2016年9月17日(土) 16:30キックオフ グラウンド:万博記念競技場 | ||||
大阪ガス | NTTドコモ | |||
3 | FULL TIME | 122 | ||
3 | 前半 | 42 | ||
0 | 後半 | 80 | ||
勝点 0 |
詳細(PDF) | 勝点 5 |
マッチレポート
前節、JR西日本に完勝したNTTドコモと中部電力に敗れ早く1勝して勢いに乗りたい大阪ガスの対戦。まだ蒸し暑さの残る万博記念競技場には1400人近い熱心なファンが訪れた。結果は予想以上の大差となってしまった。
前半は風下の大阪ガスSO福本一博のキックオフで開始された。序盤、ドコモはほとんど相手陣で試合を進めるものの大阪ガスの粘り強いディフェンスと自らのミスも相まってゴールを割れない。そんな攻防が続いた8分、スクラムでのドコモの圧力に大阪ガスがたまらず首を抜いてしまう反則でPKとなる。タッチキックからゴール前5mの右LO。ドコモはモールを形成し押し込んで最後は右LO杉下暢が右中間に押さえトライ。大量点への幕を開けた(FB才口將太のG成功で7-0)。
15分には相手陣に15m入った右中間ラックより、パスを受けたSOリアン・フィルヨーンが個人技を生かして鋭く切れ込み左中間に押さえた。FB才口のGも決まり14-0。その後も24分右LO杉下、27分FB才口、38、45分右WTBパエア ミフィポセチがトライを重ねた。Gはすべて才口が決めた。一方の大阪ガスは34分、相手陣に15m入った左中間で得たペナルティーで、左CTB宮田遼がPGを決めたのがやっと。
結局42-3で前半を終えた。ドコモは、個人技やスクラムなど力は「さすが」を思わせる場面が多かったもののイージーミスも重なり今ひとつピリッとしない展開となった。
後半は6分、大阪ガス左LO馬場聖が故意の反則を犯してシンビン。試合展開で劣勢の上、人的にもハンデを強いられ苦しい試合運びとなった。このあたりから序盤健闘したディフェンスも徐々に甘くなってきた。
8分ドコモ、右FLハインリッヒ・ブルソーが、16分No8朴淳彩がトライを奪った。攻撃の手を緩めないドコモは、更に相手ノックオンからのターンオーバー、キックオフからのノーホイッスルトライなど20~43分の間に9トライを重ねた。結局、終わってみれば122-3と予想外の大差となってしまった。
ドコモは前節のJR西日本戦では後半の半ばから得点できなかったことに比べると、今日の試合は最後まで得点への執念を見せた。ミスを抑え1年でのトップリーグ復帰に向けて着実に歩を進めてほしい。
一方、大阪ガスは思わぬ大差となったものの、前半の序盤のディフェンスをより長く継続できれば展望が開けるように思う。今後の巻き返しを期待したい。
(記事:丸井康充)