12月27日(土) 大学選手権 天理大学 43-20 朝日大学

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12月27日(土) 大学選手権 天理大学 VS 朝日大学

2014年12月27日(土) 12:00キックオフ グラウンド:名古屋市瑞穂公園ラグビー場
レフリー:松本剛
アシスタントレフリー:大槻卓 / 木村陽介 / 小堀幹生
天理大学 朝日大学
43 FULL TIME 20
12 前半 20
31 後半 0
詳細
(日本協会公式)

◎レポート

日差しは暖かいものの、やや風が強いコンディションの中、天理大学のキックオフで試合が開始された。開始早々の前半3分、天理大学が相手陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込み⑧内山が先制トライ、5-0。さらに前半12分には22m中央ラックよりBKが右展開、ラインの裏に抜けたところを②高部がフォローし、そのまま中央にトライ(ゴール成功)、12-0とこのまま天理大学のペースになるかと思われた。対する朝日大学は突破力のある⑧バイラヌ・シオネを攻撃の核にFWプレイを前面に反撃を試みる。

すると前半14分⑧シオネのサイド攻撃から左に展開、⑪奥田が左隅にトライと反撃開始。このトライで反撃の狼煙をあげた朝日大学は、前半22分、ゴール前5mスクラムから⑧シオネがサイド攻撃、相手ディフェンスを引きずりながらトライし、10-12と接戦に持ち込む。焦る天理大学は前半25分、⑦フィリモニ・コロイブニラギがラフプレーでシンビン。これに勢いづく朝日大学は前半32分、FWの突進から最後はBKが左展開し、⑬坂口が抜け出しトライ。15-12とついに逆転。さらに前半38分、右中間ゴール前モールから⑨金城がサイドをつきトライ。20-12と天理を突き放す貴重なトライで前半を終了。

関西大学リーグの意地で負けられない天理大学は、後半開始からFW、BK一体となった攻撃を仕掛け、後半3分③大竹がトライ、17-20。後半13分にはゴール前中央スクラムから右展開、⑬ケレビ右中間にトライ(ゴール成功)し、24-20と逆転。その後、朝日大学も必死のDFで粘りをみせるも後半25分にはゴール前ラックから天理大学⑰藤浪が左隅にトライし、29-20と朝日大学を突き放す。さらに後半34分、FW、BK怒涛の攻撃で⑧内山がトライ(ゴール成功)36-20と試合を決定づけるトライ。後半39分には⑱木津がとどめのトライと、終わってみれば、41-20のダブルスコアで天理大学が勝利を収めた。朝日大学は終始あきらめない闘志で反撃を試みるものの、前半から大奮闘してきたFWの疲労は明らかで最後は力尽きた感は否めなかった。

(会見ダイジェスト)
朝日大学 吉川監督:
ファーストステージの3試合を通して、全国のチームと試合できたことが、チームにとっても朝日大学にとっても良い経験になった。全試合勝利を目指したが力及ばず、4年生には申し訳ない気持ちで一杯。

坂本主将:
東海リーグから始まり、非常に多くの試合をできたことが、チームにとって大きな財産となった。1試合ごとにチームの力が上がったことを実感している。
これからも後輩達が全国にはばたけるようサポートしていきたい。

Q:前半はフォワードが前に出て攻めていたが、後半トライを取りきれなかった要因は。
吉川監督:前半はいい準備をして臨めた。後半もプランの精度を上げていこうとしたが、キックオフからボールを取り返せず、ミスなどもあり、ボール支配率を上げられなかった。

坂本主将:後半も集中力は保っていたが、相手のリズムについていけなかったことと、フィットネス不足が出てしまった。

天理大学 小松監督:
朝日大学にチャレンジするつもりで臨んだが、前半はフォワードのパワープレイに対応しきれず4トライを取られてしまった。その点をハーフタイムに修正し、後半は自分たちのプレイができたことで、ノートライに抑えることができた。

斎藤主将:
チームの気持ちを高めて試合に臨んだが、前半は朝日大学の気持ちに押されてしまった。後半はプレイを修正し、自分たちのラグビーをできた。

Q:今年一年の振り返りと、来年に向けて一言。
A:小松監督:春夏調子が良く、関東のチームともいい試合ができていたので、リーグ戦でも優勝を狙ったが、初戦でつまずいてしまった。その後も修正ができず、チームの若さが出てしまったと感じている。

A:斎藤主将:小松監督がおっしゃったように春夏調子が良かったが、リーグ戦初戦でつまずいてしまった。今年は若いチームで、来年は今年のメンバーが上級生になっていくので、来年も期待している。

(記事:寺田泰人、山下裕介 写真:清水良枝 広報担当:進藤剛)