トップリーグ2017-2018 第9節
豊田自動織機 VS. トヨタ自動車
2017年10月21日(土) 14:00キックオフ グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場 | ||||
豊田自動織機 | トヨタ自動車 | |||
24 | FULL TIME | 33 | ||
14 | 前半 | 19 | ||
10 | 後半 | 14 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
トヨタダービーで多くの観衆が見つめる中,ヴェルブリッツのキックオフで試合開始。
雨中の試合ということで,序盤から両チームともキックを使って陣地を激しく取り合う展開。
その中で先制したのはヴェルブリッツ。
前半4分、相手陣22m付近のラインアウトから⑩樺島→⑬イェーツとつないで抜け出し、そのまま中央にトライ(ゴール成功)、0-7とする。
さらに、前半20分には、キックのカウンター攻撃から⑩樺島→⑭小原とつなぎ、左中間にトライ(ゴール成功)し、ヴェルブリッツが、0-14と点差を広げる。このままヴェルブリッツのペースで試合が進むかと思われたが、ここから逆にシャトルズが猛攻を仕掛ける。
そして、前半24分に連続攻撃から⑬坂井がトライ(ゴール成功)、さらに、前半32分に相手ゴール前5mのラインアウトからモールを押し込み最後は④ケイデンがトライ(ゴール成功)し、14−14とシャトルズが同点に追いつく。
このまま前半終了かと思われたが、前半39分にヴェルブリッツが縦突進の連続の後展開し、最後は⑪ヘンリーが左隅でボールを押さえトライ(ゴール不成功)、14−19のヴェルブリッツリードで前半終了した。
後半は、序盤からシャトルズが相手陣深く攻め込み、後半5にPG成功、17-19と点差を縮める。
しかし、後半7分,ヴェルブリッツはキックのカウンター攻撃から⑪ヘンリーが抜け出し、最後は⑳姫野がトライ(ゴール成功)、17−26と再び点差を広げる。
ここからは一進一退の攻防が続き,なかなかスコアが動かない。
後半25分すぎからヴェルブリッツがスクラムの優位を生かして、シャトルズをゴール前に釘付けにする。
そして、後半36分、相手ゴール前5m付近で得たペナルティーから速攻を仕掛け、⑧フェツアニが中央付近にトライ(ゴール成功)し、17−33と勝負を決定づける。
その後、シャトルズもキックチャージから⑳スコットがトライ(ゴール成功)するが、反撃もここまで。
24−33でヴェルブリッツがトヨタダービーを制した。
会見レポート
豊田自動織機シャトルズ
レオン・ホールデンHC
トヨタ同士の良いゲームでした。
前半はすごく良かったので勝っていました。相手をギリギリまで追い込んだと思うのですが、良かったところをそのまま得点に繋げられませんでした。
自分達のミスが3回あり、相手はそれを全て得点に結び付けました。
試合後選手達は試合に負けてがっかりしていました。
今までのシャトルズはトヨタ自動車に負けてもがっかりした気持ちが湧いてこなかったので、それは良いことだと話しました。
今年のトップリーグのレフリーの笛の吹き方でいけば、キャプテンの長谷川が空中でコンタクトを受けた場面で、イエローカードが出ると思っていました。格上の相手とやるときは、そういった一つひとつの判断が自分達に有利にならないと厳しいと思います。
選手達は本当に頑張ってくれて、誇りに思います。
長谷川主将
今日の試合にあたり、トヨタ自動車さんにはまだ公式戦で1勝もできていないので、新しい歴史をつくろうと選手全員意気込んで臨みました。
フォワードでも戦えていたのですが、ちょっとしたコミュニケーションのミスで苦しい展開になってしましました。
それでも一人ひとりが闘志を出してくれたので、次に繋がる戦いになったと思います。
まだまだ足りない部分はありますが、良いところを伸ばして改善していきたいと思います。
本日はありがとうございました。
ー これでウィンドウマンスとなるが、次への意気込みをお願いします。
レオン・ホールデンHC
まず明日からしっかり休んでリフレッシュをすること、そして沖縄で1週間の合宿をして準備をしていきたいです。
合宿では、メンタル的なところも含めて同じ動作を繰り返し行い、スイッチを絶対にオフにしないということを意識してやっていきたい。
フィジカルではトップリーグの中でもひけをとっていないので、チームスピリットを大事にして、シーズン最後まで戦っていきたいです。
長谷川主将
この1ヶ月自分達に何が足りないか、どこを伸ばしていくか、選手一人ひとり厳しくやっていきたいと思います。
ウィンドウマンス明けのキャノンさんに向けて、レベルアップして臨みたいです。
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
ジェイク・ホワイトHC
このコンディションで難しい試合でしたが、勝てて良かったです。
豊田自動織機は賢くプレーしてきました。
ボーナスポイントが取れなかったことは残念ですが、ボーナスポイントはあくまでもボーナスなので、まず勝てて良かったと選手に伝えました。
トヨタの圧倒したスクラムを体現できたことが良かったです。
昔の強いスクラムのトヨタが出せました。
ジュアン・スミスゲームキャプテン
自分の最後の試合でした。
どんな選手であろうとも、これが最後の試合だと思ってできることは幸せなことです。
4年前に怪我で引退を迫られましたが、復帰してここまでやってこられたことを光栄に思います。
ー トヨタ自動車で現役を終えることについて。
ジュアン・スミスゲームキャプテン
シーズン最後までできなかったことは心残りですが、本当に良いチームに恵まれました。
毎試合自分達のミスから学習するチームです。最後にスクラムを選択したのは大きな成長です。
ジェイク・ホワイトHC
日本に来て、オンザフィールド・オフザフィールド共に、周りの選手の見本となっていました。
姫野がルーキーでジャパンに選ばれたのも、普段からジュアンならどうするかということを考えてきたからです。
若い頃から全ての大会で勝ってきたキャリアが実証しています。
プレーオフの2試合も帰ってきて勝利に導いて欲しいです。(笑)
(文責 大林 直之 山下 岳)