1月23日(土) 順位決定トーナメント 近鉄　22-17　NTTコミュニケーションズ

1月23日(土) 順位決定トーナメント 近鉄　対　NTTコミュニケーションズ

マッチサマリー

底冷えのパロマ瑞穂ラグビー場、シャイニングアークスのキックオフでゲームがスタートした。

中盤の攻防からチャンスをつかんだのはシャイニングアークス。
ライナーズのペナルティーから前進、22m付近のラインアウトボールを獲得するとフェーズを重ねると、前半5分、たまらずライナーズのペナルティー。ゴール中央のPGを⑩小倉が成功させ0-3と先制する。対するライナーズもリスタート直後、22mを超えて攻撃を試みるも中盤での攻防が続く。

一方、ゲームの流れをつかんだシャイニングアークスは再び相手陣22mを超える。
すると、前半15分、ラインアウトの起点から⑫石橋が巧みなステップで抜け出し、ゴール中央にトライ、コンバージョンも成功し0-10とリードを広げる。

さらに前半22分、キックカウンターから絶妙のクロスで⑬カラウリアヘンリーが抜け出し、⑦金につなぎ、ゴール中央にトライ、コンバージョンも成功し0-17とする。

反撃を試みるライナーズであるがシャイニングアークスの防御を崩し切れない。冷静に防御を続けるシャイニングアークスはライナーズのボール継続をブレイクダウンの攻防を中心に阻みゲームを支配して前半が終了した。

後半に入ってもゲームの主導権はシャイニングアークスが握る。相手陣でゲインライン突破を再三試みる。

一方、ライナーズは必死の防御でボールを奪取すると㉓テイラーが抜け出しチャンスをつかむ。ゴール前まで前進するとゴールライン寸前まで詰め寄り、シャイニングアークスも堅守で応じるがペナルティーが増えシンビン。人数が優位になったライナーズはスクラムを選択。

そのスクラムを押し込むと右サイドに展開、このチャンスを作った㉓テイラーが右中間に飛び込みトライ、後半12分、5-17と反撃の狼煙を上げる。

追加点をあげたいライナーズだが、リスタートキック直後から自陣から地域を進めない。
それでも㉓テイラーがシャイニングアークス防御をこじ開け前進、追加点のチャンスを伺う。

対するシャイニングアークスは⑲馬屋原、⑳マフィを投入してフィジカルアップを図る。それでもゲームの流れをライナーズが支配、ゴール前まで地域を進める。

後半27分、ゴール前ラインアウトからFW攻撃を継続、最後は⑧スピースが中央に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し、12-17と逆転圏内に追い込む。

ここからライナーズの勢いが増す。FWが前に出るテンポ、力強さが光り、攻撃を継続する。
後半37分、⑫吉川が左中間にトライ、17-17とこの時間になってゲームを振り出しに戻す。

シャイニングアークスも勝負を決めるべく相手陣に進みペナルティーを獲得し、㉒ヤンチースがPGを狙うも惜しくも不成功。このまま後半が終了となり、トップリーグ史上初の延長戦に突入した。

延長は、コイントスでライナーズがキックオフを獲得しゲームが始まる。
後半の勢いからさらにエンジンがかかったライナーズの攻撃が止まらない。

シャイニングアークスのキックを、自陣10m付近で⑪松井がライン際、背走してキャッチ、そこから、再三サイド攻撃でフェイズを重ね、前進するとゴール前に詰め寄る。
シャイニングアークスも懸命に防御するがライナーズがボールを継続。延長3分、ライナーズ⑯永下がシャイニングアークス防御をこじ開けトライ。

ゴールデンスコアとなった延長戦の勝負は22-17、ライナーズの勝利で幕が閉じた。

MOM（マン・オブ・ザ・マッチ）はアンドレ・テイラー選手。

会見ダイジェスト

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス　ロブ・ペニー　ヘッドコーチ
色々な事を修正してきたつもりだが、3週間と同じ結果になってしまって残念だった。

金正奎　主将
今シーズン良い事、悪い事あったが、今日はその自分たちの良いラグビーができなかった。しかし、今シーズンかけてやろうとしてきた事は間違っていなかった。

近鉄ライナーズ　前田隆介　監督
前半悪かった部分を後半修正できて追いついたのは良かった。初めての延長戦を経験したが選手達はよく頑張ってくれた。

豊田大樹　キャプテン
前半上手くいかない所があったが、そこを我慢して後半トライを取りたい所で取れてよかった。延長戦になっても、ボールをキープし続けて、敵陣でプレイして、3点でもいいから取るというやるべき事はみんなわかっていた。

（文責　早坂一成　北林靖）

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