもありましたので、そういった流れの中で、苦しい時間帯を痛感した前半40分でした。しかし後半は、ペナルティも減らす事が出来ましたし、自分達のやりたい事を再現する事が出来たと思います。

Q.レフリング(とのマッチング)の部分、特にブレークダウンのところでかなり苦しんだと思いましたが、どのように修正しましたか?
中田C
前半は自分達でグレーな部分でプレーをしてしまっている部分があったので、真っ白(クリア)な部分でプレーをしていこうと声を掛けていました。後半は修正出来てクリアな部分でプレー出来たと思います。
Q.前半に苦戦した所で、ハーフタイムでどのような指示を出されましたか?
小樋山監督
関学はチャレンジャーなので、摂南さんも強いですし、このような展開は(たくさん)経験していて、普通の事なので、後半はチャレンジャーのマインドで、自分達からエナジーを出して、ディフェンス、ブレークダウンでしっかり体を当てていこうと話をしました。
Q.小林選手が後半の最初と最後にしっかりとトライを取られていましたが、今日の彼の評価は?
小樋山監督
経験値というか、小林であったり武藤であったりとかリーグ戦で経験を積んできたメンバーが、大事な局面で大きな仕事をしてくれたと思います。